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科学と疑似科学とを判別する

252diamonds8888x:2018/12/30(日) 05:59:35 ID:GqaTAEe2
>>248
 [>>252]で予告した試論のひとつです。年末年始の間にでも、ごゆっくり考えてください。

【抽象的論理の話:試論1】

 考えうる全ての理論は以下の4つのどれかに分類できることは科学以前に論理的必然です。
 1.反証可能かつ検証可能
 2.反証可能かつ検証不可能
 3.反証不可能かつ検証可能
 4.反証不可能かつ検証不可能

 1の例は次のようなものです。
  ・私の職場の同僚にはどんな道具も使わずに空を飛べる人はいない
  ・現在の日本人の中にはどんな道具も使わずに空を飛べる人はいない
  ・現在の地球上にはどんな道具も使わずに空を飛べる人はいない
  ・現在の地球上のカラスは全て黒い
  だんだん困難さは増していますが、どれも原理的には反証可能かつ検証可能です。

 2の例は次のようなものです。
  ・過去から未来に渡る全ての人類の中にはどんな道具も使わずに空を飛べる人はいない
  ・過去から未来に渡る全てのカラスは黒い
  ・この宇宙のどこでも小石が忽然と消えることはない
    (エネルギー保存則が破れることはない)
  最後はまさにエネルギー保存則という理論そのもののことです。

 3の例は次のようなものです。
  ・過去から未来に渡る全ての人類の中にはどんな道具も使わずに空を飛べる人がいる
   (過去の人類の少なくとも一人はどんな道具も使わずに空を飛べた、
    または、どんな道具も使わずに空を飛べる人が将来現れる )
  ・過去から未来に渡るカラスの少なくとも1羽は黒くない
  ・この宇宙のどこかで小石が忽然と消えることがある
  さてさて、2の例との違いの本質がわかりますか?

 4の例は次のようなものです。
  ・世界5分前仮説
  ・とある架空の理論の例(後述)

  実のところ、この4の例として広く知られた明確なものが世界5分間仮説くらいで、「アドホックな仮説は反証不可能」などということは言われていますが、実例を組み立てるのが結構むずかしい。油断すると反証可能になってしまいそうですから。ひとまず次のような架空の理論を例示してみます。

【架空の理論】「完全な予言者の理論」
 とある人物が未来への時間旅行を行い、見聞した未来の出来事をひとつの書に著した。実際にその書に書かれたことのいくつかは、その通りに起こった。つまり部分的には検証された。ところがここに、その人物を貶めようとたくらんだ悪者がいて、その未来見聞録のところどころに間違った記載を挿入した。(てことはワープロ等で作っていたのでしょう(^_^))。どの記載が悪者が挿入した箇所なのかはどうしてわかるかというと、実際に起きたことが記載と異なっていたことでわかる。記載されたことが実際に起きるか否かが確認されるまでは、その記載が真の著者によるものか悪者による挿入なのかを判定する方法はない。

   理論:「この未来見聞録の著者の記載には間違いはない」

 白状するとこれは私のオリジナルではありません。とあるSF作品に登場する架空の理論です。


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