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疫学とは何か
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diamonds8888x
:2009/09/23(水) 15:23:36 ID:jC5pDkG6
Ref.1の2章に「観察している指標が割合か,比か,率かを常に意識する」というポイントがありましたので、「よっしゃ、読む前に定義を当てよう」と思って下記の解答をしました。
割合; 部分集合の量(個数)÷全体集合の量(個数)
比; 次元が同じ量同士の割り算の結果
率; 次元が違う量同士の割り算の結果
Ref.1での定義は、
割合; 全体の中で特定の特徴をもつ者が占める部分の大きさ
比; 異なるもの同士を割り算で比較したもの。例えば性比。
率; 比の特殊な形で,分母が時間になったもの。事象が生じる速さを示す。
なるほど、指標一般の分類ではなく「頻度」特に「疾病頻度」の分類なのでした。「異なるもの同士」とは「異なる集団に関する量同士」という意味で、割り算する2つの量の次元はどちらも「個体数」で同じです。率の分母が時間限定なのは、時間以外の量が分母に来る指標が、ここでは対象にないからでしょう。暴露量が絡んでくる半数致死量とか線量当たりの発癌率とかだと時間以外の次元の量が計算に入りますが、ここでは直接的頻度だけが対象ですから。
観察する空間を数学的に抽象化すると、時間軸と他方の軸の2つの軸で表せますが、他方の軸の各点には各個体が当てはまり、これらの点の間には順序も距離もなく、これは単なる名義尺度と言えます。各点は時間軸に沿って始点も終点もそれぞれに時間的位置が異なる有限の長さを持ち、その中に暴露なり罹患なりのイベントを点として持ちます。そして対象となるのは同じ時間位置で切った断面内での各点を分類したときの頻度です。名義尺度である他方の軸の値(各個体そのもの)ではありません。
実用的にはごく普通に使われる空間だけど、数学的空間としては数学分野にあまり出てこないような気がする。ちょっとおもしろい気づきでした。
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