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直観音楽アンサンブル とりあえず2

149千手:2008/11/10(月) 00:32:20
11月7日、「コンサートジェネシスIII」という演奏会に行ってきた。演奏会の第二部で
「追悼 シュトックハウゼン」として「京都で作曲された作品二題」というものが組まれていた。
曲は『リヒト--暦年』から3曲、そして『自然の持続時間』から4曲。
『自然の持続時間』は大井浩明さんのピアノ演奏で、質の高い演奏が聴けることははじめから期待できた。
意外だったのは和楽器による『リヒト--暦年』の演奏。これが素晴らしい。
最初の「百年の時間のための音楽」でその龍笛の演奏に驚いてしまった。
次の「一年の時間のための音楽」でも、とりわけ琵琶と箏の掛け合いのところが素晴らしかった。
そして三曲目の「十年の時間のための音楽」も篳篥がすばらしく、また鞨鼓の弱まってゆく音の入りもよかった。
何に驚いたかというと、あのシュトックハウゼンの音楽の特質である内的なリズムが、しっかりと掴まえられていたとことだ。
これが驚きだった。シュトックハウゼンの演奏指導なしに、この水準まで内的リズムが聴きとれている演奏が出来るということが稀有なことに思えたのだ。
これならシュトックハウゼンの音楽が継承されている。
この「内的なリズム」とわたしがいうものは、生命ある音の作ってゆくリズムのことで、直観音楽以来シュトックハウゼンの音楽の目指したものはこの内的なリズムの発見と定着以外のことではない、ということを改めて気づかせてくれた。
後で木戸敏郎さんの解説をみると、龍笛と琵琶をえんそうした芝祐靖氏はこの曲の初演以来の演奏者で、シュトックハウゼンの指導を受けた方だという。
芝さんのまわりで、シュトックハウゼンの本質が高品質に継承されていることを知って、わたしはとても嬉しい。


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