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鬼和尚の仏教勉強会 講読ゼミ 5

80避難民のマジレスさん:2019/07/18(木) 17:18:24 ID:73lwfNNQ0
質問者
 シュリー・バガヴァーンの沈黙自体、強力な影響力を持っています。
 それは私たちの心に平和をもたらします。

マハルシ
 沈黙とは絶え間ない語りかけです。
 言葉による語りかけは沈黙による語りかけを妨げます。
 沈黙の中では、人は周囲との親密な接触の内に在ります。
 ダクシナームールティの沈黙は四人の弟子たちの疑いを払い去りました。
 「マウナ・ヴャーキャー・プラカティータ・タットヴァム」とは、「沈黙によって説かれた真理」を意味しています。
 沈黙は真理の顕示なのです。
 沈黙とは実に強力なものです。

 声に出して表す言葉は口という器官を必要とし、それが言葉に先行します。
 しかし沈黙の言葉は想念さえも超えています。
 それはつまり、話された言葉も話されない言葉も超えているのです(パラー・ヴァーク)。

質問者
 真我実現の中に知識はあるのでしょうか?

マハルシ
 知識の不在は眠りですが、実現の中には知識があります。
 しかしこの知識は主体と客体をともなう通常の知識とは異なったものです。
 それは絶対知識なのです。
 知識には二つの意味があります。

 1ヴァーチャールタ=ヴリッティ=文字通りの意味

 2ラクシャールタ=ジニャーナ=真我=スワルーパ=第二の意味(秘められた、暗示された意味)

質問者
 人はヴリッティとともに知識を見るのです。

マハルシ
 そのとおりです。
 誰もがヴリッティと知識を混同してしまいます。
 ヴリッティとは心の様態です。
 あなたは心ではありません。
 あなたはそれを超えているのです。

女性
 ときおり、ブラフマ・アーカーラ・ヴリッティにとどまりたいという抑えがたい熱望を感じます。

マハルシ
 それは良いことです。
 それが自然(サハジャ)になるまで培われなければなりません。
 そうしたとき、それはスワルーパ、真の自己となるのです。


後にシュリー・バガヴァーンは説明した。

マハルシ
 ヴリッティ(心の様態)はしばしば意識と間違えられます。
 しかしヴリッティは単なる現象でしかなく、反映された意識(アーバーサ)の領域で働くものです。
 真の知識は相対的な知識と無知の両方を超えています。
 それはヴリッテイの中にはありません。
 真の知識の中には主体も対象も存在しないのです。

 ヴリッティはラージャシックな(活動的)心に属しています。
 サートヴィックな(静止した、不動の)心はヴリッティから自由です。
 サートヴィックな心はラージャシックな心の観照者です。
 それは疑いなく真の意識ではあるのですが、それでも、それはサートヴィックな心と呼ばれています。
 なぜなら「観照者として在る」という知識は、反映された意識(アーバーサ)の機能にすぎないからです。
 心は反映された意識であるため、「観照者として在る」という知識は心であることを示しているのです。
 しかし心はそれ自体では作用しません。
 それゆえ、それはサートヴィックな心と呼ばれるのです。

 それがジーヴァン・ムクタ(生きながら解脱した人)の境地です。
 彼の心は死んでいるとも言われています。
 ジーヴァン・ムクタは心を持っていて、しかもそれは死んでいる、というのは矛盾していないでしょうか?
 これに関しては、無知な人々と議論したうえで是認されなければなりません。

 ブラフマンはジーヴァン・ムクタの心に他ならないとも言われています。
 どうしてジーヴァン・ムクタをブラフマヴィド(ブラフマンを知る者)として語ることができるのでしょうか?
 ブラフマンはけっして対象として知られるものではありません。
 しかしこれはあくまでも一般的な言い回しにしたがったものなのです。

 純粋(サートヴィック)な心は、ジーヴァン・ムクタとイーシュヴァラ神の心を推測したものです。
 彼らは議論します。
 「さもなければ、いったいどうやってジーヴァン・ムクタは生活し活動するのか?」と。
 ですから、議論上譲歩してサートヴィックな心の存在を認めなければならないということになったのです。

 実際、サートヴィックな心とは絶対意識のことです。
 観照者と観照される対象は最終的には融け合い、絶対意識だけが支配します。
 それは「空」(シューニャ)や無知の状態ではなく、真我(スワルーパ)なのです。
 ある人々は、「心は意識から立ち現れ、意識の反映がそれに続く」と言います。
 他の人々は、「意識の反映が先に現れ、心がそれに続く」と言います。
 事実は、どちらも同時に現れるのです。


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