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トンデモネタに対する突っ込み用情報ソース備忘録
111
:
ミケ
:2018/06/22(金) 14:22:07 ID:hmI6xcyU
>>108
参照
「メカニズムとしての自然選択説の反証可能性」
「自然選択による進化の個別事例の反証可能性」についてのお話。
次は、方法はややこしいですが
自然選択説が反証可能であることが一目で分かる事例を挙げましょう。
「分子進化の中立説」
勉強していて、勘の良い人であれば、この一言だけで十分でしょう。
この中立説そのものと、その周辺の研究成果が、
自然選択説が反証可能であり実際部分的に反証されてしまっていることを示しています。
しかしこれだけではこのスレッドの趣旨に添いませんので解説します。
Wikipediaより「中立進化説」
ttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E7%AB%8B%E9%80%B2%E5%8C%96%E8%AA%AC
分子進化の中立説は
「分子レベルの進化は自然選択に対し有利でも不利でもない中立なもので、それが集団中に広まるのは偶然によって決まる。」
というもの。
分子レベルの変異は、偶然によって集団に広まる:遺伝的浮動による進化であるというもの。
Wikipediaより「遺伝的浮動」
ttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%BA%E4%BC%9D%E7%9A%84%E6%B5%AE%E5%8B%95
中立説は、発表当時ダーウィンの自然選択説を否定するもののように受け取られて論争を引き起こし、
結果として
「分子レベルの進化は遺伝的浮動が主因(中立説)である一方、表現型レベルの進化は自然選択説があてはあまる」
「自然選択による進化が起こることを否定するものではない」
というところに落ち着きますが、
これはとどのつまり、
「分子レベルの進化も自然選択によるものである」という仮説が反証され敗れ去ったことを意味します。
自然選択説そのものが反証不能な理論であれば、
中立説がいかに分子データを集めてきたところで
「分子進化も自然選択によるものである」と強弁できるはずです。
反証不能であるとはそういうことです。だからこそ反証不能な理論は科学的には価値がないのです。
ところが実際には、
分子レベルの進化のメカニズムにおいては中立説(遺伝的浮動)に譲ることになったわけですから
この点だけでも自然選択説が反証可能な論理構造であることが分かります。
さて、といっても具体的にどのように反証されたのか?
その方法論はやや複雑です。
ちょうど今、
第一掲示板でハーディ・ワインベルグの法則がどうのこうのという話が出ていますが、
メンデルの法則の再発見ののち、
その遺伝法則に基づいて集団の中の遺伝子が世代を経てどのようにふるまうか、
この記述に数学が大きな役割を果たしまして(H・W法則はその先駆けと言ってよいでしょう)、
木村資生の頃には自然選択とメンデル遺伝を織り込んだかなり高度な数学モデルが登場していました。
そして木村の時代には分子(アミノ酸)配列のデータもそろい始めたところであり、
大体の分岐年代の分かっている生物同士の配列の違いを比較することで、
配列の変化速度が推定できるようになってきたところでした。
そうして集めた変化速度のデータを前述のモデルに当てはめると
自然選択がかかって「いない」と仮定しないとデータに合わなかったわけですね。
そうしたデータを積み重ねて、
最終的には中立説、
形態はともかく分子レベルの進化のほとんどにおいては自然選択ではなく遺伝的浮動が大きな役割を担っている
という主張が認められるに至り、
分子進化までも自然選択による変化であるという仮説は反証されたことになるわけです
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