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ホラーテラー作品群保管庫
4
:
墓荒らし1
:2014/06/03(火) 14:16:50 ID:j2Iwz4NM0
ある田舎でのお話。
マサオはいつだってニコニコしていた。すこし頭が弱いところもあった。その為、いつもいじめられていた。
中でも特にガキ大将のタロウは、おもちゃのようにマサオをいたぶって弄んだ。
時々、見かねてかばってくれる人もいたが、
マサオは殴られて赤黒くに腫上がった顔で、ニコニコしながら「えへへ」と笑うだけだった。
ある夏の夜。村中の悪ガキを集めてタロウが言った。
「先週死んだ山田のジィさんを掘り起こして、死体を背負ってここまで持ってこい。
それできたら、お前ぇの事、もういじめねえよ」
「勘弁してくれ。オラ、怖いの苦手だ」
「うるせぇ!今夜夕飯食ったら、山の入り口に集まれ。マサオ、逃げんじゃねぇぞ・・・」
タロウには考えがあった。
先回りして自分が山田のジィさんの墓に入り死体に成り済ます。何も知らないマサオが自分を背負う。
その時にお化けのふりをして脅かしてやろう。
そんで、山から出たら皆で大笑いしてやろう。
日が落ちて山の入り口。
悪ガキどもが集まった。マサオもいた。いつもの様にニコニコして、でも明らかに怯えきっていた。
そして、皆にせかされマサオが一人山に見えなくなると、タロウも急いで山の中へ消えていった。
真っ暗な山の中。明かりは手に持ったろうそくの炎だけ。
マサオは山々の出す音に肩をふるわせながら半刻ばかり歩き、
つい最近掘り起こされたような真新しい土盛りの前に辿り着いた。山田のジィさんの墓だ。
「ホントにすまねえが、今夜ばっかりは、俺におぶられてくれぇ」
独り言を言いながらマサオが墓を掘り始めると、先回りして墓の中にいたタロウは笑いが止まらなかった。
『マサオのやつ、びびっておっ死んじまうんじゃねぇか』
ようやく墓を掘り起こす頃には、ろうそくの炎はとうに燃え尽き、墨汁で染めたような暗闇。
「ジィさん、オラ、こわくてたまらんけぇ、これから村まで走っていくからよ。
ジィさんを落とすような事があったら、それこそ申し訳ないからな、くくらせてもらうよぅ」
そう言いながら背中にタロウを背負い、真っ赤な帯でしっかり自分と結びつけたマサオは、
山の入り口に向かって一気に走り出した。
タロウは笑いをかみ殺すのが精一杯だった。
こいつは本当に間抜けの大バカもんだ。
どんな顔をしてるんだろう。きっとこれまで見た事もない間抜けな顔をしているぞ。小便も漏らしるんじゃねぇのか。
マサオの背中の上でほくそ笑んだ。
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