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科学と疑似科学とを判別する

37diamonds8888x:2018/05/27(日) 08:31:15 ID:2RTJzBpM
[>>35]の3つ目の論点についてです。
・ID論を議論するための環境作りとしての、科学と疑似科学の判別
 過去にも書いたことなので、少しくどい繰り返しになるかも知れませんが。

 まず私自身は議論の中で「〇〇は疑似科学だ」という表現を使うつもりはありません。「そこの論理は間違い」「それは科学的方法ではない」とは言うかも知れません。他の人が「〇〇は疑似科学だ」と表現した場合は、文脈から次のいずれかだと判断します。
   ・【主張が】科学的に間違っている。
   ・【主張する人が】科学的に間違った方法論を使っている。
    (学問上不誠実である、ともいう。が、一般的な犯罪的とか不道徳とかいう意味ではない。)

 Kenさんの不満が「非科学的という代わりに疑似科学というのは表現が強すぎる」という点だけなら、定義に同意した点と、私は使いません、という点だけでOKではないかとも思いますが、そうではないのですね? どうにも、定義に同意したにもかかわらず私から見るとローカルな定義に引きずられた御意見が感じられて困惑するのです。まあこれは「感じられる」だけなので私の方の受け取りだけかも知れませんが。


 で、「P1:根拠を探そうとしないこと」についてです。

 文面だけなら別に問題ないのでは? しかし具体的に示されたものが「根拠」となるのかどうかが議論になるのが常です。ですので、ここは具体的な議論にしかならないように思います。だからこそKenさんも説得材料としてシュリーマンや天動説と地動説との論争や光の粒子説と波動説との論争などの具体例を出して議論しなくてはならなかったのでしょう?

 具体的事例を離れて、それがあれば全てに適用できる判別法を見出すのは極めて困難かと思いますが?
 とはいえ、例えば帰納法とか仮説演繹法とか「科学的に妥当な方法」というものは見出されていますし、「アドホックな論法」「反証不可能な理論」のように非科学的方法の代名詞みたいなものも見出されていますから、いくつかの一般的判定法というものも存在はします。まあここでも反証不可能か可能かについての食い違いは起き得ますが。


 で、最後にシュリーマンの例についての私の見解です。

>「根拠がないこと」と「疑似科学」の間に、誤解の余地がない区別をしておこうと思います。

>シュリーマンの例が一番わかりやすいでしょう。彼が神話に魅了されてトロイ遺跡を探し始めたときには、トロイの実在を示す根拠はなかったのだから、彼が唱えたのは根拠のない仮説でした。一方で、現実の大地を掘り返して遺跡を探すのは、科学的探究として真っ当なやりかたです。

>したがって、遺跡発見前の段階でシュリーマンの仮説には根拠がなかったけれども、だからといって疑似科学ではなかったということになろうかと思います。

 歴史や考古学の分野では神話や伝説伝承は(弱いなりにも)根拠とできると思います。それは歪められていても何らかの歴史的事実を含んでいる可能性はあるからです。ゆえに神話などの成立過程などを調べる学問も成立しています。その根拠があったからこそ、シュリーマンは闇雲に発掘するのではなく、発掘場所を絞ることができたはずです。

 これは「太陽神アポロは大地神ガイアよりも神格が高いから中央に鎮座するはず(、ゆえに地球は太陽の周りを回るはず)」という理論とはまったく理論構造が違います。

 後者では確認されていない言明でひとつの理論を組み立てていますが、シュリーマンは確認するための手段のひとつとして、やや弱い根拠を利用しているだけです。根拠なしに「トロイの神話は歴史的事実だ」と主張したわけではないでしょう?

 念をおしておくと、「トロイが実在した」ということを確認するには発掘に乗り出すことが必要で、発掘場所などを推定するための根拠として神話から当たりをつけることは、決定的ではなくとも根拠のひとつには数えられます。しかし神話だけを根拠として「トロイが実在した」ということが決定的な事実だと主張すれば、それは間違いとされます。シュリーマン自身も神話だけでは決定的根拠ではないと思ったからこそ発掘に乗り出したのでしょう。


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