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鬼和尚の経典解説まとめ

187避難民のマジレスさん:2024/12/28(土) 10:07:51 ID:m1G5cECI0
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<第十一章>

アルジュナは、クリシュナに、このように問う。

「最も神秘的なもの、真我の問題について、
あなたが、懇切丁寧に、教えて下さったため、
今や完全に、私の迷妄は、悉く消え失せました。」

「クリシュナよ、蓮のような眼を持つ方よ。
万物の生成と消滅について、詳しく教えられ、
あなたの力と栄光が、無限であると知らされた。」

「至上者にして、大元霊である、至上神よ。
願わくは、あなたが、宇宙の現象の中に入り、
活動している、普遍的な様相を、見せて下さい。」

「ヨーガの支配神よ、もし、このわたしに、
彼方の宇宙的な形相を、見る資格があるなら、
どうか、あなたの宇宙の形相を、見せて下さい。」

クリシュナは、アルジュナに、このように解く。

「良いだろう、それでは、良く見るがよい。
神聖にして多様なる私の姿、アーディティヤ、
ヴァス、ルドラ、アシュヴィン、マルトの姿を。」

「いまに見たいもの、これから見たいもの。
見たいものは、何でも、私の中に、見とめよ。
すべてが私の中で、渾然一体であることを見よ。」

「アルジュナよ、肉眼で、真我は見えない。
だから、いまから、天眼を、君に授けるから、
天眼によって、我が荘厳なる、神秘の姿を見よ。」

すると、ヴィシュヌの化身、クリシュナは、
大宇宙の支配者であることを、十二分に示す、
脅威の姿を、アルジュナの前に、現して見せた。


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