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科学と疑似科学とを判別する

248Ken:2018/12/21(金) 21:09:05 ID:owm0WxE2
この投稿は、これまでに私が主張してきたこととは断絶している可能性があるので、注意してください。そうなった原因は、ラッセルの原文に触れたからです。

diamonds8888xさんは>>230で、

>[>>227]には全文に賛同

といわれました。ということは、>>227で紹介されている文章(russell-j.com/cool/16T-0901.HTM)にも賛同されると理解してよろしいでしょうか?

私なりにこの文章を注意深く読んでみましたが、この世界5分前仮説の説明はウィキペディアの記事とは異なるし、diamonds8888xさんが述べてこられたこととも一致しないのではないかと思われるのです。

ここで述べられたラッセルの主張を一言でいえば「記憶は当てにならない」ということでしょう。過去の事象をどれだけ覚えていても、その事象が実際に起こったことの証明にはならない。そして肝心なことは「5分前」はそのような過去の時間の1例に挙げているだけで、5分前がなにか特別な時間、いわゆる特異点、とされているわけではないということです。

これまで私たちは、5分以上前に因果律が存在したかを論じましたが、5分以内の過去では因果律の成立を当然視してきました。でもラッセルの文章のとおりなら、過去の記憶があてにならないのは文字通りすべての過去で、5分以上か以内かは問題になりません。1分前だろうが、1秒前だろうが、記憶を信用できないのは同じです。

例えば5分前の時間をt=0に設定すると、現在はt=5になるわけですが、ここで宇宙のエネルギー総量をXと見積もったとします。その1時間後(t=65)に同じ観測を繰り返すとエネルギーはY(≠X)という結果が出ました。ではこれをもって宇宙のエネルギー量が変化したといえるでしょうか?

いえません。なぜならt=5の観測値がXであったという記憶が信用できないのですから。

この例に限らず、どんな観測結果も事実として採用できないとなれば、すべての科学理論は崩壊するでしょう。「世界5分前仮説」が科学理論たりえないというのは、そのような文脈の中で、分かり易い極端な例として挙げられたのではありませんか?

でもそれは一般にいうところの反証可能性とは別の問題でしょう。なによりラッセルの論法に従えば、ニュートン力学も、量子論も、化合物の化学式も、むろん進化論も、検証も反証もできないことになってしまいます。


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