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だって

98匿名希望さん:2008/11/03(月) 11:33:25
円高・原油安をどう見る=童
 このところ経済について弱気を言う人が賢く見える雰囲気がある。エコノミストや市場関係者と称する人たちは、明るい話には目もくれず、弱い指標ばかりに注目して悪い悪いと騒いでいるきらいがあり、それによって世の中の雰囲気も悪くなるといった悪循環に陥りかねない。その最たるものは、為替相場をめぐる話である。確かに為替相場が昨今のように大きく変動するといろいろな影響が出るわけで、なるべく安定的であってほしいというのはわかる。しかし、為替が円高に振れると、即景気が悪くなるというのは果たして正しいのであろうか。
 確かに輸出に多くを依存している自動車や電機の業界はそうであろう。しかし、原材料を輸入に頼っている業界や、消費関連から見れば、円高の方が収益的にもよいはずであるし、マクロ的に計算しても、最近では、円安よりも円高の方が、我が国からの富の流出は少なく済む。そう見てくると、円高イコール不況という過去の常識からそろそろ決別すべきではないか。
 同じことは、原油をはじめとする海外原料品市況の動きについてもいえる。原油価格が140ドルまで上昇していく過程では、これに伴う物価上昇から消費が低迷すると大騒ぎしたことは記憶に新しいが、原油価格がその半分まで下がった点についてはあたかも無視しているような風情である。上昇の過程で値上げが遅れていたからこれからも末端消費価格はまだ上がるといった論調まであるが、おかしくないか。
 値上げが遅れたのは、それに見合う需要の強さがなかったわけで、原価が下がったらむしろスムーズに下がると見た方がよいのではないか。原油相場の下落は我が国経済にとってかなりの朗報であり、この点素直に認めるべきではないか。(童)
毎日新聞 2008年10月29日 東京朝刊




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