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 佛教の經典・祖録・禪語等の保管庫

241フランシスコ・ザビエル:2014/03/15(土) 00:04:07 ID:mNFJS.vw0
 そこで私は幾日間にもわたって街頭に立ち、毎日二度、持って来た本を朗読し、読んだ本に

合わせながら、いくらか話をすることにしました。大勢の人が説教を聞きに集まって来ました。

私たちが街頭で説教していた教えについて質問するために高い身分の武士の家に呼ばれて、

キリスト教が彼らが信じている教えよりも優れているなら、帰依したいと言われました。神の教えを

聞いて多くの人々は喜びましたが、ある人たちは神の教えをあざ笑い、またある人たちは嫌悪しました。

私たちが町の中を歩いていると、子供や大人が後についてまわって、私たちをあざ笑い、

「この人たちは、私たちが救われるためには、神を拝まなければいけないし、天地万物の創造主のほかに

私たちを救える者はいないと言っている人たちだよ」と言い、他の人は、「この人たちは、一人の男は

一人の妻しか持ってはならないと説教している人たちだよ」と言い、また他の人は「この人たちは男色の

罪を禁じているひとたちだ」と言いました。つまり、これらの悪事が彼らのうちにごく普通に

行われているために、このようにはやしたてるのです。さらに他の人たちは、私たちの教えの

十戒を一つ一つ取り上げては私たちをあざ笑いました。

 このようにして私たちが家々に招かれたり街頭に立って説教して宣教する幾日かが過ぎた後、

その町に住んでいる山口の領主は、私たちを招くように命令され、種々さまざまなことをお尋ねに

なりました。どこから来たのか、どのようなわけで日本へ来たのか、などと尋ねられました。

私たちは神の教えを説くために日本へ派遣されたもので、神を礼拝し、全人類の救い主なる

イエズス・キリストを信じなければ誰も救われる術はないと答えました。領主は神の教えを説明する

ように命じられましたので、私たちは信仰箇条の説明書の大部分を読みました。読んでいたのは

一時間以上にも及びましたが、そのあいだ、領主は極めて注意深くきいておられました。その後

私たちは御前を退出し領主は私たちを見送ってくださいました。私たちはこの町に幾日も逗留して、

街頭や家の中で説教しました。多くの人々はキリストのご生涯を聞くのを喜び、ご受難の件に至ると

涙を流しました。


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