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オショーのSadhana Pathを読んで実践する

956避難民のマジレスさん:2023/02/22(水) 03:46:40 ID:bnNgvEUw0
荘子53.
人間世第四(13-2)
孔子適楚。楚狂接輿游其門曰。鳳兮鳳兮。何
如德之衰也。來世不可待。往世不可追也。天
下有道聖人成焉。天下無道聖人生焉。方今之
時僅免刑焉。福輕乎羽莫之知載。禍重乎地莫
之知避。已乎已乎。臨人以德。殆乎殆乎。畫
地而趨。迷陽迷陽。無傷吾行。吾行郤曲。無
傷吾足。
山木自寇也。膏火自煎也。桂可食故伐之。漆
可用故割之。人皆知有用之用。而莫知無用之
用也。

孔子楚に適(ゆ)く。楚の狂接輿。其の門に游
びて曰く。鳳兮(や)鳳兮。何如ぞ德の衰へた
る也。來世は待つ可からず。往世(わうせい)
は追ふ可からざる也。天下道有れば。聖人成
す。天下道無ければ。聖人生く。今の時に方
(あたり)ては僅に刑を免れんのみ。福は羽よ
りも輕し。之を載(あ)ぐるを知る莫し。禍(わ
ざはひ)は地よりも重し。之を避くるを知る莫
し。已(や)みなんか已みなんか。人に臨むに
徳を以てす。殆(あやふ)いかな殆いかな。地
を畫(くわく)して而して趨(わし)る。迷陽
(めいやう)迷陽。吾が行くを傷(そこな)ふ無
し。吾が行くは郤曲(きゃくきょく)す。吾足
を傷(そこな)ふ無し。
山木は自ら寇(あだ)する也。膏火(かうくわ)
は自ら煎(い)る也。桂は食ふ可し故に之れ伐
らる。漆は用ふ可し故に之割かる。人皆有用
の用知りて而して無用の用を知る無き也。

注:
楚狂接輿;楚の国の狂人。接輿(せふよ)孔子
 の乗った輿(こし)に近づいた人、の意。 
來世不可待;将来の世に仮令(たと)ひ明君が
 出ても、之を待つことはできず、
往世不可追也;過去のことは追うても及ばぬ
 (参照 論語・卷九微子第十八 ;往者不可
 諫;過去は諫め正すことができない。來者
 猶可追;将来のことは、まだ追いかて、変
 更できる。)
天下有道聖人成焉;(明君が現れて)天下道あ
 れば、聖人は出て大に働き、
天下無道聖人生焉;天下道無く暗黒の時代に
 は、聖人は唯生を全うするだけで良い。
方今之時僅免刑焉;今の世であれば、唯僅か
 に刑を免れて、身を保てば良い。
 (参照 論語・今之從政者殆而:今の時代の
 政治に携わっている者は、滅亡が近い。)
福輕乎羽莫之知載;福は羽よりを軽く、得易
 きものなのに、之を受け載せるを知らず。
 (だれも拾おうとしない。)
禍重乎地莫之知避;禍は大地より重く、恐る
 べきものなのに、避くることを知らず。
已乎已乎:やめよやめよ(今の道無き世に於て)
臨人以德;賢徳を以て人の上に立とうとする
 のは、(已乎已乎)
殆乎殆乎;危(あやふ)い危い
畫地而趨;地に線を書きてこれに外れぬ様に
 走ると同じく、踏み行うべき道をこゝと定
 めて、この道に由りて行かんとするは、(殆
 乎殆乎)
迷陽; 山野に自生するいばら。蕨(わらび)。
 別字、迷佯。世を佯(いつわ)り狂う意。
無傷吾行。吾行郤曲。;(吾は其の芒刺(ぼう
 し=いばらの棘)に触れざる様に歩むを以
 て、)吾が進み行く足を傷(やぶ)ることなし
 郤曲(きやくきよく、ゲキキョク);曲が
 りくねって進む故に、
山木自寇也;かの山は、木を生ずるが為に自
 ら冦(あだ)し、 冦;危害を及ぼす
膏火自煎也;膏(あぶら)は火を引くが為に自
 ら煎る。
桂;肉桂(にっき、にっけい)香辛料

うむ。『來世不可待。〜方今之時僅免刑
焉。』の辺りは、論語のパロディみたいであ
りますね。孔子は、是非あるを前提として、
世に対する積極的な働きかけを説き、荘子
は、是も非も無く、ありのままの現実を素直
に受けとめれば良いのだと言ってるようであ
りますね。
(´・(ェ)・`)b

第四 人間世
(´・(ェ)・`)
(終わり)
次回より第五 徳充符


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