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進化生物学の誤用を考える

13ゆー:2005/11/03(木) 18:57:07 ID:NTCxkxTA
3時間半経過…。まだ消されてませんね。

「どこから突っ込んでいいかわからない」と評判の紫藤ムサシさんの論説ですが、笑いのとれそうなとこから私が突っ込んでみましょう。

■バカにつける薬
http://houkoku.air-nifty.com/busi/2005/10/post_6e3b.html

> 口角泡を飛ばして、双方周りの人に押し留められた時・一人がこう言ったのです。
> 「(少子化は自然に解消するなどと)誰が言っているのか!?」
> と。私はすぐさま返答しました。
> 「ドーキンスの <利己的な遺伝子> だ!」

「<利己的な遺伝子>」がしゃべったんですかそうですか。

たぶん彼の脳内に<利己的な遺伝子>様がご降臨あそばされて、「少子化は自然に解消するぞよ」とのお告げを下されたのでしょう。
そうであるなら凡人の私たちは、「さようでございますか」と引き下がるしかないじゃないですか。

そもそも彼は「利己的な遺伝子」を何か超越的な、意志を持った存在のように考えているフシがあります。

> 動物行動学の答えは
> 「そのような ”不利な条件” を乗り越えて生き残って来ているのは、(余程)
> 強い (遺伝子を持った) オス に違いない!」
> とメスが判断するから、そのようなオスはモテ るのです。

「動物行動学の答えは…そのようなオスはモテるのです」と日本語の構文もおかしいのですが、この文章に彼が「利己的遺伝子」を曲解していることがよく表れています。

この文章だと、メスの個体が主体的に<利己的な遺伝子>様の利益にかなうよう行動していると解釈できるのですが、ドーキンスが聞けば苦笑いするでしょうね。
「利己的な」というメタファーに惑わされ、まるで遺伝子に意志があるかのように誤解している人間の多いこと。

私の能力でできる限り正確に言い換えると、「そういうオスを交尾の相手に選ぶようメスの行動を誘発させる遺伝子が生存・繁殖戦略に成功して、その傾向が種全体に広まり定着するようになった」というだけの話です。

紫藤さんは本当にドーキンスの『利己的な遺伝子』を読んだのでしょうか?(竹内久美子だけはまちがいなく読んでるでしょうが)
他の方々も指摘されているように、私もそれが信じられません。


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