以上、記してきた点で、いまの日本は「民主主義」国家といえるのという疑問をわたしは懐かざるを得ません。実質的な国家の様態としては、Juan Jose Linz がいうところの権威主義国家体制に移行しているのではないのかという強い危機感があります。また、国民も権威主義的パーソナリティの要素を依然として孕んでいる点が危惧されます。
305において、敢えて Adolf Hitler を加えたのは、「民主主義」、それも議会制「民主主義」の許で、ファシズムを達成したからです。このナチズムの分析から権威主義的パーソナリティは言われるようになりました。このナチズムを生んだドイツと現代日本の酷似を論ずる声は多くあります。危機感を懐く動機にもなっています。