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お気に入りのローマ皇帝

25カイザー:2002/06/23(日) 23:42
ユスティニアヌス一世のニカの乱の説明です。
緑党・青党という戦車競技の応援団があって、代々の皇帝はこのどちらかのパト
ロン(ユスティニアヌス1世は青党のパトロン)となっています。しかし、ユス
ティニアヌス1世はパンはともかくサーカスを民衆に供給するというシステムを
撤廃しようとしており、これに対する不信感を民衆から受けていたようです。
ある戦車競技において青党・緑党の暴徒を処刑ししようとすると、両党が結託し
てこの処刑を阻止して反乱が勃発。先々代皇帝アナスタシウス1世の甥ヒュパテ
ィオスを新皇帝として担ぎ上げて、名将ベリサリウス率いる正規軍の鎮圧を排除
します。

これを見たユスティニアヌス1世は首都コンスタンティノポリスからの脱出を決意
し、その準備を進めます。しかし、ストリッパー兼娼婦出身の皇后テオドラが「帝
位は最高の死に装束でございます」(死ぬなら皇帝として死になさいという意味か
な)と述べて、夫帝の決意を促します。未だベリサリス配下の兵力は健在。ユステ
ィニアヌス1世の命で、ベリサリウスは反乱軍が立て籠もる競技場へ突入。多数の
民衆を含む暴徒を皆殺しにし、ヒュパティオスを捉えて処刑。殺された反乱者は3
万人にのぼると言われています。

ニカの乱はパンとサーカスのシステムの終焉を示す歴史の一コマです。
最終的にはヘラクレイオス1世が対ペルシア戦の遠征費捻出の為にパン供給のシス
テムを停止することになります。




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