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面白い本、今日買った本を他人に薦めるスレ

977ぽちょ </b><font color=#FF0000>(n6Ej8MXQ)</font><b>:2004/12/19(日) 20:18
>>976
いえ、加藤氏のヘーゲル研究が秀でていると聞いたことがありますんでね。

978ぽちょ </b><font color=#FF0000>(n6Ej8MXQ)</font><b>:2004/12/19(日) 20:36
>>976
しかしマルクスやってる割りに、ヘーゲルには不思議なくらい
疎いんですね。ヘーゲル研究なら加藤尚武って有名だと思ってましたが。
精神現象学序説とか法の哲学を読んでなさそうだし、実存主義って言葉も
あんまり聞かないし、不思議なマルキストですね。

979名無しの関学生:2004/12/19(日) 20:46
伊集院静/『僕のボールが君に届けば』

980餡プリン </b><font color=#FF0000>(MEGAegSo)</font><b>:2004/12/19(日) 20:48
会計やってると、まぁ監査論の分野なんですが、
企業倫理のとこなんかで加藤尚武なんかも関連してくるんですよ。それくらいかな。

へーゲルは疎いね。マルクス・エンゲルスのヘーゲル理解以上はあんまり勉強してない。

981餡プリン </b><font color=#FF0000>(MEGAegSo)</font><b>:2004/12/19(日) 20:57
実存主義とマルクスの関連?唯物論とどう交錯させろと。
双方がヘーゲル哲学批判したって言っても、キルケゴールとマルクスは別もんでしょや。

982ぽちょ </b><font color=#FF0000>(n6Ej8MXQ)</font><b>:2004/12/19(日) 21:28
>>981
近代主義を「疎外」という概念を通して理解したところに
実存主義、(マルクスの近代への認識としての)マルクス主義の
親近性があるんです。キルケゴールの場合、彼の(近代)合理主義批判が
結局のところは「疎外」を生み出した近代主義批判になっている。
そういう繋がりです。
「近代人の疎外」を読んで、その連関に異様に納得してしまいました。
そういうわけで「疎外」と言い出したヘーゲルを攻めようということに
なったんです。

983ぽちょ </b><font color=#FF0000>(n6Ej8MXQ)</font><b>:2004/12/19(日) 21:31
つまり「近代社会=疎外の社会」と捉えた共通性ですね。
まだまだ研究途上です。ヘーゲル読みながら「疎外」についての
思索を深めてみます。

984餡プリン </b><font color=#FF0000>(MEGAegSo)</font><b>:2004/12/19(日) 21:59
疎外の中で中心的なものは資本主義的搾取であるが、それはもちろん疎外の全てではない。
疎外の言葉の持つ範囲の中で、マルクスが対象にしたのは『経済学哲学草稿』においての
“疎外された労働”これである。
ヘーゲルを観念論の面で批判しつつも、その労働観はマルクスは取り込んで継承した、と。
疎外という言葉を、労働疎外に確立したマルクスはやはり幾分経済学的志向が強い
といわねばなるまい。その点でニーチェやキルケゴールとは相容れない部分もある。

985名無しの関学生:2004/12/20(月) 00:11
ボボボーボ・ボーボボ

986ぽちょ </b><font color=#FF0000>(n6Ej8MXQ)</font><b>:2004/12/20(月) 18:31
>>984
>疎外の中で中心的なものは資本主義的搾取であるが、
>それはもちろん疎外の全てではない。
そう、労働ならば技術の疎外、公から個への執着なら政治の疎外
というふうに疎外はいろいろありますな。

>疎外の言葉の持つ範囲の中で、マルクスが対象にしたのは
>『経済学哲学草稿』においての“疎外された労働”これである。
確かにマルクスはそこに着眼したけど、それは彼にとっての現代的問題
が(当時だけど)資本主義こそにあるという認識から結果したのであって、
彼がそれ以外(労働の疎外以外)の疎外を知らなかったわけではないん
じゃないかな。

>その点でニーチェやキルケゴールとは相容れない部分もある
そりゃそうでしょうね。
ただ近代社会は疎外というキーワードで切ったという点において
極めて親和性が高いといえるし、反近代主義という文脈において、
近いラインに存在していると考えていいと思います。
そりゃ唯物論になってくれば、表面的には異質でしょう。
根本の近代認識が「疎外」を通じて共通しているところが
私にとっては重大なんです。

987ぽちょ </b><font color=#FF0000>(n6Ej8MXQ)</font><b>:2004/12/20(月) 19:00
V.Eフランクル著「夜と霧」みすず書房

【全体の構成】
 この本はナチスに捉えられ収容所送りになった心理学者である著者が、
悲劇的な収容所の中で、つまり限界状況の中で人間がいかに変容していく
のかを心理学的に描写したものである。その心理描写は三つの段階に
分けられる。①収容所に収容される段階、②収容所生活の段階、
③収容所から解放される段階、である。
 
 この三つを貫く一つのキーワードは「囚人の鈍磨された全てに対する無感覚」
であろう。だが、いかにしてその無感覚から人間らしく存在しようか。この
虚無にいかに対峙するか。それがこの本の中で実存主義的に大いに
論じられている。また驚くべきことに③の段階の囚人の心理、つまり釈放さ
れた囚人たちは喜びを覚えなかったのである。究極の無感動が根付いた
彼らは、釈放にさえ無感覚になっていた。つまり、いかに人間としての人格を
回復するのか、という問題が出てくるのである。
 著者はこうした極度な抑圧状況下にあった彼らを心理学的に回復させること
が可能であるという。確かに本を読めばある程度それが可能であるかも、と
さえ思えてくる。意外に表情豊かな本であった。

【感想】
 これはとある授業で先生が紹介していたが、実際に読んでみると
その紹介内容と明らかに異なる印象を持った。明らかに実存主義的に
「愛」「苦悩」「犠牲」「死」「未来」や苦悩を解釈している。その先生は
かなり単純化した言い方で、つまらない本に思えたくらいだ。
この本は心理的描写が多いためか、ドストエフスキーやニーチェ、
スピノザ、トルストイの引用もあり面白い。意外に表情豊かな本であった。
結局のところやはり古典なるものは手にとって自分で読むべきだと改めて
痛感した次第である。

988大将 </b><font color=#FF0000>()</font><b>:2004/12/21(火) 05:39
>>987
モノヴィッツに送られたプリモ・レーヴィなんかの本も
同じ縛りの本かもしんないですね。
幾つかは邦訳ありましたし。英語版でもいいでしょうけど。

989ぽちょ </b><font color=#FF0000>(n6Ej8MXQ)</font><b>:2004/12/21(火) 19:04
26日くらいまで大阪駅前第③ビル地下二階において古書即売会が
こじんまりと行われています。

今日買った本
エーリッヒ・フロム著『正気の社会』社会思想社
エーリッヒ・フロム著『自由からの逃走』東京創元社
福田ツネ存著『論争のすすめ』新潮社
合計1800円の買い物。安すぎ。

リースマンの『現代文明論』とかもあったな。
あと岩波の絶版・品切れがゴロゴロしてた。400〜600円でちと高いが。

990ybm </b><font color=#FF0000>(UrSAKAKI)</font><b>:2004/12/21(火) 20:31
大宮図書館の古書・貴重書が改修工事のせいで平成18年3月末まで利用不可・・

  __,冖__ ,、  __冖__   / //
 `,-. -、'ヽ' └ァ --'、 〔/ /――--、..,
 ヽ_'_ノ)_ノ    `r=_ノ    / :::::::,-‐、,‐、ヽ.
  __,冖__ ,、   ,へ      ,ィ:::::_|o | ゚|-i、
 `,-. -、'ヽ'   く <´   7_// . ` ' ● ' ニ 、
 ヽ_'_ノ)_ノ    \>     / ニ __人__ノ
   n     「 |      / / ̄ _  | i
   ll     || .,ヘ   /  |( ̄`'  )/ / ,..
. n. n. n  ヽ二ノ__  {  `ー'´`'ー゙' / '(__ )
  |!  |!  |!      _| ゙っ  ̄フ====( i)==::::/
  o  o  o     (,・_,゙>  /  :/     ヽ:::i

>>989
>あと岩波の絶版・品切れがゴロゴロしてた。
ようしわかった。・・・お前今言った言葉お前ぁ、飲み込むなよ。
そんな吐いて。わかったなぁ。ほんとだぞ。ほんとだぞ。なぁ。
中途半端な言った言わないじゃないぞお前。わかったなぁコラ。わかったなぁ。

991ぽちょ </b><font color=#FF0000>(n6Ej8MXQ)</font><b>:2004/12/22(水) 00:07
>>990
行く気マンマンじゃないですかw
本の最後のページを見れば絶版・品切れが多かったですよ。
岩波文庫はよく本屋でチラチラ見ますが、明らかに知らないタイトルが
いっぱいありました。
日本一安いと銘打ってる棚には、400円〜2000円前後で掘り出し物が
ありますよ。福田ツネ存著『論争のすすめ』新潮社なんか500円でしたし。

いいものは無くなるのが早い早い。会社員と思われる方々が5、6冊単位で
買い荒らしてましたよ。ただでさえ、小さな即売会なのに。。
関学の本屋の半分くらいしかスペースはありません。
まわりに古本屋4,5軒あるんで、そちらもヨロシク。

992名無しの関学生:2004/12/22(水) 04:45
昨日届いたもの:
これ
ttp://f51.aaa.livedoor.jp/~soajo/order30.html

特別寄稿のメンバーが豪華。
さすが。
ここにちょっと入りたい、とたまに思う。
でも麻耶タンのサイン会で、普通にヲタ臭いファンの中で
一発でミス研のメンバーが解ってしまったことはここだけの秘密です。

993餡プリン </b><font color=#FF0000>(MEGAegSo)</font><b>:2004/12/23(木) 00:44
イアン・ゴフ『福祉国家の経済学』大月書店、1992年。

994ybm </b><font color=#FF0000>(UrSAKAKI)</font><b>:2004/12/23(木) 01:21
・最近買った本(▲は古本)
①中村元他訳註『浄土三部経』(上)、岩波文庫、岩波書店、1963.
②中村元訳『ブッダの真理のことば 感興のことば』岩波文庫、岩波書店、1978.
③〃『ブッダのことば スッタニパータ』岩波文庫、岩波書店、1984.
④羽田亨『西域文明史概論・西域文化史』東洋文庫、平凡社、1992.▲
⑤神山孝夫『日欧比較音声学入門』鳳書房、1995.▲
⑥末木文美士『日本仏教史―思想史としてのアプローチ―』新潮文庫、新潮社、1996.
⑦しすあど!製作会『秘密商会しすあど!』ローカス、2004.
⑧渡辺益好・鈴木政浩『moetan 2 (上)』三才ブックス、2004.
⑨A. A. Macdonell, A Sanskrit Grammar for Students, reprint ed., Dehli, 1979.

①〜③:生協の文庫セールでまとめ買い。
④:中央アジア史の古典的名著2冊を併せて文庫化。たぶん絶版。
⑤:印欧語の音声について日本語話者が陥りやすい間違いを挙げながら解説する好著。
  絶版や品切じゃないのに書店に全然流通してない('A`)
⑥:590円というコストパフォーマンスの良さ。講談社学術文庫や筑摩学芸文庫も見習え、と。
⑦:初級シスアドの萌え参考書。
⑧:学習参考書界に革命を起こした名著の続編。実用性が上がったと思う。
  ストーリー部分が完全英文化(和訳らしき小冊子付き)。
⑨:サンスクリット文法の古典的名著のリプリント版。ヴェーダ語略文法付き。
  安さにつられて購入(690円)。

995餡プリン </b><font color=#FF0000>(MEGAegSo)</font><b>:2004/12/23(木) 01:30
>>994
退任教員の蔵書無料配布には行きましたか?
陳列されたその日に10冊くらい頂戴してきた。

996ybm </b><font color=#FF0000>(UrSAKAKI)</font><b>:2004/12/23(木) 01:31
他大学の蔵書取り寄せを依頼したら、
京都市内に所蔵してる大学があるにもかかわらず
関東から取り寄せやがった。送料1000円オーバー。

ネット通販で明治時代のレア本が破格の値段で出てたんで速攻で注文。
「もう売れてますた。データ更新してなくて正直スマンカッタ。」
騙された気分だ。

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997ybm </b><font color=#FF0000>(UrSAKAKI)</font><b>:2004/12/23(木) 01:34
>>995
昨日逝ってきたけど、ロクな本がなかったYO

998餡プリン </b><font color=#FF0000>(MEGAegSo)</font><b>:2004/12/23(木) 01:51
>996
複写申し込みでそのような被害にあったことはありますね。
さすがに関東まで行かんけど。

>>997
もう目ぼしいもんはなんも無いでしょ。
12月10日くらいから置いてたような。もう2週間経つし。
今は中国文献だけがいっぱい残ってる。

999ぽちょ </b><font color=#FF0000>(n6Ej8MXQ)</font><b>:2004/12/23(木) 16:31
昨日買った本
桑原武夫『伝統と近代』文芸春秋(絶版)
内山節『貨幣の思想史』新潮選書(絶版)
向坂逸郎『わが資本論』新潮選書(絶版)

向坂逸郎って確か蔵書が2万冊もあるとか聞いたことがある。
谷沢永一みたいな人だな。

1000餡プリン </b><font color=#FF0000>(MEGAegSo)</font><b>:2004/12/23(木) 21:17
>>999
やっぱり、向坂さんくらいになると、日本全国各地の労働者の資本論学習会なんかから
来て教えてくれないかと依頼がかなりあって、晩年は旅ばっかりだったようですよ。
「時間さえあれば喜んで出かける」と言ってたように、それこそ生活のほとんどが
汽車の中ですな。だから本ばっかり読んでたそうな。

その時に電車の中で読む本は、政治や経済に関係のないものがほとんどで、
経済学関係の書は各地の宿に置かせて貰ってたらしい。
特に、滞在日数の多い信州・大阪・福岡の行きつけ宿には、資本論の原本と訳本、
マルエン選集その他木箱2つ分、が預けてあったとのこと。

1001ybm:2004/12/24(金) 04:14
大阪に遠征してきますた。詳細は後日。

1002名無しの関学生:2004/12/25(土) 21:18
『デッドエンドの思い出』/よしもとばなな

1003名無しの関学生:2004/12/27(月) 22:06
『火天の城』(文芸春秋)/山本兼一

1004名無しの関学生:2004/12/28(火) 01:06
昨日買った本:
雑誌『メフィスト 現代小説1月増刊号』(講談社)
漫画雑誌『月刊IKKI 2月号』(小学館)

ついでのように書いてますが、『月刊イッキ』が本命です(?)。
この号からアヤツジ原作、佐々木倫子さん画の漫画が連載されるのです。
タイトルは「月館(つきだて)の殺人」。
ほとんど漫画を読まない私でも動物のお医者さんは全巻持ってたりする。
「異色コラボ」とか書いてありますが、そうでもないような気も。
『動物のお医者さん』文庫版7巻の解説はアヤツジですしね。
で、内容なんですが、…なんか微妙な感じ。
アヤツジがキャラを創ろうとしているのは『殺人方程式』の失敗を思い起こさせる。
付録の、台紙にコースターを適切にはめ込むとヒントが、とかいう謎解きも微妙。
1分でできちゃいましたよ…台紙曲がったし…orz
今後うまい具合に二人の息が合ってくれることを祈りましょう。
これを買うために、素人には行きづらいオーラが漂う旭屋書店8階に行ったのですから…

『メフィスト』もアヤツジの対談が載っているので購入。
が。しかし。

『暗黒館の殺人』『空の境界』
      綾辻行人vs.奈須きのこ
         新本格&新伝綺
        ―ハイブリッド対談―

この比較になんだかセンスが感じられないのは私だけですかね…
というかアヤツジと奈須きのこ…?
奈須きのこがアヤツジにかなり影響を受けているというの事くらいは知ってはいたけれども…
関係ないけど、生協のノベルスコーナーで暗黒館がファウスト、空の境界、西尾維新の戯言シリーズ
あたりに囲まれている光景はかなりシュール。
今までメフィストは買ってなかったんですが、
北村薫さんの「新釈おとぎばなし」を読みたいから今後も買うかも。
北村薫さんは良いですね、ほんと。
この方の授業を受けたかった(昔高校の国語の先生だった)。
教え子にラーメンズの片桐仁さんがいることは割と有名かも。
しかし良い授業だなぁ。
ttp://www.webdokusho.com/rensai/sakka/michi17.html

1005ぽちょ </b><font color=#FF0000>(n6Ej8MXQ)</font><b>:2004/12/28(火) 12:52
山本夏彦著 『誰か「戦前」を知らないか 夏彦迷惑問答』
文春新書 1999年

【全体の構成】
 この本は著者山本夏彦がひょうひょうと戦前について語るものである。
その内容は硬く捉えると左翼・サヨク戦前暗黒史観の否定であるが、
著者切れ味鋭い毒舌が全体の雰囲気をずいぶんやわらかくしている。
 第一章に相当する「大正デモクラシー」から、親孝行の「孝」という考えが
大正デモクラシーの時代に喪失した、戦前も戦後も大衆はイナゴの大群同様、
欲してもいない女に参政権は不要(責任ある壮年がもつべき)、核家族は糞、
見巧者の不在で映画は滅びた、現代小説は死んだ、原水爆禁止などは世迷い言、
関東大震災で男の着物は消えた、など言いたい放題。
 そのほか、大晦日の電車終夜運転は参拝客のために始まったものではなく、
銀行の手形がその発端であったなどのムダ知識や、自称老荘の徒よろしく
文明批判など展開していた。あと牛鍋寿司そばラーメンカレーなども語って
いた。
 
【感想】
 戦前暗黒史観を是正するのが目的なのだが、科学と哲学の分離という
現代にとって深刻な問題をあっさりと言ってみたり、本質的発言が多かった。
雑談形式ということもあり、脱線に次ぐ脱線。これもまたおもしろいのだが。
で、著者は大正生まれが原因なのか、昨今の老若の漢字を浮き彫りにしたいのか、
なかなか意味の捉えにくい漢字が多かった。例えば陋巷、鼓腹撃壌、嫋々たる、
独参湯、粗略、童蒙、束脩、偉丈夫などである。久々に辞書を何回も引くことに
なり、勉強になった。戦後日教組的教育を受けてきた方に関わらず、リアルな
戦前を知るにはなかなかよい本である。

1006ぽちょ </b><font color=#FF0000>(n6Ej8MXQ)</font><b>:2004/12/28(火) 21:05
『世界の名著 ヘーゲル』中央公論社1965
解説の『ヘーゲルの生涯と思想』を読んで

【全体の構成】
 難解で有名なへーゲル哲学の解説である。ヘーゲルの生涯と思想を詳しく
分かりやすく説明している。ここではヘーゲル哲学の要約とヘーゲル哲学の
後世へ影響に絞る。
 ヘーゲルはカントの理性宗教、フィヒテの絶対的自我、シェリングの汎神論
から影響され、考えを作り上げていった。ヘーゲル哲学は極めて抽象的で
現実とどうリンクしているのか把握するのが困難であるが、意外にも現実的な
思考を大切にした。彼は理想主義を標榜するのではなく、歴史主義に立ち、
最重要な概念であろう「自由」を実現するため国家が重要であると唱えた。
国家を「自由」の原理でつくることこそ歴史の到達点であり、それが歴史の
必然であると結論する。
 ヘーゲルは精神(本質は自由)の自己展開が歴史必然の法則といい、
マルクスは生産力と生産関係の間の矛盾によって生じる唯物史観的法則が
歴史の必然であると説いた。フーリエ、サンシモンらの社会主義者とマルクス
らとの違いは、前者(空想的社会主義者)は頭で資本主義を批判してその理想を
実現することに精を出すもので、後者(科学的社会主義)はヘーゲルを援用した
客観的必然性を歴史に見出した点にある(これが「空想から科学へ」である)。
これによって資本主義自壊プログラムと社会主義社会到来に正当性を与えた
ことになった。
 彼ら(ヘーゲル・マルクス)の歴史は客観的に展開され人間にはどうすること
も出来ないという理性的法則に対して、歴史に作用する個々人の不在を指摘し、
歴史は非合理な人間の「生への意思」で形成されるとショーペンハウアーが
抵抗し、キルケゴールら実存主義者もヘーゲリアンを理解しなかった。
また日本でも西田幾太郎がヘーゲル・マルクスの理性的法則に乗っ取られた
歴史観を拒否した。だが実存主義も西田もヘーゲルの弁証法に多大に
影響受けたのであった。
 
【感想】
 月報の編集室だよりによれば、ヘーゲルは「哲学史上最高の難文」らしい。
最高か否かは現代思想、とりわけ記号論や言語論に疎い私なのでまだ判断は
つかないが、難文であることに間違いない。正直な話、精神現象学などはじめの
7ページで挫折した。もう何これ、何なのって感じ。ヘーゲルは一度
「精神現象学」などで火傷してから、解説を読み、再チャレンジするのがいいと
思われる。当分しないが‥‥

1007ybm </b><font color=#FF0000>(UrSAKAKI)</font><b>:2004/12/28(火) 23:47
>>1006
ヤスパースの『哲学入門』すら挫折した漏れは・・orz

といったところで、最近買った本↓(全て古本)
①W.B.ロックウッド『比較言語学入門』永野芳郎訳、大修館書店、1976.
②風間喜代三『言語学の誕生―比較言語学小史―』岩波新書、岩波書店、1978.
[大阪遠征分]
③高津春繁『比較言語學』岩波全書、岩波書店、1950.
④宮腰賢『古文の基礎』旺文社、1978.
⑤石上善應ほか『仏教経典の世界・総解説』改訂版、自由国民社、1992.
⑥所功『伊勢神宮』講談社学術文庫、講談社、1993.

①&②:比較言語学の入門書。
③:比較言語学の古典的名著。
  実質的な改訂版として岩波文庫の『比較言語学入門』があるが絶版。
④:高校古文の参考書。100円で購入。
  「あしく参りにけり」の説明「It is あしく that 参りにけり」にワロタw
⑤:何度も改訂してるようで詳細がよくワカンネ。
  類書のなかでは一番いいと思うけど、書店じゃ見かけない。絶版?

即売会じゃ何も買わず、周辺の古書店でお買い物。
③が買えただけでも大阪に行ったかいがありますた。
あと『ルーマニア語の入門』(カセット付)が気になったけど買わず。

1008餡プリン </b><font color=#FF0000>(MEGAegSo)</font><b>:2004/12/29(水) 04:16
所功といえば、あれだな。“国旗国歌法”制定の親玉。京産の旗印。

1009餡プリン </b><font color=#FF0000>(MEGAegSo)</font><b>:2004/12/29(水) 04:19
1950年ならまだ旧字体かな。

1010名無しの関学生:2004/12/30(木) 23:00
https://bookweb.kinokuniya.co.jp/hb/otemachi/wshosea.cgi?W-NIPS=9979008016

1011ぽちょ </b><font color=#FF0000>(n6Ej8MXQ)</font><b>:2004/12/31(金) 16:47
アルフィ・コーン著『競争社会をこえて』法政出版会ウニベルシタス1994
【全体の構成】
「魚は水がない状態を想像出来ないので、水について熟考することはない」
魚にとっての<水>は人にとって<競争>に該当する。つまり、あまりにその存在が
自然なために人は<競争>自体に懐疑出来ないでいる。本書は極めて多くの実例を
出して主に社会学と心理学を使い<競争>の本質に接近する。
 <競争>は人間性質の部分でも本質でもない。著者は<競争>を人間の本質的一面
と捉える著名な哲学者を批判する。<競争>は教育によって学習されるもので、
<競争>は破壊的で非生産的だと実証する。例えば芸術,技術,教育,報道などに
<競争>を持ち込んでも芸術(創造性低下),技術(安全性低下),教育(人間関係悪化
etc),報道(センセーショナリズムの横行)と悪化が目立つという。この<競争>は米国社会の
特徴であり、米国文化に影響され、いわば後天的に獲得されるという。
 人はどうして競争するのか、著者は深層心理学の[無意識]を手がかりに分析
する。結局<競争>がもたらす勝利よりも、実は人は存在証明を得たいだけで心理
学的に表現すれば[自尊心の欠如]であると暫定的に結論しつつも、議論の余地が
あるとして環境や文化等を加えたネオフロイト派的分析が必要であると考える。
 著者の主張を要約すれば、競争化させている根本の<教育>に議論を集中させ、
競争的環境を作らない協力学習CL(CooperativeLearning)を推進すべきで、実際
CLは<競争>の弊害を避けることに成功している、ということである。

【感想】
「アメリカは<競争>という宗教を信奉し、スポーツや勝利を好む。反競争である
ならば反アメリカとみなされる」「週末のゲーム、教育現場における<競争>の
副教材化、企業での仕事などすべてが競争で彩られてる」「競争によって脅迫
観念化する勝利、それがアメリカ人に汚い手を使わせる口実となっている」と
著者はいう。意外に多くのアメリカ人も彼に一定の理解を示しているらしい。
 押し付けがましいアメリカナイゼーションを無批判に取り入れた日本では、
<競争>という言葉が市民権を得てしまった。我々は<競争>をいささか軽率に
支持してしまってはいないか。年々強まる個人主義のもと、<競争>の肥大化し、
表裏一体の概念であろう<自己責任>をも肥大させているのではないか。そろそろ
この<競争>と<自己責任>という現代神話に本質的懐疑を寄せる時期なのかもしれ
ない。そしてそのときに本書は多くの示唆を与えてくれるに違いないだろう。

1012ぽちょ </b><font color=#FF0000>(n6Ej8MXQ)</font><b>:2004/12/31(金) 16:49
>>1007
言語についてすごい詳しそうでつね

1013名無しの関学生:2004/12/31(金) 16:54
ybmさんは、すごいどころでなくお詳しいようです。

1014ybm </b><font color=#FF0000>(UrSAKAKI)</font><b>:2004/12/31(金) 19:44
>>1012>>1013
  \|/
  /⌒ヽ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  | ゜Θ゜) < そうでもないよ。
  | ∵ つ  \___________
  | ∵ |
  \_/

30-31日入手分(全て古本)
①田中於菟彌・福島直四郎『梵語文法(上)』佛教大學講座、佛教年鑑社、1932.
②風間喜代三『印欧語の故郷を探る』岩波新書、岩波書店、1993.

①:レア本。上巻だけではそれほど実用性は無いが、
  どうも完結しなかったらしい。国会図書館のデータによると
  中巻まで出たっぽいが詳細不明。
②:このあいだ紹介した同著者の『言語学の誕生』の続編。

1015ぽちょ </b><font color=#FF0000>(n6Ej8MXQ)</font><b>:2005/01/03(月) 14:17
谷川俊太郎が最近面白かった本に中沢新一の「カイエ・ソバージュ」を
挙げている。早く読みたいです。

紅白が40%を切りK-1が20%だってね。
ローマ帝国のように文明の末期には大衆の求めるものの度合いはどんどん
残酷になっていく。「残酷な非日常性」を求める大衆の性向はちょっと
興味深い。

あのカメラワーク、緊迫感を作り上げるナレーション、
全てが退屈な文明人を刺激する。K-1に熱くなってる日本人、
思考の対象として面白い。まさにパンとサーカスで成り立ってる国だ。

1016ぽちょ </b><font color=#FF0000>(n6Ej8MXQ)</font><b>:2005/01/03(月) 20:59
佐藤俊夫著『倫理学(新版)』東京大学出版会1991

【全体の構成】
初版は1960年で、私が持っているのは44刷目の1991年度のものである。
本書は前半はギリシアからヘーゲルまで倫理学史で、後半は著者が「自己」
「自由」「習慣、習俗と慣習」「道徳と法律」「個人と社会」をテーマに
積み重ねの議論で展開していく、という二部構成からなる。
前半は世界史と照らし合わせ、その哲学がどのような歴史的背景があって
生まれたのかという因果関係があって面白い。後半も形式が積み重ねなので
分かりやすい。

【感想】
 分かりやすいが著者は決してよい文章家とはいえない。後半については結論
手前で「ところで」が頻出し始め、論理転換が多く、何かはぐらかされた印象を
与える。ただ前半の倫理学史を面白く読みやすくしているのは成功している
し、後半の積み重ねの議論は読者を引き込むことにも成功している。
もうちょっと「ところで」の回数を減らして欲しいところだ。
倫理学の入門向けのテキストであるが、読み物として悪くないと思う。

1017ybm:2005/01/04(火) 16:26
>>1016
東大出版会のテキストっていいですよね。
大抵は分筆だから、同一書内にも当たり外れはありますが。
ちなみに漏れは『言語学』と『インド思想史』を読んだことがあります。

1018名無しの関学生:2005/01/05(水) 01:54
今日買った本:
本格ミステリ作家クラブ・編『紅い悪夢の夏』(講談社文庫)

「『木製(もくせい)の王子』論」が載っているので買い。
麻耶雄嵩の木製の王子についての考察です。
最大の問題作である『夏と冬の奏鳴曲』についても
キュビスム理論を用いて触れてあったり。
タイトルはバルトークの「木製(かかし)の王子」から採っているそうで。
バルトークを聴こう…
小森健太朗による「新・現代本格ミステリマップ」は、
ミステリにやや興味がある、という人には参考になりそうな感じ。

ついでにデスノート4巻も買う。
漫画の4巻だけ持っているというのは
なんだかシャンプーハットのネタみたいですねw
旭屋の8階にはいまだに慣れず。

1019餡プリン </b><font color=#FF0000>(MEGAegSo)</font><b>:2005/01/06(木) 20:18
まぁ、東大出版のテキストなんか外れは少ないね。編著が多いのは難やけど。

1020名無しの関学生:2005/01/06(木) 20:25
今日買った雑誌:
『ダ・ヴィンチ 2月号』(メディアファクトリー)

綾辻行人×佐々木倫子のインタビュー。
もちろん買う。
なぜか
「オタク人口280万人突破!もうオタクと付き合うしかない? オタクの恋」
とかいう特集を興味深く読む。
「『成瀬川さんと私、どっちが好き?』って聞いたら、
 『2次元も3次元も彼女が欲しいんだ』って。」

……
へぇー……
まぁオタクとかいう括りもどうかと思いますが…。
オタクの方と付き合うと良いらしいですよ、世の女性方。

1021名無しの関学生:2005/01/06(木) 20:26
あー、堅い話ばっかりなのに、なんだか私浮いてますよね…
消えようかな。

1022夏葵 </b><font color=#FF0000>(NATUKIzo)</font><b>:2005/01/07(金) 03:39
それは消えたくないの裏返し。
君が消える訳が無い。w

1023名無しの関学生:2005/01/07(金) 03:48
買った本をつらつらと書き連ねていたのは、自己満だけじゃなくて
ミステリ好きの人が見つかればいいなー、と思っていたんですよ。
でも、どうやらこの板にはあんまりいないみたい。
私が消える訳が無いというのもどうでしょうね。
そもそもあのスレに居ついたのも目的があったからですし。
その目的は果たされたのに、なんでまだ居ついてるんだろう、私。
なんだか居心地が良かったんでしょうね。
寂しいし。

1024夏葵 </b><font color=#FF0000>(NATUKIzo)</font><b>:2005/01/07(金) 04:31
さぁね。

寺山修司「ポケットに名言を」より
人を一人殺せば人殺しであるが、数千人殺せば英雄である。

1025名無しの関学生:2005/01/07(金) 05:00
私は自分のことを、非常に解りにくい表現をする人間だと思っています。
ダブルミーニングなんて日常茶飯時、
真逆のことを云う、なんてこともざらにある。
察しろよオーラを出しまくっているわけですね。
その分、他人の発言に含まれる微妙なニュアンスは深く読み取ろうとしているのですが。
で、何が云いたいのかというと、
貴方のレスの意味がよく解らない、ということ。
あまりにも有名なその言葉に、どのような意味を込めているのでしょうか。
もしかしたら私に向けたものではないのかもしれませんね。
だったらごめんなさい。

スレ違い&とてつもなく眠いのでこのへんで。
携帯から書き込むのにも限界が。

1026夏葵 </b><font color=#FF0000>(NATUKIzo)</font><b>:2005/01/07(金) 05:27
中途半端に刀を振り回すのはどうかなってコト。

1027名無しの関学生:2005/01/07(金) 13:03
私は刀すら持っていませんよ。
刀欲しいですね、刀。
あれば真っ先に自分に向けるのに。

1028ぽちょ </b><font color=#FF0000>(n6Ej8MXQ)</font><b>:2005/01/07(金) 17:48
>>1017
『言語学』面白そうだな〜

1029ぽちょ </b><font color=#FF0000>(n6Ej8MXQ)</font><b>:2005/01/07(金) 17:51
>>1025
いろんな方が書き込むのがいいので、
どうぞミステリの本を紹介していってください。

1030ぽちょ </b><font color=#FF0000>(n6Ej8MXQ)</font><b>:2005/01/07(金) 18:33
13日〜19日まで阪神百貨店8階で新年古書即売会があるようです。
http://www.hanshin.co.jp/depart/weekly8f/index.html

1031ybm:2005/01/07(金) 21:56
>>1030
ttp://www.kosho.or.jp/servlet/sokubai.ksB002
別売りで目録があるとか。
うーん、どうしようかな。この間はいまいちだったしなあ。

1032ぽちょ </b><font color=#FF0000>(n6Ej8MXQ)</font><b>:2005/01/07(金) 22:11
>>1031
じゃこっちはいかがかしら
てんま天神梅まつり古書即売会
期間:2005/02/10〜2005/02/16
場所:大阪天満宮境内10時〜午後5時
(12日〜最終日は午後8時までを予定)

1033ybm:2005/01/08(土) 04:05
>>1032
そっちは神社の境内でやるみたいだし、けっこう良さそうですね。

>>1028
なんか最近、改訂版が出たような気もします。
とりあえず言語学の入門書でお薦めなのは、
町田健先生の『言語学が好きになる本』研究社、1999.でしょうか。
未読ですが他にも『町田教授の英語のしくみがわかる言語学講義』とか
いろいろあるみたいです。東大出版会の『言語学』の執筆にも参加してます。

つーか、町田健『フロンティア英文法』研究社、1994.が激しくホスィけど
とっくに絶版だし全然売ってない('A`)

1034ぽちょ </b><font color=#FF0000>(n6Ej8MXQ)</font><b>:2005/01/08(土) 16:07
>>1033
『消滅する言語』中公新書 
http://www.chuko.co.jp/new/2004/11/101774.html
この本はどう?
訳者の斉藤兆史って英語教育論で有名になりつつありますが。

1035ybm </b><font color=#FF0000>(UrSAKAKI)</font><b>:2005/01/09(日) 23:36
>>1034
んー読んだことないから何とも言えないけど、
言語学というより文化人類学とかの方面の本じゃないかと。

1036ぽちょ </b><font color=#FF0000>(n6Ej8MXQ)</font><b>:2005/01/10(月) 20:47
>>1035
>言語学というより文化人類学とかの方面の本じゃないかと。
やっぱり。でもおもしろそうだ。
確か岩波新書で『教養としての言語学』みたいなんもってます。

昨日買った本
世界の名著『ニーチェ』
世界の名著『ロック・ヒューム』

1037餡プリン </b><font color=#FF0000>(MEGAegSo)</font><b>:2005/01/13(木) 22:28
まりたん
http://www.hobbyjapan.co.jp/maritan/

1038名無しの関学生:2005/01/13(木) 22:42
itigo100pa-sent

1039名無しの関学生:2005/01/14(金) 00:06
創価学会とは何か

1040たけし:2005/01/14(金) 00:11
アエラ先週号の結婚特集はおもしろかった。
高スペック男を釣ろうとする負け犬達は必死。
逆に高スペック女はユーザーインターフェースが悪すぎて、男はやってこないわけだ。

1041名無しの関学生:2005/01/14(金) 00:43
統一協会とはなにか

1042ぽちょ </b><font color=#FF0000>(n6Ej8MXQ)</font><b>:2005/01/15(土) 15:03
昨日買った本
『マルクスエンゲルス8巻選集(①〜⑦までだが)』大月書店
宮崎市定著『中国史(上)』岩波書店
河合隼雄著『日本人とアイデンティティー』講談社+α文庫
岸田秀著『ものぐさ精神分析』中公文庫
山本七平著『比較文化論の試み』講談社学術文庫
吉川幸次郎著『東洋におけるヒューマニズム』講談社学術文庫
高橋亀吉著『経済学の実際知識』講談社学術文庫
梅棹忠夫・吉良竜夫著『生態学入門』講談社学術文庫
14冊で計1900円。安すぎて氏にそう

1043ybm </b><font color=#FF0000>(UrSAKAKI)</font><b>:2005/01/15(土) 17:59
>>1042
ぶっちゃけありえなーい!
文庫中心とはいえ、何でそんなに安いんですか?

1044ぽちょ </b><font color=#FF0000>(n6Ej8MXQ)</font><b>:2005/01/15(土) 21:27
>>1043
薄利多売を実践することが古本業界で勝ち組になると悟ってるんじゃ
ないかなw
基本的に文庫類は3、40円で新書は4、50円。ビジネス関係は
100円から500円、全集は50円か100円、辞書は500円程度
その他は100円ってのが相場ですから。
マルクスエンゲルスは一冊200円でした、てかレジで値段決めはったw
講談社学術文庫は80〜300円ですね。

そんで買った1割分の割引券をくれる。昨日でしたら200円分くれました。
この割引券だけで新書4,5冊買えるwなんじゃあの店は

1045餡プリン </b><font color=#FF0000>(MEGAegSo)</font><b>:2005/01/16(日) 04:05
マルエン選集購入おめ。
高橋亀吉か・・聞いたことあるな。何の人やったっけ・・・。

1046ybm </b><font color=#FF0000>(UrSAKAKI)</font><b>:2005/01/16(日) 04:42
>>1044
いいなあ、京都は強気な値段設定の店が多くて困る。

最近の買い物
①八杉貞利・木村彰一『ロシヤ文法』岩波書店、1953.
②澤英三『インド・パキスタン会話』江南書院、1957.
③松山納『東南アジア語の話』大学書林、1965.
④作・岡崎徹栄/画・広中建次『お寺へ行こう!』本願寺出版社、2002.

①名大生協のHPで絶賛されてた(ttp://www.nucoop.jp/sales/dict_ro.html)。
 ロシア語はメジャー言語なのに、
 参考書のラインナップが貧弱なのはなんでだろ?
 アバンティブックセンターじゃタイ語よりもスペースが狭いw
 「語学の神様S教授」こと木村彰一氏については↓参照。
 ttp://homewww.osaka-gaidai.ac.jp/~kamiyama/necroKimura.htm
②知る人ぞ知る一冊。
③新書サイズ。他のシリーズ(ペルシア語、ゲルマン語etc.)は
 もっと大きい装丁なのに。
④本というか小冊子(しかも漫画)。105円。
 ふた昔くらい前を思わせる作風がいい味だしてると思う。

1047餡プリン </b><font color=#FF0000>(MEGAegSo)</font><b>:2005/01/16(日) 04:57
>いいなあ、京都は強気な値段設定の店が多くて困る。
ものの価値が分かる、ということでないの。

そういえば、年明けてからは全然本買ってないわ・・・。

1048ybm:2005/01/16(日) 05:00
>>1047
まあ基本的にそういうわけですがw
ときどきボッてるとしか思えない値段設定してたり。
特に某T書店。

1049餡プリン </b><font color=#FF0000>(MEGAegSo)</font><b>:2005/01/16(日) 05:07
某Tってどこ?七条堀川のとこ?
あそのの価格の中にはお布施も含まれてるんでないの。

1050ybm:2005/01/19(水) 00:35
7800円の本がセール価格5500円だったんで、
買うか買うまいか悩んでたら、セール終わってた・・欝陀氏脳orz

1051ぽちょ </b><font color=#FF0000>(n6Ej8MXQ)</font><b>:2005/01/19(水) 21:11
阪神百貨店の古書即売会、ほんとに古書だったw

しかしまぁデパ地下ってのは女たちに占領されてますね。
高いプリンだのパンだの揚げ物だの、ほんとに景気が悪い国とは思えない
光景でした。

昨日買った本
浅田彰著『「歴史の終わり」を超えて』中公文庫
京大の浅田がフクヤマ、ジジェク、サイード、ボードリヤール、ギュンター
リオタール、柄谷行人ら超豪華な顔ぶれと対談するという内容。
浅田はどういう考えか知るにはもってこいと思って買ったが、
浅田ってフランス語英語ペラペラなのかな?対話の内容は編集で
ある程度修正されてるだろうが、このレベルの会話が出来るとは
相当な語学力だと思う。とんでもない奴だなと。
近いうちに柄谷行人、小林秀雄、西部邁、吉本隆明、福田恒在、
丸山真男などほかの日本人の思想家にも射程を広げていきたいと思ふ。

1052ぽちょ </b><font color=#FF0000>(n6Ej8MXQ)</font><b>:2005/01/19(水) 21:12
テストで本が読めない。テスト終わっても就活をひかえてて本が読めない。
欝だorz

1053夏葵 </b><font color=#FF0000>(NATUKIzo)</font><b>:2005/01/20(木) 01:51
急に読まなくなると変な感じになるね。
モヤモヤする。

1054たけし:2005/01/23(日) 20:22
how to 本を買ったら負けかなと思ってる

1055ぽちょ </b><font color=#FF0000>(n6Ej8MXQ)</font><b>:2005/01/23(日) 20:55
今日買った本
今村仁司著『近代性の構造』講談社メチエ
大塚久雄著『近代化の人間的基礎』筑摩書房
梅棹忠夫著『文明の生態史観』中公文庫
福田歓一著『近代民主主義とその展望』岩波新書
丸山真男著『日本の思想』岩波新書
計1000円

梅田の阪急古書のまちで買ったんだが、意外にかなり
品揃え豊富なんでした。社会科学系が豊富。今日買った店は社会学が
多かったかな。
今日まで古書のまちは美術的なものや全集がメインなんだろうと
思ってましたが、、こりゃ学校帰り週一で寄るかもしんないw

1056ぽちょ </b><font color=#FF0000>(n6Ej8MXQ)</font><b>:2005/01/23(日) 20:57
×品揃え豊富なんでした
○品揃え豊富でした

最近ミスが多いorz

1057たけし:2005/01/23(日) 21:31
>>1055
藤原書店系を探しているんですけど、ありますかねえ??
阪急の古書屋は狭くて入りずらい。。。

1058ぽちょ </b><font color=#FF0000>(n6Ej8MXQ)</font><b>:2005/01/23(日) 23:57
>>1057
ありましたよ!藤原書店のブルデューとかアルチュセールとか何冊かが
書砦・梁山泊(京都にもあるらしい)って店に。入って右手の棚にあった気がする。
藤原書店って中身も表紙もいいし、編集長の考えも賛同できますね。
なんか最近は後藤新平にはまってるみたいですね、藤原書店さんは。

それはさておき、古書のまちは狭いし敷居が高くて入りくい感じですが、
今日日曜日に行ってみると意外に人が多かったり入りやすかった。
どの店か忘れましたが、岩波文庫が鬼のように並んでた店がありました。

1059ybm </b><font color=#FF0000>(UrSAKAKI)</font><b>:2005/01/24(月) 23:56
>>1058
>書砦・梁山泊
ありますよ。何か近寄りがたいんで入ったことはないですが。
個人経営の店だと思ってましたが、京都以外にもあるんですね。

1060ぽちょ </b><font color=#FF0000>(n6Ej8MXQ)</font><b>:2005/01/25(火) 00:11
しかしまぁ『書砦・梁山泊』ってものものしい名前ですねw
なんか古書目録『書砦』ってのがあって社会・人文系絶版書
15000点以上収載しているらしい。今35号目。
一部送料込みで1000円。別冊で洋書目録もあるんだそうです。

大阪天満宮で行われる古書即売会、去年梁山泊も来てたらしい。
今年もおそらく来るんでしょうね。来月が楽しみです。就活の合間に
行こうっと。

1061夏葵 </b><font color=#FF0000>(NATUKIzo)</font><b>:2005/01/25(火) 03:27
まぁ適当に書いてゆく

剣客商売 「黒白」

人の生涯…いや、剣客の生涯とても、
黒白のみによって定まるものではない。

1062ぽちょ </b><font color=#FF0000>(n6Ej8MXQ)</font><b>:2005/01/25(火) 18:08
家に着き、ポストを見れば


『環vol.20情報とは何か』キター!!!
『環』なんて定期購読してる関学生なんて私くらいでしょうかorz

1063ぽちょ </b><font color=#FF0000>(n6Ej8MXQ)</font><b>:2005/01/25(火) 18:13
どうやら藤原書店が「河上肇賞」を誕生させたみたい。
審査対象は12万字以上らしいw卒論6本分くらいかw

1064餡プリン(ゲーヴェ-ゲー):2005/01/26(水) 04:25:13
経済学、文学評論、ジャーナリズム、歴史、思想の各分野の書き下ろし著作が対象・・・
とのこと。河上肇ねぇ。

1065夏葵 </b><font color=#FF0000>(NATUKIzo)</font><b>:2005/01/26(水) 05:09:21
筒井康隆 「富豪刑事」

普通におもしろかった。

1066たけし:2005/01/26(水) 21:24:50
>>1058
なるほど!情報ありがとうございます。
藤原書店、原書房とかの西洋関連の事典系は高くて古本じゃないと手が出せませんな。。。
あと古本屋は、見てるだけ〜、というのは駄目な気がして入りづらいのも確かですね・・・

1067名無しの関学生:2005/01/26(水) 22:02:50
中谷巌 『痛快!経済学2』
なんちゃって経済学部生な俺にとって
目からウロコのわかりやすさで(・∀・)イイ!!

日本の国家財政を回復するにはハイパーインフレしかないだろうと考えてたが
それは諸刃の剣であることが判明
結局は社会保障等の支出を抑えるか税率上げるしか日本を救えないんだな

1068餡プリン(ゲーヴェ-ゲー):2005/01/26(水) 22:08:01
デノミすりゃええねん。

1069名無しの関学生:2005/01/26(水) 22:13:03
デノミじゃ実質何の変化も起きないじゃんYo

1070餡プリン(ゲーヴェ-ゲー):2005/01/26(水) 22:21:02
この前の新紙幣発行の時にやりゃ良かったのに。
10000円=100NIPとか。

そうすりゃ1ドル≒1ニップ、と通貨単位が対等になる。
対等になりゃ、態度も対等になる。態度が対等になれば、政策でも対等にやれる。
欧州に対しても一緒。1ニップ≒1ユーロに近くなればそれだけで日本人は
引け目を感じずに頑張れるようになると思う。

ようは日本人がいかに自信を持つかということが再生のテーマでしょや。と思うんだ。

1071名無しの関学生:2005/01/26(水) 23:05:06
>>1065
筒井はおもしろいよね。高校のとき読み狂ったわ。

1072名無しの関学生:2005/01/26(水) 23:06:43
最後の喫煙者

1073名無しの関学生:2005/01/27(木) 16:23:47
哲学・航海日誌/野矢茂樹
野矢さんの本は文体がくだけてておもろい。

1074名無しの関学生:2005/01/27(木) 16:24:53
小熊英二の民主と愛国
買ってみたものの読み出す勇気がでない。
誰か勇気をくれ

1075名無しの関学生:2005/01/27(木) 16:29:00
哲学系の古本が安く手に入るとこってどこですか?

1076名無しの関学生:2005/01/27(木) 16:56:28
銀河鉄道の夜/宮沢賢治


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