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機動戦士ガンダム0.5
24
:
きんけ
:2008/12/08(月) 20:50:34
ロイスはあごに手を当てて、これまで訪れた地域を羅列していく。
嘘ではない。プレイオスに参加する以前は、多くの紛争地域へと足を運んでいた。
メリアからの返答はない。ロイスが続けて聞いた。
「メリアは、まだ連邦軍に?」
「ええ。あなたが除隊した後に転属を希望して後方の部隊に移っていたの。一年前に今の部隊に配属されたわ、これでも二番機パイロットなのよ?」
「君が!?」
思わず変な声を出してしまった。
その反応が気に入らないのか、メリアがムスっと不満そうにロイスを睨みつけた。
驚くのも無理はない。四年前の当時の彼女の操縦技術はヒドイものだった。
彼の反応が気に入らなかったのか一呼吸置いて、メリアが話題を変えた。
「ねえ…連邦軍に戻ってこない?」
連邦軍に戻ってこない?
その言葉に反応を示したロイスは無言でベンチを立ちあがった。
「今の連邦軍は戦力も充実しているし、あの時のようなことには…」
二、三歩歩きだしたロイスの背中にメリアの声。
冷え切った缶コーヒーを飲み干すと、ロイスが「俺は、もうあそこには戻らない」
「どうして?なら、隊長に掛けあって私と同じ部隊に…」
「そうじゃないよ」
小声ながらも威圧感をひめた台詞に、メリアが思わず押し黙る。
「連邦のしたこと忘れたのかよ、あいつらは俺達を駒のようコキを使った挙句に見捨てたんだっ!!」
過去の記憶が走馬灯のようによみがえって、拳にぐッと力が入っていく。
「メリアだって同じように体験しただろ!―――それなのに何故、まだ…」
「それでも、わ、私は連邦軍内でも自分にできることがあると思って残っているのよ!」
「できることって―――」
「なら、あなたはどうなのよ!そうやって文句だけ言って、あなたは何をしているって言うの!?」
思わず、言葉が詰まってしまったロイス。
プレイオスのモビルスーツパイロットだ。と言えるだろうか?
彼女は連邦軍人である、目の前のかつての同僚が反連邦組織の主戦力だと知ったらどうする?
おそらく、拘束するだろう。しかし、俺はこんな処で捕まるわけにはいかない。
「俺だって戦っている…!」
もどかしい思い。
メリアには聞こえないほどの声量で、彼は言い放った。
クエサー宙域。
たしかスウェーデンはスカンジナビア半島のスウェーデンの下だよなあ…
デブリの裏に身を潜めているアルダ。そのコクピット内でドラウロは物想いにふけていた。
不意に反応したレーダーにドラウロはクエサーへと視線を向けた。
「マキスだ…」
クエサー周辺を哨戒している三機のマキスとは別に灰色で塗装された二機のマキスがハッチを開放してコロニー内へと入る。
モニターの映像を拡大。マキスはビームライフルではなく手首に小型のミサイルポッドを装備していた。
「あれは!」
その武器の正体に気づいたドラウロであったが、灰色のマキスは既に宇宙港へと姿を消していた。
あれはミサイルなんかじゃない…あれは―――
二機のマキスの進入に真っ先に気づいたのはロイスだった。
「マキス!」
隣にいたメリアも「何故、マキスが」と疑問の声を上げていた。
すぐさまアナログ式の双眼鏡を覗きこんで、マキスの様子を探った。
灰色の塗装。手首の兵装ポッド。
「あきらかに通常の武装とは異なる…」
「あれは…そんな!」
メリアがマキスの姿に驚いていた。
彼女には、あのマキスの正体が分かったようだ。
「メリア。灰色マキスはどこの部隊の機体だ?」
「軍属じゃないわ。特殊警察のマキスよ!」
振り返ってロイスがメリアを見やった。
「そして、あれは催涙弾の兵装ポッドよ…」
ふざけるな!大規模とはいえ、デモをモビルスーツで鎮圧させるのか!?
マキスがコロニーの中心部へと飛行していく。
「あそこにいるのは数万人という、とてつもない多くの人々だぞ、それにただの市民だって残っているじゃないか!」
特殊警察へ鎮圧命令を下したのはもちろん連邦だ。
ふつふつと湧き上がった彼らへの怒りがロイスの頭を支配していって。
人の意思は自由ではないのか?
「こんな事を平気しようとする世界ってのは間違っているんだよっ!」
バっとマフラーを翻してロイスは走り去っていく。
後ろからメリアの声が聞こえたような気もするが、今は振り返るわけにはいかなかった。
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