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YOU、恥ずかしがってないで小説投下しちゃいなYO!2

130名無しさん:2010/11/04(木) 00:13:11 ID:84gb9eUA
今回ちょっと短いです(・ω・)

−−−迷う指先の辿る軌跡−−− Ⅸ

「やほ〜」
 土曜の昼ちょっと前、オレが駅でサナエを待っていると、陽気……というか脳天気にそう言いながらサナエがやってきた。
「おお、私服でもスカートはいてる」
「母さんがスカートで行けって言うんだよ……そもそも女物のズボンとか全然ないんだよ」
「ケイコに服もらったんでしょ? あいつあんまりスカートはかないくせに持ってることは持ってるのねぇ」
 今朝オレが着る服に迷っていると、母親が勝手にコーディネートしはじめ、今のこのロングフレアースカートと、七分袖のシャツに長袖のカーディガンというまるきり女の服を着てオレはここにいる。
 まぁ、まるきり女なわけなんだがな。
「よしよし、じゃぁ今日はミノルの服とかも探そうね!」
「あ、そうそう、名前変わるから。ミノリになるんだって」
「お、そかそか。あんまり変化ないけどちゃんと女っぽい名前でいいね〜」

 というわけでその後サナエの買い物に引っ張り回されつつ、オレは女物だけどあんまり女っぽくない服を探したりしていた。

「そいえば今日は何時まで遊べるの?」
「夜はケイコの家に行くから夕方までかなぁ」
 オレは歩き方に注意しながらそう答えた。男みたいに歩くとみっともなくてしょうがないんだよ。
「ありゃ、あたし今日お邪魔だった?」
「いや、サナエの方が先約だったし。それに……なんでもない」
「ほう、そこで言いやめるということはあれかね、お泊まりかねお嬢さん」
 サナエがニヤニヤしながらそう言う。オレはすぐにそれを否定しようとしたんだが……なぜかどぎまぎしてしまって声も出なかった。
「え、マジでお泊まり?」
「え、冗談のつもりで言ったのか?」
 墓穴掘ったなーと直後に思った。
「うわ、マジお泊まりだ」
 何故か赤面するオレ。何故だ……
「ちょっと、今日の下着どんなの?」
「えぇ!? べ、別に普通のだけど……」
「見せなさい!」
「バカ! 見せれるわけないだろ!」
「ちっ……こうなったら現地調達しかないか……」
 あの……キャラ変わってませんか?
「ほら、ついてきて!」
 そんな感じでオレは下着屋に連行され、サナエがいろいろ吟味した結果、バイオレットのヒモの下着なんぞを買うハメになり、しかもすぐにトイレで履き替えさせられた。
「うふふ〜お姉さんが履き替えさせてあげようか〜?」
「全力で断る」
 トイレの個室までついてきそうな勢いだった。

 で、遅めの昼食にとファストフード店に入ると、ワタルとコースケの姿が目に入った。


 −続く−


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