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「仮定法のmight」と「控え目表現のmight」

11Diderot★:2009/07/15(水) 09:58:43 ID:???0
こんにちは。

一般に、現在形mayよりも過去形mightの方が可能性は低くなります。つまり、may have doneとmight have doneの関係は以下の通りになると考えられます。

He may have seen me.
(アタシを見たかもしれないし、見なかったかもしれない)
He might have seen me.
(ひょっとすると、アタシを見たかもしれないし、見なかったかもしれないけど、見なかった可能性の方が高そう)

He might have seen meの例文では、見なかった可能性の方が高いのだから、実際のところは彼がいなかったと解釈してもそれほど不自然ではないと思います。


また、if節でshouldを使う場合、(1)主節で現在形のwillを使えば、if節の出来事は起こる可能性が高くなり(条件)、(2)主節で過去形wouldを用いれば、if節の出来事が生じる可能性は低くなります(仮定)。

(1)If I should see him, I'll slap him in the face.
(もし会ったら、平手打ちを食わせてやりたいわ)
→彼に会う可能性は、wouldを使う場合よりも高い
(2)If I should see him, I'd slap him in the face.
(万一会ったとしたら、平手打ちを食わせてやりたいわ)
→彼に会う可能性は、willを使う場合よりも低い

以上のことから、以下のように考えられるのではないでしょうか。

Her attendance at the party might have encouraged them.
→mightを使っているのだから、主語her attendance at the partyの表す出来事は、成立したかもしれないが成立しなかったかもしれず、しかしどちらかといえば成立しなかった可能性の方が高そうで、だから仮定として解釈するのが自然である。

12まっち★:2009/07/15(水) 15:09:25 ID:???0
Diderot さん、レスありがとうございます。

なるほど!
従属節が同形(または名詞句)の場合は、
主節の助動詞の確信度(may > might)が従属節の可能性にも影響を与える、と考えればいいんですね。

おかげで、スッキリしました!ありがとうございました。

13ヨシカワ★:2009/07/17(金) 21:01:28 ID:???0
>Diderotさん

あ!おひさしぶりですね。四方山掲示板の「文学の館」、ずっと留守を守っていますよ。よかったら、またそちらの方にもお越しください。

>まっちさん

スレッドの流れとは関係ない話で、すいませんでした。

14110★:2009/08/21(金) 09:06:22 ID:???0
かなり遅レスですが、ネイティブスピーカーの英語感覚にこの形は書いてありますね。
助動詞の過去 + have + pp 〜ですから仮定法となるようです。
「実際には〜しなかった」という反事実の形だそうです。
詳しくは68ページに書いてありますよ。

Her attendance at the party might have encouraged them.
彼女のパーティーへの出席は彼らを元気づけてもよかったのに。
(現在に迫って・・実際には元気づけなかった)
という意味になるかと思います。

15Diderot★:2009/08/24(月) 01:00:26 ID:???0
>110さん

こんにちは。

>助動詞の過去 + have + pp 〜ですから仮定法となるようです。
「実際には〜しなかった」という反事実の形だそうです。

多くの助動詞の場合はそうだと思いますが、mayとmightとに関しては、ちょっと話が難しそうですね。mayよりもmightの方が可能性が低い場合に使用されるのが一般的だったみたいですが、現在では両者をごっちゃに使う場合も少なくないようですから。

いま思いついた私の例でいえば、mayが薄まった墨汁の色ならば、mightはそれをもうちょっと薄めた色で、実際のところでは、両者の区別は明瞭ではなく、だから両者はごっちゃになりやすい、そんな風にイメージしています。

16110★:2009/08/25(火) 15:29:09 ID:???0
Diderotさん こんにちは。

仮定法と控えめ表現、丁寧表現は違いますよ。
どちらも遠近法ですが、仮定法は現実からの距離、
控えめ表現、丁寧表現は主張からの距離です。

この場合単に控えめ表現のmightと考えると、後ろの現在完了形が気持ち悪いんです。
現在に繋がってくるニュアンス(意味)が浮いてしまいますよね。

紹介した本の中に受験英語で有名なshould haveから
might haveまでイロイロ例文として登場していますよ。

17Diderot★:2009/08/26(水) 02:28:51 ID:???0
>110さん

こんにちは。私の言いたかったことは、一般論として「might have Vppは必ずしも仮定法を表すとは限らない」ということです。ちょっとわかりにくかったみたいで、失礼しました。Her attendance…の例文では、仰る通り仮定法とみなすほうが自然だと思います。

ちなみに、「ネイティブスピーカーの英語感覚」は(確か)私の初めて買った大西先生のご本で、「そっか、こう考えるのか」と目からウロコだったのを今でも鮮明に覚えています。。。


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