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選挙制度
6
:
キラーカーン
:2009/08/26(水) 22:35:23
これからが地方選挙になります。フランスでは、地方自治体も議員内閣制に類似した制度を採用しており、日本のように首長を直接選挙では選出せず、議員の互選で選出します。また、助役以下幹部職員(部局長レベル)も議員から「互選」で選ばれます。
5 市町村レベル(コミューン)
このレベルでは人口によって選挙方式は3つに分かれます。
Ⅰ 非拘束名簿決選投票制(事実上の、「自由連記決戦投票制」)
これは、各党が用意した候補者リストに投票者が「自由に」加除訂正できる制度です。
鄯 各党の名簿掲載人数は定員以内であれば自由
鄱 投票者は政党に関わらず、定員以内で加除訂正自由
鄴 第1回投票で過半数かつ登録有権者の4分の1超であれば、その時点で当選
鄽 足切りラインは「なし」(第1回投票で当選できなかった候補者はそのまま決選投票へ)
と書くと、比例代表のように見えますが、
「鄯」から、「1人1党」つまり、事実上、個人(無所属)での立候補が可能
「鄱」から、投票者は届出政党に拘束されず、加除訂正で「超党派」の名簿作成が可能
つまり、連記人数が自由な「連記可能決戦投票制」です。
Ⅱ 非拘束名簿決選投票制(事実上の「完全連記決戦投票制」)
上記「Ⅰ」との違いは
鄯 候補者名簿は定数と同じ
であるので、個人(無所属)での立候補ができないということになります。「超党派」の名簿が作成できることは上記「Ⅰ」と同じ。つまり、定数まで連記することを除いては「Ⅰ」と同じになります。
Ⅲ 拘束名簿式比例代表決選投票第1党優遇制
と書くと難しそうですが、基本は日本でもなじみのある拘束名簿比例代表制です。特徴は
鄯 候補者名簿は定数と同じ
鄱 名簿順位6人ごとに男女を同数
鄴 決選投票進出のための足切りは有効投票数の10%
鄽 第1回投票は小政党の「足切り」だけであり、議席配分の機能はない
酈 但し、第1回投票で「足切り」になった政党で有効投票数の5%以上得た政党は決選投票に進出する政党と名簿を「融合」することにより決選投票へ進出可能(この場合順位の変更も可能)
酛 決選投票での第1党には「トップ賞」として議席の50%を獲得
醃 残りの50%を決選投票で有効投票数の5%以上を獲得した政党(含第1党)で配分
となります。このような順位を区切っての男女同数というのは、女性を名簿の下位に集中させるという事実上の「当選圏外」において、名目だけの男女同数とならないようにするための工夫でしょう。また、日本では、名簿掲載人数は自由ですが、フランスでは定数と同数に固定されていることです。
日本と顕著に違うのは
ア 名簿の融合
イ トップ賞
の2つだと思います。
日本でも、比例選挙で最初から合同名簿で戦った事例はあります(「新自由クラブ民主連合」=「新自由クラブ」+「社会民主連合(社民連)」)が、フランスの場合は、決戦投票制という制度を生かして、第1回投票と決選投票との間で合同名簿を作成する機会を与えていることです。また、「トップ賞」の存在により、決選投票では、合同名簿を作成して「大同団結」を図る誘引が大きくなります(3党が鼎立(拮抗)している場合、第1党であれば、2/3の議席が確保できるが、2位と3位ではそれぞれ1/6づつ(合計で1/3)しか議席を獲得できない。しかし、2位3位連合で第1党になれば、得票率(数)は同じでも、議席は1/3→2/3と倍増する。これが、「トップ賞」の効果)。
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