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中米・カリブニュース 9

614taro:2018/09/02(日) 04:32:26
米国を目指す移民7人、メキシコでのある一日の物語

【AFP=時事】アメリカンドリームを追い求め、メキシコ国境を不法に越えて米国を目指す移民が後を絶たない──。AFPは今回、南はグアテマラ国境から北は米国境まで、メキシコ国内の移民らを24時間にわたり取材した。

【AFP=時事】アメリカンドリームを追い求め、メキシコ国境を不法に越えて米国を目指す移民が後を絶たない──。AFPは今回、南はグアテマラ国境から北は米国境まで、メキシコ国内の移民らを24時間にわたり取材した。

【関連写真】貨物列車「ザ・ビースト」の脇を走る男性

 これは、メキシコから国境を越えて米国を目指す7人の物語だ。

■アンドレス・サンチェスさん(18)

「移民になるということは、社会から見放されるということだ」と、前日に米国で2回目の国外退去処分を受けたばかりのサンチェスさんは言う。

 メキシコ中部プエブラ(Puebla)州出身のサンチェスさんは2か月前、仲介業者に3500ドル(約39万円)を支払い手に入れた偽の観光ビザで国境を越えようとした。だが、そのビザは盗難届が出されていたため、米当局はサンチェスさんの身柄を拘束、国外退去処分にした。

 所持品は、聖書とプラスチック製の財布しかない。今、メキシコ側の国境の町シウダフアレス(Ciudad Juarez)にある移民保護施設で、これからどうすべきかを考えている。米当局からは、もしまた不法入国すれば実刑6月の有罪となると警告された。

 2か月間拘束され、サンチェスさんは今後の行動について思い悩むようになった。収容されていた施設については「とても寒くて、ほとんど眠れなかった」と述べた。

 故郷に戻ることはしたくないが、国境で中途半端な状態に置かれている現状も避けたい。確かなのは「家族と離れて暮らすのがつらい」ということだ。

■ミカエラ・ペレスさん(24)

 国境を不法に越えて米国に入ることにはリスクが伴う──その過程で危うく死にかけたというペレスさんは語った。

「最もつらいのは砂漠だ。食料も水も底を突き、あきらめるしかなかった」と、前日に3回目の国外退去処分を受けたばかりのペレスさんはAFPに当時の状況を説明した。

 彼女は国境を越えるために違法業者に1500ドル(約17万円)を支払った。だが、つらい目に遭っただけで、後には何も残らなかったという。今着ている服でさえ、シウダフアレスの移民保護施設でもらったものだ。

 ペレスさんはメキシコの最貧州、南部チアパス(Chiapas)の出身で、2年前に米国に不法入国した夫との再会を目指している。今回は、6か月間拘束された後、国外退去処分とされた。米当局は、次に不法入国したら実刑20年の有罪になると警告している。

■アンヘル・サラビアさん(61)
「ビジネスで成功するには移住するしかない」と話すサラビアさんは、長年にわたり不法入国を繰り返してきた。「その報いは受けている。だが、私たちは危険を冒す必要があるのだ」

 しかし、6年前に最後の国外退去処分を受けた後、サラビアさんは「不法入国者」として扱われるのはもうたくさんだと思うようになったという。

 今は、メキシコのティフアナ(Tijuana)と米サンディエゴ(San Diego)とを隔てる国境付近、マタデロ(Matadero)渓谷にある人里離れた小屋で暮らしている。

「ここは聖域だよ。国外退去処分を受けた不法移民を犯罪者とみなす人々から遠く離れている。誰も私を非難しない。そっとしておいてくれる」

■サンドラ・エルナンデスさん(28)

 エルナンデスさんは、故郷のホンジュラスに子どもを2人残してきた。北へ向かう旅には、4歳の末娘ダナヤちゃんだけを連れてきた。「ザ・ビースト(The Beast、野獣の意味)」と呼ばれる貨物列車に乗って移動しているという。

 彼女はホンジュラスで家事手伝いとして働いていたが、あまりの低賃金で家族を養うことができなかった。「子どもたちを残してくるのはつらかった」と語り、残してきた6歳と9歳の子どもたちに電話をするたびに泣いてしまうと述べた。

 取材当日は、メキシコ東部グアダルーペ(Guadalupe)の移民保護施設に身を寄せていたエルナンデスさん。3日以内に米国境へと向けて出発する予定と話したが、娘と引き離されることに不安を感じている様子だった。




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