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仏教議論スレッド 避難所1
123
:
避難民のマジレスさん
:2014/08/09(土) 19:28:53 ID:Bwz0R3.60
安土城での法論「南蛮寺興廃記」、南蛮寺の学僧フルコム(言語=知性、分別智)と印長老(無分別智)の法論
イタリアのイエズス会士オルガンチーノ(1533〜1609)は1570年に来日し、織田信長の厚遇を受け「南蛮寺」を建てた。
彼は渡来以来仏教を研究し、その大意に通じていた。
しかし、キリスト教が日本に広まるにつれ日本在来の宗教(神道、仏教、儒教)とのトラブルも頻発した。
キリスト教の観点から見れば日本在来の宗教(神道、仏教、儒教)は偶像崇拝の邪教に過ぎない。
キリスト教が広まった地方ではキリスト教徒による神社仏閣、仏像の破壊が頻発した。
そのため新来のキリスト教の邪正を明らかにするため天正五年(1577年)安土城内で宗論をした。
キリスト教側は南蛮寺の学僧フルコム(ルイス・フロイス)、彼に従うバテレン、イルマン達である。
仏教側は南禅寺の印長老(268世、梅印元冲?)の他、浄華院の理道和尚、永観堂の深海律師などの学僧達が出席した。
諸宗の僧侶が居並ぶと次いでフルコムを論師として南蛮寺の学徒達が席に出てきた。
南蛮寺代表フルコムは蜀紅錦の衣を着し、二尺余りの長剣を帯びて、僧侶に向って進んだ。
僧侶の方から禅宗南禅寺の印長老がこれに対し法論が始まった。
最初にフルコムが印長老に質問した、「仏法とは何か?」
印長老は答えた、「即心即仏」。
フルコムはまた尋ねた、「即心即仏の奥義は何か?」。
印長老は重ねて云った、「即心即仏」。
その時、フルコムは座を立ち、長老に近づいて胸ぐらをつかんで剣を抜き胸に突きつけ迫って言った、「即心即仏の奥義とは何か?」。
しかし、印長老は平然と眼を閉じて黙然とする事でフルコムの質問に対して答えた。
それを見ていた浄華院(京都、浄土宗の寺)の理道和尚(理同和尚)は、長老が眼を閉じて黙然としていたのを見て、印長老の負けだと誤解し、自分が代わろうとした。
しかし、印長老の弟子達は少しも騒がず、「まだ事の落着は見えない、もう少しお待ち下さい」 と理道和尚を引きとどめた。
その時、印長老は忽ち眼を開け 「カアーッ!」と大声一喝した、フルコムは眼をふさいでたまらず卒倒(気絶)した。
百獣の王、金毛の獅子が獲物に飛びかかる勢いの強烈な喝、「踞地金毛の獅子」の喝だった。
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