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オショーのSadhana Pathを読んで実践する

965避難民のマジレスさん:2023/02/26(日) 00:40:49 ID:tDYA.BS60
荘子57.
德充符 第五(4)
魯有兀者叔山無趾。踵見仲尼。仲尼曰。子不
謹。前既犯患若是矣。雖今來何及矣。無趾
曰。吾唯不知務而輕用吾身。吾是以亡足。今
吾來也。猶有尊足者存。吾是以務全之也。夫
天無不覆。地無不載。吾以夫子爲天地。安知
夫子之猶若是也。孔子曰。丘則陋矣。夫子胡
不入乎。請講以所聞。無趾出。孔子曰。弟子
勉之。夫無趾兀者也。猶務學以復補前行之
惡。而況全德之人乎。無趾語老聃曰。孔丘之
於至人。其未邪。彼何賓賓以學子為。彼且蘄
以諔詭幻怪之名聞。不知至人之以是為己
桎梏邪。老聃曰。胡不直使彼以死生為一條、
以可不可為一貫者、解其桎梏、其可乎。無趾
曰。天刑之。安可解。

魯(ろ)に兀者(こつしゃ)叔山無趾(しゅくざ
んむし) 有り。踵(くびす、しょう)して仲尼
に見(まみ)ゆ。仲尼曰く。子謹まず。前(さ
き)に既に患(うれ)ひを犯すこと是(かく)の
若し。今来ると雖も。何ぞ及ばん。無趾曰
く。吾れ唯だ務を知らずして而して輕(かろが
ろ)しく吾が身を用ひ。吾れ是を以て足を亡
(うしな)へり。今吾が來るは。猶ほ足より尊
(たふと)き者有りて存すればなり。吾れ是を
以て之を全(まつとふ)するを務めんとす。夫
れ天は覆(おほ)はざるなく。地載せざるな
し。吾れ夫子を以て天地と爲す。安(いづく)
んぞ夫子の猶ほ是の若くなるを知らんやと。
孔子曰く丘は則ち陋(いや)し。夫子胡(なん)
ぞ入らざるや。請ふ講ずるに聞く所を以てせ
んと。無趾出づ。孔子曰く。弟子之を勉め
よ。夫(か)の無趾は兀者也。猶ほ學を務めて
以て前行の惡を復補せんとす。而るを況んや
全德の人をやと。無趾老聃(らうたん)に語っ
て曰く。孔丘の至人に於ける。其れ未しか。
彼れ何ぞ賓賓(ひんひん)として學子を以て爲
(す)と。彼れ且に諔詭幻怪((しゅくきげんく
わい)の名を以て聞こえんことを蘄(もと)めん
とす。至人是を以て己が桎梏(しっこく)と爲
すを知らざるかと。老聃曰く。胡(なん)ぞ直
に彼の死生を以て一條と爲し、可不可を以て
一貫と爲す者をして、其の桎梏を解かしめず
して、其れ可ならんや。無趾曰く。天之を刑
す。安んぞ解くべけん。

注:
踵:かかとでいざり歩いて、
陋(ロウ・いやしい):せまい(場所、心、知識)
安知夫子之猶若是也;流石に私の兀者である
 が為に、斯くの如擯斥(ひんせき)なさると
 は、思いの外でありました。
 擯斥;のけものにすること。排斥
 陋(ロウ・いやしい):せまい、見識が浅陋
請講以所聞;私の聞き及んだ所を御話致し度
 う御座います。
無趾出;無趾が話を聞き終わり帰った後で、
老聃;聃は老子の諡(おくりな)

肝冷斎先生訳
孔丘くんは「至人」(最高の人間)というこ
 とについては、まだまだですなあ。
 彼はずいぶんしきりにあなたのことを学ん
 でいるようだが、どうやら(最高の人間の
 方から見たら)奇怪で異常で空虚で夢幻の
 ようなものでしかない「名声」を求めてい
 るようです。最高人間である「至人」から
 すれば、そのようなものは自分の手枷足枷
 にしかならない、ということがわからない
 ようですな」
 「ほうほう」老聃、頷きながら言う、
 「それならどうして、あいつに「死」と
 「生」とは一本の枝であり、「すべき」と
 「すべきでない」は一つながりのものであ
 ることを直接わからせてやらんのですか
 な。あいつの手枷足枷を外してやればよろ
 しかろうに」
 無趾曰く、
 「天があいつを罰しているのです。どうし
 て外してやることができましょうか」
彼何賓賓以學子為;別訳、彼は何故あんなに
 盛んに学徒に教えるのを事とするのか

うむ。荘子は孔子をこの様に見ているのであ
りますね。ちょぴっと意地悪っぽくもありま
すが、自ら気付けぬ者は放っておくしかない
というのが、荘子の考えでありましょうか
ね。
(´・(ェ)・`)b


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