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鬼和尚の仏教講読会 別館2

546避難民のマジレスさん:2021/06/08(火) 23:30:09 ID:Ou5pO.120
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戒参玄僧智愚  参玄僧の智愚を戒む
大智元來迷道愚 大智元來迷道の愚
未聞小智菩提扶 未だ聞かず小智菩提のたすけなることを
一千公案繋驢橛 一千の公案けろけつ
學者江湖飯袋徒 學者は江湖飯たいの徒

くま訳
求道野僧を智愚が戒めたのである
元来、智恵などというものは過ぎれば、愚かしく道に迷うはめになるのである。
だからと言って、小智が悟りの助けになるなどとは、聞いた事がない。
一千の公案に取り組んでみても、足手まといになるだけであるのである。
夏安居の間、學者ぶってる奴は、役立たずである。

*繋驢橛(けろけつ);驢を繋ぐ杭、杙の類をいひ、却って羈絆となるをいふ(禅学大成脚注)
*虚堂智愚(きどうちぐ)1185―1269,南宋の臨済宗の僧。南浦紹明 (なんぽじょうみょう) は虚堂の法脈 
 を受けた臨済禅を日本に伝えた。
*大智(だいち)1290-1367、鎌倉時代後期から南北朝時代にかけての曹洞宗の僧。
 大智という法名に関して、以下のような伝説が伝わっている。 齢七つの萬仲は、肥後大慈寺の寒巌義尹 
 に弟子に入ることとなった。相見の時に寒巌が年齢を問うた「名前はなんと申す」「萬仲と申します」 
 「幾つになる」「齢七つになります」そこで寒巌は手元の饅頭を勧めた。饅頭を食す姿を見て寒巌は問う 
 た。「萬仲が饅頭を食べるとは、いかなる心地か」すると萬仲は澄まして答える。「大蛇が小蛇を食らう 
 ようなものです」その答えに甚く感心した寒巌は、川(大慈寺の傍を流れる緑川)を指差して言った。 
 「この川は川舟の往来が激しく騒がしい、この場で舟の往来をとめて見せよ」萬仲座を立ち川を望む側の
 障子を閉て座に戻ると言った。「これで舟はとまりました」「ならば、その場を動かずにとめて見せよ」 
 萬仲は黙って目を閉じた。七歳の智慧に甚く感心した寒巌は「なかなか知恵の回る小僧だ、出家したら小 
 智と名乗るがよかろう」「いやでございます」「何故じゃ」「小智は菩提の障りとなります」寒巌は笑い、
 大智と名付けたという。"
*江湖(ごうこ、こうこ)大きな江(川)と湖(狭義ではその代表たる長江と洞庭湖)の併称で、転じて官 
 に対する民間、世間一般を指す言葉。禅宗用語 – 夏安居の別称
 安居(あんご)は、それまで個々に活動していた僧侶たちが、一定期間、1か所に集まって集団で修行す 
 ること。および、その期間のことを指す。
*酒嚢飯袋(しゅのうはんたい)「酒嚢」とは酒を入れる革袋、「飯袋」はご飯を入れるおひつのことで、 
 大酒を飲み、飯をたらふく食べるだけで、何の役にも立たない無能な人物のこと。
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