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日本茶掲示板同窓会
186
:
キラーカーン
:2018/01/23(火) 00:40:21
7.2.3.3.2.歴史認識論争
日本の「ネトウヨ化」は「1989年の衝撃」によるリベラル・左派(当時の言葉でいえば「進歩的知識人」)のアイデンティティー崩壊の危機を回避するため、社会主義・共産主義に代わる「錦の御旗」として「自虐史観」を持ち出したことに起因する。この「自虐史観」に基づくリベラル・左派の反転攻勢として歴史認識論争が発生した。
この「自虐史観」によって生じたアイデンティティー危機に対抗するための「反自虐史観」という形で丁度普及し始めたインターネットを利用して「保守的(反自虐史観的)歴史観」を開陳する市井の人々を総称する形で「ネット右翼」という語が誕生した 。
その後「2002年の衝撃」で反在日朝鮮人、反特定アジア感情と結びつく形で「排外主義」と言われるようになり、更に(バブル崩壊後の「失われた20年」)に生じた経済的停滞と結びつくことによって「生活保護バッシング」の一環として在日外国人への生活保護支給を問題視する「福祉排外主義」という色彩が付加され、欧米型ネトウヨ化との差は縮小していった。しかし、日本のリベラル・左派は国内貧困対策には全くと言って無関心であり、反差別や反排外主義という政治イデオロギーに特化した活動を行っているという点に、日本型ネトウヨ化の特徴が表れている 。
このように、「歴史認識論争」が「1989年の衝撃」を契機に活発化したのではあるが、歴史認識問題自体は「侵略」から「進出」へ書き換えるよう検定意見がついた問題 や「新編日本史」の検定を巡る問題 など、冷戦終結前から存在していた。また、冷戦前においても、そのような歴史認識問題は、マスコミが騒ぎ立てること により、中韓両国を巻き込んだ国際問題へと発展したこともあった 。
既に述べたように、冷戦終結前においては、それらの「論争」は論壇或いはマスコミの論説の枠内で行われていた。冷戦が終結してもインターネットが普及する前においては、「歴史認識論争」も当初は論壇の枠内であった。1990年代半ばにインターネットが一般家庭にも普及すると、「いつでも、どこでも、誰とでも」議論ができる環境が構築され、「草の根」レベルでもれ式認識論争が行われるようになったのはすでに述べたとおりである。
「歴史認識論争」の基本は、社会主義という「錦の御旗」をなくしたリベラル・左派が自身のアイデンティティー維持或いは活動隊としての継続性を目的として、「戦前の日本という『絶対悪』を叩く『絶対正義』の存在」として自己の正当性を維持しようとしたものである。そして、日本のリベラル・左派の間において
「絶対悪の日本人」であることを懺悔し、悔い改めて日本人から『解脱』した存在として、我々リベラル・左派は、「国境」や「民族」にとらわれ、未だに「日本人」解脱できない「愚か」な『ネトウヨ』を教え導く
という「教義」を確立するに至った。この「(リベラル・左派である)日本人が(それ以外(リベラル・左派のいう「ネトウヨ」)日本人を『絶対悪』として叩く構図」から「反日」或いは「自虐 」と称された。
その「教義」を「布教」するために必要な「殉教者」或いは「聖人」として外国人の「従軍慰安婦」の存在を必要とした 。更に「従軍慰安婦」のみならず、日本を厭占めるためなら「手段を択ばない」或いは「嘘も方便」とばかりに、虚実ない交ぜの言説で「ジャパン・ディスカウント」を行ってきた。それに対して「ネット右翼」の側は、一次資料と合理的推論に基づき、その「自虐史観派」の言説に潜む、嘘、誇張、ダブルスタンダード、ひいては、それを生み出す「反日的」イデオロギー的基盤を批判していった。
このような議論の姿勢が功を奏したのか、ネット上では「ネット右翼」或いは「ネトウヨ」的言説が優勢を占めるに至り、ひいては、最近の「安倍一強」とまで言われる政治状況を生み出した。
しかし、「1989年の衝撃」や「2002年の衝撃」を経てもマスコミにおいては、リベラル・左派的言説が圧倒的優勢であった。そのため、ネット言論とマスコミの論調との乖離は非常に大きいものがある。このようにして、日本の「右傾化」は始まった。
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