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機動戦士ガンダム0.5
27
:
きんけ
:2008/12/10(水) 21:51:23
特殊警察の黒装束の部隊が目の前に広がる群衆を静かに眺めていた。
ヘルメットの中、左目に装着された眼帯のような情報機器から目標の人物の情報が送られてくる。
…いた。あそこの旗を持っている男だ。
目標を見つけるや、脇を閉めて銃を構える。
男は特殊部隊に背を向けて逃げており、サブマシンガンの狙いが自分に向けられているとは、最期まで知ることはなかった。
「目標をひとつ排除した」
男の沈黙を確認すると、隊員が報告。
≪ターゲットは広範囲に広がっている。予定通りに散開して対処する≫
「了解」
この最新鋭の戦闘服は非常に便利だ。傍受不可能な交信が腕に装備されたサポートキーで可能となる。
身軽で防弾仕様でおまけに防水、防塵とくれば活用しないわけがない。
この戦闘服なしで任務の遂行など、もはやありえないな。
≪いいか、忘れるなよ?あくまでも反連邦組織の主要メンバーのみの拘束および殺害だ≫
「ご承知の上ですよ」
さて、次の目標は?
サポートキーを操作して、情報を見ていく。
未だに排除されていない目標者の名前を見つけて、彼が無意識のうちに呟いた。
「ハ、ハーワン・ヨンフィ…?」
喫茶店の若いマスターの名前が、そこにはあった。
「地球では店は続けるのかい?」
「いや。ちょっと森に入ったところに家を建てたいんだ」
「自給自足だね」
大通りの騒ぎの音がかすめる裏通りを二人は走っていた。
ハーワンを先頭にして丘を目指していた。丘を越えた先の山の中でメンバーと合流する腹積もりらしい。
クエサーの土地勘はハーワンのほうがある。常に非常事態に備えてコロニー内の地図を頭に叩き込んでいたのだ。
あまり自発的に出歩かないジョシュアは、せいぜい繁華街か日頃、散歩に行く公園ぐらいしか覚えていない。
「朝は小鳥のさえずりで起きて、夜はフクロウの鳴き声を聴きながら眠るんだぜ」
「森林浴はできるの?」
娯楽の少ないジョシュアにとって公園の木々での森林浴は貴重な癒しの一つだ。
「ああ。一日中、浴び放題だ!」
「ホントに?」
ハーワンの頷きにジョシュアの胸が躍った。
ジョシュア自身はスピリチュアルパワーなどの胡散臭いものは信じてないが、自然のなかに囲まれること自体は人にとって良い物だと思っている。
反射鏡を通さずに直の太陽光と自然の空気と水と緑…ジョシュアの中の地球への憧れは膨らむ一方だった。
ジョシュアが不意に背後を振り向いた。上空には灰色のマキスが見下ろしていた。
議会堂へと戻ったユワンとメリアは軍用車両に乗り込むと、所属の艦に帰還するべく宇宙港を目指していた。
―――こんなことを平気でしようとする世界ってのは間違っているんだよっ!
ロイスの放った言葉がメリアの頭の中で何度もリピートされていた。
大衆の意見を力で押さえつけて、独裁的な政治を行う連邦至上主義の官僚。その圧倒的な戦力で増長する軍部。
たしかにあなたの言うとおりだわ…でも私は…
窓を覗き込むと、遠くに二機のマキスが中心街の頭上で滞空していた。
「催涙弾を使用するつもりだろう」
メリアと同様に外を眺めていたユワンは言う。
特殊警察の任務は反連邦組織の主要メンバーの排除だ。そのために任務遂行の邪魔となる群衆を催涙弾で大人しくさせるつもりなんだ。
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