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エスペラント改造論

102松戸彩苑:2007/03/07(水) 04:18:53
>>101 の続き)

ずいぶん長い文章でしたが、たいへん参考になったと思います。
ところで、これらの引用文から、私(=松戸彩苑)は何を言おうとしているのか。

私の考えでは、supera mezlernejo というのは、たしかに意味的には「正確」だと思います。
しかし「高校」というのは日常的によく使われる言葉ですから、これでは「長すぎて不便だ
ろう」と思うのですね。

  「高校生」は、lernanto de supera mezlernejo と、随分長々とした言い方になりますが、
  文脈で「高校生」と分かれば、2度目からは単に lernanto といえばいいのですから、
  問題はないでしょう。

と泉氏は書いておられますが、現実には、教育問題について書いたり語ったりすれば、
小学生・中学生・高校生・大学生といった単語が、ランダムに何回も出てくることだってあ
るわけです。
そのような場合には、とても

  文脈で「高校生」と分かれば、2度目からは単にlernanto といえばいい

などといったやりかたで対応できるとは思えないのです。

また考えてみれば、英語では high school または high ですし、日本語では「コーコー」
と言いますし、中国語では「高級中学」を略して「高中(gao zhong)」と言うわけです。
やはり、日常的によく使われる言葉ですので、たいへんに短いわけです。

一方、先の引用文中に、ロシア語の povysennaja srednaja skola とか、イタリア語の
scuola media superiore といった表現が出てきましたが、私の予想では、これは日常的
に使われている名称ではないのだと思います。
もちろん、これらは間違いなく通じる表現なのですが、しかし、こんな長ったらしい単語を
日常的に使っているとは、とても思えないのです。

先に述べたように、「中学」「高校」というのは、アメリカ式の教育システムにもとづいた学
校であるわけです。
世界中のどのくらいの国や地域で、アメリカ式の教育システムを採用しているのか、私
はよく知りませんが、しかし決して「一部の地域の特殊な習慣」などではありません。
要するに、私の言う「現在の文明社会に住んでいる成人であれば、誰でも知っている概
念」なわけです。
そういうものを簡潔に表わすことが出来ないというのは、やはり困ったことだと思うんです
ね。
---

ということで「supera mezlernejo は長すぎて不便じゃないか」という私の意見はよく判った
と思いますが、しかしそうなると当然「では、何と言えば良いのか?」という話になってきま
す。

これだけ批判をしてきて、こんなことを言うのも何なんですが、「いろいろ考えてみたが、今
のところ、自信をもって勧められるような訳語は見つかっていない」と言わねばなりません。

しかし、私の問題意識そのものは間違っていないと思いますし、このように問題提起をし
ておけば、いつか誰かが、適切な訳語を考え出してくれるかもしれません。
逆に、問題提起をしなければ、いつまでたっても解決されることは無いでしょう。


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