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五蓋と十結、四禅定と四向四果の関係について

2特明@討論希望:2013/01/06(日) 22:21:46 ID:dKCMkXR6
サトミさま、こんにちは。

この掲示板を利用する人が、誰もいない状態がずっと続いていたために、質問の有無をチェックすることを忘れてしまっていました。
そのために、質問のご返事が遅れてしまったことを、深くお詫びいたします。怠慢 でしたね…


> 五蓋と十結の関係、また十結と四向四果、四禅定との関係はいかがでしょうか?

五蓋 ( 貪欲蓋・瞋恚蓋・惛沈睡眠蓋・掉悔蓋・疑蓋 ) ── これらは、そのほとんどが 五下分結 と対応しています。

有身見 ・禁戒取・疑、の 「 三結 」 は、最後の疑蓋 ( 根本煩悩としての痴 ) として包摂することが出来てしまいますし、
欲貪・瞋恚 の二つは、それぞれ 貪欲蓋・瞋恚蓋 として そのまま 対応 しているので、「 五蓋 」 の 中に 「 五下分結 」 は 含まれているのです。

さらに 五蓋 には 瞑想 を 妨げて 覚知 に 蓋 ( ふた ) をしてしまう モノ ── という 意味 があるので、
「 掉悔蓋 ( 浮ついた状態 ) 」 と 「 惛沈睡眠蓋 ( 沈鬱な・眠りに落ちた状態 ) 」 の 二つの 心のバランス を 崩す働き が 加えられているのです。

この 五蓋 を 完全に滅すること が 出来たならば、 ── その人は 「 不還果 」 を得た人 になるのです。

   比丘たちよ、まさに、このように、聖なる弟子には 塵を遠ざけ、垢を離れる 法眼 が生じた ことから、
   比丘たちよ、見ることの生起と共に、 聖なる弟子には三結、すなわち、有身見・疑・戒禁取が断じられる。
   さらに、また、二法である貪と瞋から脱する。

   彼は欲望の対象から、まさに離れて、不善法から離れて、有尋であり、有伺であり、遠離 から生ずる喜楽を有する 初禅 を成就して住する。

   比丘たちよ、その時がくれば、聖なる弟子は死ぬであろう。
  〔 しかし 〕 結と結ばれている聖なる弟子が、再び、この世界 ( 欲界 ) に戻って来るようなその結は存在しない。

   ( 増支部経典 Lonaphara-vagga   AN 31, p 242 . 20 - 29  )

しかし、五蓋の滅 が まだ 不完全な場合でも、とりあえず 初禅 までを 達成 しているのならば、「 一来果 」 は 得ている と言えるでしょう。
つまり、── その人は 「 苦しみ に のたうち回らなくなる ( = 苦受 の 転変 が起きる ) 」 のです。

三結 を 断じた 「 預流果 」 と、欲貪 と 瞋恚 の二つが さらに 「 薄くなった 」 とされる 「 一来果 」とでは、どこがどう違うのか … と言えば、
一時的な 貪 や 瞋 は 生起しても、その場限り で すぐに 消える ので、その行為 が ストレス として 心 に 蓄積されること が なくなってしまう のです。
ですから 「 一来果 」 を得ると、その人は 「 ストレス解消 」 を する必要 が なくなる ので、「 癒し 」 などにも 特に 興味 を 示さなくなります。

( つづきます )


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