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科学と疑似科学とを判別する

723Ken:2020/10/25(日) 10:31:24 ID:2bVYpmOE
投稿を待つ間に、現在の論点を整理しておきます。

*熱力学の第2法則

矛盾を受容することの是非はこのスレッドで長く論じてきましたが、>>669でもまた、

>自然科学は現実をあるがままに認識するものであり、現実認識と数理的整合性が一致しない場合は前者を優先し、理論的な矛盾を容認するのではないか

という表現で問題を提議しました。熱力学第2法則が具体例です。ここでは、

〜エントロピーが不可逆的に大きくなるだけの世界はありえない

という理論的整合性と、

〜あらゆる観測が、エントロピーの不可逆的な増大を示す

という現実認識の対立があり、その場合、理論的矛盾を容認して、現実認識が優先されるからこそ、第2法則は定説となってるのではないか、ということです。

実を言いますと、この問題は、>>677で、

>この法則はなんらかの基本原理から誘導されたものではない
>例えば遠い過去では、観測事実からは第2法則が成立していないということは十分に可能

という指摘があったことから、すこし複雑になっているのです。ここでは第2法則が、矛盾を内包する「疑似科学」ではなく、観測事実と矛盾する「間違った理論」となりうる可能性を挙げておられると思いますが、私は、現在定説として確立している理論の中には、観測によって否定することができない「反証不能」なものがいくつもあり、確率論に立脚する第2法則もその1つではと考えているのです。これは基準01に論題が戻ったときに詳しく論じることになるでしょう。


*光の粒子性と波動性

古典力学では、同じものが粒子でありかつ波動であると主張するのは、

1.同時に粒子であり波動である
2.ある時は粒子であり、ある時は波動である

のどちらの場合でも「(¬P)∧P」に該当する「疑似科学」になるといいました。そして光は、干渉縞を作ることや、交流電流が作る電磁波と同じものと分かったことで、波動であり粒子ではないという考えが定着しました。ところが量子力学が登場すると、光は離散的な「かたまり」つまり粒子と考えねばならない観測事実があり、かつ光の波動性は、粒子の存在確率が波動関数にしたがうことで説明できるので、

〜ある時代の知識体系では疑似科学だった理論が、知識体系が変わると疑似科学ではなくなる

という、diamonds8888xさんの基準による疑似科学の重要な特徴が明らかになりました。そうなると私には、

〜間違った理論とは別に疑似科学を定義することに意味があるのか?

という問題が生じます。

以上が、現時点での私の認識になります。


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