したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

機動戦士ガンダム0.5

11きんけ:2008/11/24(月) 22:31:06

月面都市はコロニーと同様に天気があらかじめ決められており、週の初めにその一週間の天気予報が様々な形で発表される。
天候や気温すらも管理できる環境。
それゆえに地球の暑さ、寒さ、空気に慣れない宇宙生まれ宇宙育ちの人々の地球適応能力は減少傾向にある。
そんな中の一人である月面都市ククルス生まれククルス育ちである少年Dは昼過ぎの河原にいた。
沿道からはガードレールが設置され、自分のいる場所は死角になるだろうと踏んだ。
だから、ここを選んだ。ここでなら、誰にも見つからないと思って。
自己発電―――自己処理と言ったほうが適切なのだろうか、河原に寝そべり、少年Dは独りの世界に入っている。
散歩で立ち寄ったコンビニの本棚に陳列されている数々が目についたのが原因だった。そこからは、もう勢いである。
のどかな休日の午後。雨が降り始めるまでには、まだ時間がある。少年Dの自己処理は続く…

まさに絶頂を迎えようとしている少年Dとは対照的にククルスの管制室は地獄の底に突き落とされていた。
「本宙域に接近する艦隊を捕捉・・・来ました、連邦宇宙軍の艦隊です!」
不安な顔を浮かべたり、険しくしたりと管制員の反応はそれぞれだ。
ここで焦ってはいけない。司令官としての技量を発揮しなければ!
その心構えのもと、あくまで落ち着いて状況を確認してみせる司令官。
「都市の民間人の避難状況はどうか?」
「現在、確認できている範囲では8割の住民の避難が完了しています」
「上出来だ、日ごろのシミュレーションが生きたな!」
「う、宇宙軍艦隊からモビルスーツの発進を確認!」
うわずった声で叫ぶ管制員。
「勧告なしに攻撃するつもりなのかよ!」
「なんてやつらだ!俺達を殺す気じゃないだろうな!?」
「畜生っ!連邦の糞野郎ども!!」
これまでの連邦に対する不満が爆発したかのように弱音や怒涛が飛び交う。
無理もない、軍属ではない彼らにとって戦闘の恐怖など未体験だ。
「落ち着け、まだ攻撃されているわけではない!モーラスⅡを出撃させろ!」
モーラスⅡは無人機のモビルスーツである。
前世紀の戦争では無人の戦闘機や戦車が実戦投入されていたが、宇宙という新たな戦場とモビルスーツという新兵器の登場により
それまでの思考ルーチンやCPUでは対応できなくなり、無人機は戦場から姿を消した。
「周辺の月面都市やコロニーの反応は分かるか?」
「ヴェテロイレン、レーニンズなどの月面都市は中立を宣言。サイド4は沈黙を保っています」
「分かっていたとはいえ…援軍はなしか」
こんなチンケな月面都市相手にして連邦との関係を悪化させることは出来ないというわけか…

≪ククルスよりモーラスⅡの発進を確認。A小隊が撃破のために先行します≫
≪トーマス級一番艦、モビルスーツ全機発進を完了。続いて二番艦よりモビルスーツを順次発進≫
≪位置につきました。次の指示まで待機します≫
無線が行き交っている。この忙しなく混線する無線が戦場の臨場感をさらに引き出してくれる。
前の機体がカタパルトから撃ち出されていく、次は俺の番だ。
この戦場の主役の出番である。エンディア大尉に次ぐ宇宙軍のエースパイロットとして名を知らしめるであろうオノディーラが、この戦場を駆け抜けてやる!
カタパルトが加速し、急激なGが体にかかる。
さあ、見るがよい!このオノディーラが美しく踊り出る姿を!
ぐわりと射出機から離れ、その姿が戦場に踊り出ると思われた刹那。
彼の視界は黒から緑の閃光に支配され、意識はそこで途絶えた。
何が起こったか理解する前に彼は蒸発した。オノディーラのマキスは緑の光条に貫かれ、爆散したのだ。


(一話分なげぇ・・・)


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板