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群馬県民スレPart2
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(国際的な課題)
では、何故文化遺産の枠が各国1件でなければならないのでしょうか。昨年の世界遺産委員会終了直後の数字を表にしました。
昨年、自然遺産5件を含む19件が新たに登録され、世界遺産の総数は981件となりました。
この数字が大きすぎて危ういという意見もあれば、まだまだ出遅れている国があるので制限するなどとんでもない、という見方もあります。
例えば1997年には、イタリアだけで10件の登録が認められています。1国で4、5件が同じ委員会で登録されることなど珍しくありませんでした。数を制限しようという最近の傾向を世界遺産途上国は苦々しく捉えているに違いありません。
他方まもなく1,000になんなんとする登録数を危ういとする見方の多くは、ユネスコの財政と人的資源の窮乏に基いています。毎年の世界遺産委員会は、なにも新規に登録を目指す候補の審査にだけ会議時間を費やすのではありません。すでに登録済みの遺産の状況報告に、委員会では多くの時間が割かれます。世界遺産全体のランニングコストは一方的に右肩上がりなのです。アメリカがユネスコへの分担金を収めなくなったことも、現実には大きな影響が出ているようです。
このままでは途上国の反発にもかかわらず、さらに制限を強める議論が現実味を帯びてきそうです。日本としては、ここまで国民的支持を得てきた世界遺産の屋台骨が揺らぐことのないよう、新たなルール作りやマンパワーの貢献に積極的に動いてほしいと思います。
(コミュニティの役割)
最後に、私たち市民に求められる役割とは何でしょう。
群馬県には「富岡製糸場伝道師協会」という篤志の団体があり、製糸場の歴史的価値を伝え広めるとともに、様々な世代に世界遺産登録に対する理解を求める働きを続けています。「伝道師」とは実によく言ったものだと、私は感心しています。みんなが伝道師になれとは申しませんが、自分たちの眼の前にある世界遺産のことをよく学びその由緒や価値をよく知ること。その遺産の価値を世界の人々に、そしてずっと後の幾世代までも伝えるのは自分たちだ、という心意気を強く持ってほしいと私は思います。
ひとたび世界遺産に登録されると、見学・観光に来る人の増加や経済面での効果は上がるかもしれません。しかし、今後も間違いなく負担し続けなければならない公的な施設の設置や維持管理の経費、それらに加えて関連の自治体はそれぞれ世界遺産担当の職員を少なからず抱え続ける必要があります。ともすれば地域の経済的負担は経済効果を超えるものがあるかもしれません。そういう事態に私たちは寛容であることが求められるでしょう。もちろん、一地方で負担しきれない人や資金を、国中を挙げて支える必要もあります。それは、国際社会が協力して遺産の価値を護るという、世界遺産の理念にも通じることだと思います。
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