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機動戦士ガンダム0.5

45きんけ:2010/10/15(金) 20:05:13
多数のモビルスーツがパラシュートを展開させ、流星の如く地球へと降下していく。
その光景は戦争とは思えないほど、芸術的であった。
ここまでか・・・
降下の様子を感嘆の声すらあげずに眺めたシラナミが口を開いた。
「全部隊の降下を確認した。護衛部隊は母艦へと帰還せよ!」
その命令とほぼ同時にプレイオス艦隊の艦砲射撃が始まった。
敵艦隊へと伸びていくビーム砲が護衛部隊の撤退を助ける。降下作戦は終盤に差し掛かっていた。

プレイオス艦隊からの砲撃が連邦軍艦隊の周辺宙域に降り注いだ。
直撃することはないが、その弾幕にモビルスーツ隊の動きが止まった。
「ちっ、まるで戦果をあげることが出来なかった・・・」
ユワンが眉をひそめる。
クエサーの時といい今回といい、まるでプレイオスの特別攻撃隊と剣を交えることが出来ず、ユワンは歯がゆい思いをしていた。
叔父に無理を言って今作戦に参加したというのに、これでは申し訳が立たない。
「隊長、敵部隊が後退しています」
ユワンのマキスに部下が接触回線を試みた。
「ここらが潮時のようだ。順次、後退しろ」
「了解」
地球を尻目にユワンの部隊が母艦であるボクロスナへと向かう。
同様に他のモビルスーツ部隊も各々の艦に帰還しようとしていた。
どうせなら、降下部隊に編成させてもらえば良かったな・・・
エヴンスやアルダといったプレイオスの特別攻撃隊は当然、降下部隊として今作戦に参加している。
こちらも降下部隊ならば地上でも戦うことになり、撃墜のチャンスは多くなっただろうとユワンは考えた。
しかし、今やそれは過ぎた事。降下部隊は既に大気圏内にいるのだ。
「私はもっと上を目指したい・・・もっと上を」
ユワンは大きな野望を小さく呟いた。


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