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徒然なるままに

101Kosuke:2005/03/22(火) 17:00:40 ID:gDXGC75E
徒然なるままにということなので、先日訪問した病院のことなどをつらつらと・・・。

 先週末に、房総半島の端っこ安房鴨川市にある亀田総合病院を見学させてもらって来ました。今春完成したばかりの、13階建て33,000㎡(免震建物)370床全個室の新病棟「Kタワー」が目玉でした。
http://www.kameda.or.jp/hp/topics.php?key=1104213991&fl=4

【先進・高度医療】:一部の富裕層向けではなく、高レベルの医療をスタンダードとして提供する(一般個室(バストイレ付21㎡)の差額料金は¥10,000。各階の病棟に充実したICUを設置)。県内随一の周産期センター(LDR6室、NICU、GCU、専用手術室)。ヘリポートを備えた救命救急センター。

【徹底した情報開示】:日本でもいち早く(1995年)電子カルテを導入した病院として有名だが、昨年から、患者自らがベッドサイド端末や1階のラウンジなど院内はもちろん、退院後に自宅のPCや提携医療機関、役所などでも自由に自分のカルテをNETで閲覧できる「PLANET」という患者参加カルテシステムを稼動。
http://info.planet.kameda.jp/outline.html
情報開示どころか、患者(とその家族)こそが医療の中心的な存在であり、医療スタッフはそれをサポートするという考え方。

【患者のQOLと尊厳の尊重】:多少の制限はあるものの院内で携帯電話使用が可能。家族の付き添い・面会は原則24時間自由(セキュリティは限定発行のICカードにて各階エレベーターホールで入棟管理)。治療に支障がない範囲で飲酒も許可。最上階に海の見える霊安室。当然のごとく病室入口には患者名表示無し(プライバシー保護)。

【病院食】:最上階には、腕自慢のシェフが居る会席料理レストランと、ピアノ・ダーツ・大画面衛星放送モニターを備えたワインバー。ここの厨房から各病室に24時間デリバリー可能。1階にタリーズコーヒー。


 外来患者動線とスタッフ動線の完全分離、玄関に来院患者を出迎えるコンシェルジェ、電子カルテの導入など、患者アメニティの尊重を徹底的に追及し、医療建築界に衝撃を与えた亀田クリニック(外来特化型診療所)がオープンしてからはや10年。今回完成したKタワーは、昨今のハイグレードな最新病院の中では、建築的にはそれほど人目を驚かせるものではないかも。

 しかし、
「Kタワーは箱物としてはたいしたこと無いですよ」とか、
「安らぎのサービスのコアとなるのはあくまで患者と家族自身の安心であり、整った設備やオーシャンビューなどはフリンジ(枝葉)に過ぎません」とか、
言ってのける亀田信介院長の、患者中心の医療に対する先進的な取り組みは今も前進している、と言ったら褒め過ぎか。

 個人的には広大な太平洋が望める霊安室が印象に残っています。まあ、この部屋の主人公がオーシャンビューが楽しめるわけではないですが(笑)。それと、我々一般庶民でも差額¥10,000でゆったりとした個室に入れるのは魅力ですなあ。ジャグジー風呂(もちろんオーシャンビュー)、6人で食事できるダイニング、応接スペース付で60㎡の最上級特別室でも¥40,000ですゼ旦那。

 見学者からの「ホスピスを造る予定は?」という質問に、
「何故、助かる見込が無くならないと人間的な尊厳が省みられないのですか?明日手術を受ける患者さんだってストレスから自由になりたいはずです。私のところでは、すでに普通の病棟で世間一般のホスピス並みに患者さんのアメニティと尊厳を保障しています。」
「ホスピスを造る考えはあります。しかしそれは既成のものとは違います。だれでも我が家で家族に囲まれながら死にたいはずです。院内に3LDKくらいの1戸建ホスピスを建ててそこに家族全員民族移動してもらい、そこからお父さんは会社に出かけ、子どもたちは学校に通うようにしてもらいます。」
と仰ったのが大変印象的でした。


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