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科学と疑似科学とを判別する

680Ken:2020/09/08(火) 22:49:42 ID:Vt0Ycb5Y
まず、基本的な点から。私は>>669で「間違った理論」と「疑似科学」は異なると述べ、>>673で同意をいただきました。そして本スレッドの主題は疑似科学ですから、

>素粒子実験でビックバン以前の超高密度宇宙を再現してみたら熱力学第2法則が破れていた(>>677
>現在において「観測事実とは異なっているのではないか?」という疑いを私は持っています。(>>678

このように、熱力学の第2法則が「間違った理論」である可能性を論じても本論を外れます。むろん、あらゆる自然科学理論と同様、第2法則も新しい発見の結果否定されるかもしれません。ただし、

>ニュートン力学からも量子力学からも相対性理論からも導くことができていません。
>やむなくこの観測事実をそのまま法則化しているのです。
>遠い過去では、観測事実からは第2法則が成立していないということは十分に可能なのです

そうでしょうか? むしろ第2法則は確率論という純粋数学に直接立脚しており、最も否定の難しい自然科学理論に思えます。いずれにせよ、疑似科学とは別の問題でしょう。第2法則には、観測事実との矛盾ではなく、

(1)エントロピーは常に増大する
(2)ゆえに過去にエントロピーの極小状態が存在した
(3)ゆえにエントロピーの極小状態が生じた
(4)ゆえに(1)と矛盾する

という、論理的な自己矛盾(=疑似科学)があるのです。そうではない説明としてdiamonds8888xさんは、

>p2-2) 全宇宙の外からの影響で生じた。(宇宙が無限)
>p2-3) どこからも生じたのではなく、単に存在していた。(過去が無限に続いているという考えが間違い)

を挙げられました。これはしかし、ご自身が言われるように、

>観測ではちょっと証明するのが極めて難しそう

ですし、それ以前に、無限の宇宙とか、無限に続かない過去(因果関係がどこかで切れるという意味ですね)とは、どんなものなのか、イメージの具体化ができないのでは?

もしも、p2-2やp2-3のような可能性を挙げるだけで疑似科学ではないと主張できるのなら、基準05によって疑似科学と判定される理論などなくなると思われます。例えば基準違反として挙げられたこの例ですが。

〜この矛がこの盾を貫く、かつ貫かない

ご存知のように、量子の世界では、ある物体がある障壁を貫通した状態としなかった状態が並立します(トンネル効果)。量子で起こることが矛と盾で起こらないのは、量子に比べて矛と盾が大きすぎるからですが、「大きすぎる」と判定する基準は何かといえばプランク定数でしょう。つまり、量子なら位置の不確定量が障壁をまたぎうるが、矛と盾ではそれは起こりません。しかし、もしプランク定数が現在の観測値よりも十分に大きくなれば、矛と盾のトンネル効果は起こるはずです。

むろん、大きなプランク定数など1つの観測例もありません。でもそれは、無限大の宇宙も、因果律の断絶も、同じです。矛と盾を基準05違反の例に挙げながら、熱力学の第2法則はそうでないと主張するのは、一貫性がないと思えるのですが。


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