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メディアが報じる中近東

90さーひぶ。:2013/03/10(日) 23:06:14
>>89の続き)

ピアストルは、
文語アラビア語(フスハー)では、単数形がキルシュ(قرش)、複数形がクルーシュ(قروش)、
エジプト方言では、単数形がエルシュ、複数形がウルーシュなどとなります。
キルシュは、オスマン帝国の通貨グルーシュ(غروش gurûş)に由来するもので、
オスマン帝国の支配下にあった国々の多くで今も用いられています。
オスマン帝国の通貨は、フランス語でピアストル(piastre)、
英語でピアスター(piastre または piaster)と呼ばれるようになり、
この名称は現代のエジプトなどいくつもの国々に当てはめられています。

〔補足のまとめ〕
ポンド(パウンド)は、文語アラビア語でジュナイフ(جنيه)、エジプト方言でギニー。
エジプト・ポンドは、ジュナイフ・ミスリー(جنيه مصري)。
ピアストルは、文語アラビア語でキルシュ(قرش)、方言でエルシュ。

現在のレートは、
1エジプト・ポンド=約14円20銭(14.2円)、
1ピアストル=約14銭(0.14円)、5ピアストル=約70銭(0.7円)です。

エジプト・ポンド http://en.wikipedia.org/wiki/Egyptian_pound
ピアストル http://en.wikipedia.org/wiki/Piastre
キルシュ  http://en.wikipedia.org/wiki/Qirsh

92さーひぶ。:2013/04/30(火) 19:20:12
【猪瀬失言、アラブ諸国ではまだ報じられず?!】

猪瀬直樹東京都知事が、2020年五輪開催をめぐる東京のライバルである
イスタンブールを批判してIOC憲章に違反し、なおかつイスラーム諸国を
侮辱したとされる問題ですが、

إنوسي أولمبياد طوكيو اسطنبول(猪瀬 五輪 東京 イスタンブール)

で検索してみましたが、いまのところ見当たりませんでした。
まあ、たかが日本の一首長が米国訪問中に米紙(ニューヨークタイムズ)に
語ったトルコへの失言なんて、アラビア語メディアでは反応が鈍いのでしょうか。

93さーひぶ。:2013/04/30(火) 19:50:51
>>92
一応、英語で「Naoki Inose Islamic countries」と検索してみたら、
アラブ圏の英語ニュースがヒットしました。

Tokyo governor apologizes for Olympic bid slurs against Islamic countries
(東京都知事が、イスラーム諸国に対する五輪入札の中傷に謝罪する)
http://english.alarabiya.net/en/sports/2013/04/30/Tokyo-governor-apologizes-for-Olympic-bid-remarks-against-Islamic-countries.html
(アルアラビアTVの2時間前の英語ニュース)

この件で、東京は、イスラーム圏諸国の票を失うと思われます。

94さーひぶ。:2013/07/24(水) 02:16:43
【アルジャズィーラ VS. アルアラビーヤ! 二大衛星テレビ局の偏向報道合戦?!】

アラビア語衛星テレビ2局、対極のエジプト報道
http://www.afpbb.com/article/politics/2957394/11072361

カタールが出資するアルジャズィーラと、サウジアラビアの王族とつながる実業家が
所有するアルアラビーヤ。カタールとサウジアラビア王族の意向をそれぞれ反映する
二大衛星テレビ局が、「アラブの春」や今月はじめのエジプトのモルスィー大統領の
失脚を巡って、それぞれの出資者の政治路線に偏向して報道合戦をしていたという、
興味深い記事です。

絶対王制を敷くサウジアラビアにとって、アラブの春のような民主化運動、あるいは
ムスリム同胞団のようなイスラーム主義組織は恐ろしい存在のはずです。だから、
ムスリム同胞団が擁立したモルスィー大統領が失脚したことは実に喜ばしい。一方、
カタールは、ムスリム同胞団の政権を支持したので、同胞団に好意的に報道する。
……という感じでしょうか?

記事では、「フランス24(France 24 )」や「スカイニュース・アラビア」などの
アラビア語放送に比べて、両局が「信頼性を失いつつある」というアナリストの見解
を報じています。

アルアラビーヤは明らかにサウジアラビア寄りに偏向していると思われますが、
アルジャズィーラはまだ客観性を維持していると、個人的には思います。

まあ、「日刊ゲンダイ」VS. 「夕刊フジ」ほどは極端ではないでしょうけど。

95さーひぶ。:2013/10/06(日) 21:53:47
【マレーシアでキリスト教徒の「アッラー」使用をめぐり宗教裁判!!】

駅の売店などで売っている「ウェッジ(WEDGE)」という月刊のビジネス誌
(JR東海の系列会社が発行しているようですが、右傾化している感じですが)
の発売中の2013年10月号(p.84)に気になる記事が出ていました。短いので引用します。

アラーの用語めぐり マレーシアで宗教裁判へ
 イスラム教国のマレーシアで、イスラム教の「神」を意味する「アラー」の
用語の使用を、キリスト教にも認めるかどうかをめぐり、マレーシア政府と
キリスト教会のにらみ合いが続いている。
 政府から“使用不可”宣告を受けたキリスト教新聞は09年末の裁判で
“使用可”判決を勝ち取ったが、政府側が控訴したため、依然として対立は
解けないままだ。
 キリスト教の聖書では、インドネシア語版などで「神」を表す言葉として
「アラー」も使われてきた。マレーシア政府では「アラー」を使った聖書を
没収したり輸入禁止したりする措置を講じたものの、11年に取りやめ。
しかし、その後も一部の州が使用禁止措置を取るなど国内で当局の足並みは
そろっていない。
 キリスト教新聞は、紙面での「アラー」の使用について、「聖書を引用して
いる」などと主張。イスラム人権団体からも「こんな規制をしているのはマレ
ーシアだけ。控訴を取り下げた方が政府の利益になる」との声も出ている。(引用おわり)

「マレーシア キリスト教 アラー(アッラー)」「Malaysia Christian Allah」
で検索するといくつもの記事がヒットするので、マレーシアではここ何年にも
わたってかなり根深い問題になっているという印象を受けます。
アラブ圏では、キリスト教徒が神をアッラーフ(الله / Allah)と呼ぶのは常識です。
イスラームの教義から見ても、キリスト教の神もアラー(アッラーフ/Allah)であって
くれないと困るはずなんですが、マレーシア政府は一体どうなってるんでしょう。
ムスリム(イスラーム教徒)がキリスト教会を焼き打ちするほど事態が深刻化
しているようですが、マレーシアのムスリムってそんなに不寛容になっているんでしょうか?

96さーひぶ。:2013/10/29(火) 22:24:35
【『世界の貨幣コレクション』バーレーンの10フィルス硬貨】

>>87-90の続刊です。
先週の水曜日に発売された『世界の貨幣コレクション』第39号(VOL.39)
では、イギリス、香港とともに、バーレーン(バハレーン)が特集されています。
・「バーレーン王国」 バーレーンの概要を紹介。
・「バーレーン貨幣史」 バーレーン歴代の紙幣や硬貨を紹介。
ttp://www.jbook.co.jp/p/p.aspx/4709608/s/

〔付録の10フィルス硬貨〕
今号の付録の一つは、西暦2000年にイギリスの王立造幣局が製造した、当時の
「バーレーン国」(State of Bahrain)の10フィルス硬貨です。
(ほかに、イギリスの1/2ペニー硬貨、香港の10セント硬貨もあります。)

硬貨の表面には、中央に ヤシの木
        アラビア語で دولة البحرين(バハレーン国)
        英語で STATE OF BAHRAIN(バーレーン国)
        年号が هـ(ヒジュラ暦)1420
            مـ(西暦)2000
硬貨の裏面には、数字の「10」とアラビア語で فلس(フィルス)

と刻まれています。なお、主軸通貨は、バーレーン・ディナール(دينار بحريني)
で、1ディナール=1000フィルスと定められています。

この『世界の貨幣コレクション』は、今年の2月に再び刊行が始まったときは
少なくない書店で見かけたのですが、刊行予定(80号)の半分近い39号を
迎えた現在は、一部の書店にしか在庫を置いていないようです。もともと、
読者が定期購読してくれるのを当て込んでいるものなので、取り寄せるしかな
いでしょう。

99さーひぶ。:2013/11/04(月) 23:00:36
【アラビア語で育った子どもは数字の「2」を早く習得する?】

アラビア語を話す家庭で育った子どもは、数字の「2」をより早く習得する
ttp://www.lifehacker.jp/2013/10/131031babies_in_arabic_speaking.html

全米科学アカデミー紀要で発表された最新の研究より。
英語など、名詞の単数(1つ)と複数の区別がある言語で育った子どもは、
数字の「1」を覚えるのが(日本語などに比べて)早くなる。さらには、
単数(1つ)、双数(2つ)、複数(3つ以上)の区別があるアラビア語や
スロヴェニア語で育った子どもは、他の言語で育った子どもに比べて数字の
「2」の概念を覚えるのが早いそうです。

英語の原文 Why Babies In Arabic-Speaking Households Learn Some Numbers Faster
ttp://www.popsci.com/article/science/why-babies-arabic-speaking-households-learn-some-numbers-faster

100さーひぶ。:2014/01/13(月) 22:56:11
【『世界の貨幣コレクション』 エジプトの10ピアストル紙幣】

>>87-90,>>96の続刊です。
先週水曜日に発売された『世界の貨幣コレクション』第49号(VOL.49)
には、アラブ方面では以下のような記事があります。

・「エジプト貨幣史2」 オスマン帝国時代から近現代までのエジプト貨幣史
・「通貨の名前にまつわる疑問3」の中で「「ディナール」ってどんな通貨なの?」

〔付録の10ピアストル紙幣〕
 今号の付録は、1998年〜1999年にエジプト財務省が補助通貨として発行
した10ピアストル紙幣です。
 第6号(>>89-90参照)では同じエジプトの5ピアストル紙幣が付録だったので、
「またピアストルか」という感じですね。ポンドはなかったのでしょうか?

>>96でもふれたように、『世界の貨幣コレクション』は一部の書店にしか
在庫を置いていません。バックナンバーなどの在庫をおいている書店なら
取り寄せられますが、扱ってない書店では取り寄せにくいかも知れません。

101さーひぶ。:2014/01/29(水) 21:21:33
【『世界の貨幣コレクション』 トルコのリラ、ガンビアのブトゥツ】

>>87-90,>>96,>>100の続刊です。
今日 発売された『世界の貨幣コレクション』第52号(VOL.52)
は、メキシコ、トルコ、ガンビアの特集です。

〔トルコの50万リラ硬貨〕
「トルコ共和国」「トルコ貨幣史」の記事があります。
付録は、なんと2002年に発行された「500,000リラ」硬貨!!!
トルコではハイパーインフレーションがものすごいらしく、額面の高い硬貨が
出回っていたようです。その後、2005年に通貨を100万分の1切り下げる
デノミが行われたので、旧50リラ→新0.5リラになったのでしょう。

〔ガンビアの1ブトゥツ硬貨〕
「ガンビア共和国」「ガンビア貨幣史」の記事があります。
「ガンビア」といっても、すぐに分かる人は少ないと思いますが、西アフリカの
セネガルに囲まれた東西に細長い小国です。国民の多くがイスラーム教を信仰
しており、パレスチナを国家として承認していますが、イスラエルを国家として
承認していません。ガンビアでは、英語・マンディンゴ語・ウォロフ語などが
話されているようですが、マンディンゴ語はローマ字(ラテン文字)のほかに
アラビア文字も用いて表記されることがあるようです。
主要通貨はダラシ(دلس)で、アラブのディルハム(درهم)のマンディンゴ語
表記だそうです(ディルハムのルーツは、ギリシアの通貨ドラクマ)。
補助通貨はブトゥツ(بتوت)で「小銭」という意味。1ダラシ=100ブトゥツ。

付録は、1998年に発行された1ブトゥツ硬貨です。
裏面には、ガンビアの主要生産物であるピーナッツ(落花生)が描かれ、
ラテン文字で「BUTUT」、アラビア文字で「 بتوت 」と刻まれています。

102さーひぶ。:2014/04/07(月) 18:25:55
【『世界の貨幣コレクション』 カタールの5ディルハム硬貨】

>>87-90,>>96,>>100-101の続刊です。
かなり前になってしまいましたが、2月26日(水)に発売された
『世界の貨幣コレクション』第56号(VOL.56)
カタール、アイルランド、南米ガイアナの特集です。
カタールについては、以下のような記事があります。

・「カタール国」 カタールの概要を紹介。(面積は秋田県くらい)
・「カタール貨幣史」 カタール歴代の紙幣や硬貨を紹介。
ttp://www.jbook.co.jp/p/p.aspx/4787383/s/

〔付録の5ディルハム硬貨〕
 今号の付録は、1973年と1978年に発行された、青銅製の5ディルハム硬貨。

硬貨の表面には、国章であるダウ船と2本のヤシが描かれ、
        アラビア語で「カタル国」(دولة قطر)、
        西暦で1978年(١٩٧٨)、
        ヒジュラ暦で1398年(١٣٩٨)などと刻まれています。

硬貨の裏面には、アラビア語で「5ディルハム」(٥ دراهم)、
        英語で「カタール国」(STATE OF QATAR)とあります。

なお、基軸通貨はリヤルで、1リヤル=100ディルハムです。

103さーひぶ。:2014/04/07(月) 19:03:45
【『世界の貨幣コレクション』 サウジアラビアの5ハララ硬貨】

>>87-90,>>96,>>100-102の続刊です。
これも2週間近く前になってしまいましたが、3月26日(水)に発売された
『世界の貨幣コレクション』第60号(VOL.60)マレーシア、フィンランド、
サウジアラビアの特集です。サウジについては、以下のような記事があります。

・「サウジアラビア王国」 サウジの概要を紹介。(政教一致の専制君主国)
・「サウジアラビア貨幣史」 サウジ歴代の紙幣や硬貨を紹介。
ttp://www.jbook.co.jp/p/p.aspx/4806093/s/

〔付録の5ハララ硬貨〕
 今号の付録は、「イスラム暦1400年(西暦1980年)に発行された5ハララ白銅貨」
と解説されています。でも私の手元にあるのは「イスラム暦1397年」でした。

硬貨の表面には、国章である2本の剣とヤシの木が描かれ、
        アラビア語で、上側に  خالد بن عبد العزيز آل سعود‎
       「ハーリド・ブヌ・アブドゥルアズィーズ・アール・スウード」
       (サウード家のアブドゥルアズィーズの息子ハーリド)
       下側には  ملك المملكة العربية السعودية
       「マリク=ル=マムラカティ=ル=アラビーヤティ=ッ=スウーディーヤ」
       (サウジアラビア王国国王)
硬貨の裏面には、額面を表す算用数字の「5」、アラブの数字「٥」、
        アラビア語で「5ハララ」(خمس هللات)、
              「1キルシュ」(قرش واحد)、
        発行年「ヒジュラ暦1397年」(١٣٩٧هـ)などとあります。

基軸通貨はサウジアラビア・リヤル(ريال سعودي)で、1リヤル=100ハララです。
なお、アラブ関連の特集は、今号で打ち止めみたいです。

104さーひぶ。:2014/07/28(月) 19:30:56
【『世界の貨幣コレクション』 スーダンの25ピアストル硬貨】

>>87-90,>>96,>>100-103の続刊です。先週、7月23日(水)に発売された
『世界の貨幣コレクション』第77号(VOL.77)はスーダン特集!
アラブ関連はこれで最後ですね。以下の記事があります。

・「スーダン共和国」 スーダンの概要を紹介。
・「スーダン貨幣史」 スーダン歴代の硬貨や紙幣を紹介。
・「現在のスーダン通過」 現行のスーダンの硬貨や紙幣を紹介。
ttp://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/DetailZasshi?refShinCode=0900000004910281450745&Action_id=101&Sza_id=C0

〔付録の25ピアストル紙幣〕
 今号の付録は、1987年発行の25ピアストル紙幣です。
ピアストルは、エジプト特集の>>90でふれたように、
文語アラビア語(フスハー)では、単数形がキルシュ(قرش)、複数形がクルーシュ(قروش)で、
エジプトと同様にポンドの補助単位です。
付録の25ピアストル紙幣の表面には、南北スーダン分裂前の国土が描かれています。

このほか、
4月16日発売の第63号(VOL.63)には「現在のカタール通貨」という記事があり、
5月14日発売の第67号(VOL.67)には「現在のサウジアラビア通貨」という記事があります。

「世界の貨幣コレクション」は80号(あと3号)で終わります。

105さーひぶ。:2014/08/21(木) 20:30:13
【『世界の貨幣コレクション』 アルメニア&アルジェリア特集】

>>87-90,>>96,>>100-104の続刊です。
このシリーズは、第80号が最終の予定でしたが、延長されるようです。
特集は、アジア(中東)から「アルメニア」、アフリカ(アラブ)から「アルジェリア」です。

アルジェリアについては、以下の記事があります。
・「アルジェリア民主人民共和国」 アルジェリアの概要を紹介。
・「アルジェリア貨幣史」     オスマン帝国・フランス支配時代から
                 独立後の貨幣を紹介。
・「現在のアルジェリア通貨」   現在の硬貨と紙幣を紹介。

付録は、アルメニアの50ドラム紙幣。アルメニアもしばしば中東に区分され
ますが、ここでは説明は省略します。

一体、何号までやるんだろう。
このシリーズは、一部の書店でしか扱っていません。


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