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現代人が納得できる日蓮教学
41
:
顕正居士
:2005/07/20(水) 14:28:27
仏教の教義はすべてが六道輪廻の考えの上で説かれている
インド人以外が仏教を含めたインド思想を理解する上で、最も重要な事柄が六道輪廻(輪廻転生)である。
インド人にはこの考えは堅く信じられていて、疑う余地がない、まったく与えられた事実である。われわれ
インド人でない者はこのことを信じていないから、中国人や日本人の仏教では六道輪廻は教義の発明や
解釈のための約束に過ぎない。信じていない者は想像を逞しくするしかない。もしわれわれが六道輪廻を
疑う余地がない、まったく与えられた事実と信じていたら、もう一回でも再生することは鬱陶しく感ぜられる
のであろう。再生を断絶して涅槃寂静の境涯に至る、解脱ということがあらゆるインド宗教の目標である。
死んだら終わりと信じているから、インド人以外は永遠のいのちを得るために、キリスト教やイスラームや
浄土教に帰依する。つまり三世説(六道輪廻)が主観的の事実であるのに対して、二世説(復活、浄土)は
希望である。インド人以外が六道輪廻を信じると云う場合には、もう一回くらい再生したいという願望に過ぎ
ない。死んだら終わりと信じている場合には、それが反対に人情であろう。インド、中国、日本と変遷する
仏教の教義には土台に死生観の相違がある。外来宗教はその民族固有の宗教の上に概念装置としては
君臨しても、決して主観的の事実を変更し得ない。たとえば、日本の仏教系新興宗教は「功徳と罰」を説く。
これは神道系新興宗教の「おかげとたたり」を漢語で云ったに過ぎない。おかげとたたりは祖霊から来る。
日本人は先祖供養を重んじるが、儒教から由来したのではない。主な目的は先祖が祟らないためである。
祟らないようにきちんと祀ったことを日本仏教では「成仏」という。これら基本的な概念はマレーポリネシア
諸民族に共通である。祖霊がいる場所は山岳あるいは叢林(草葉の陰)である。もっとも日本的な仏教の
開祖である日蓮は二世説(浄土教)を激しく嫌い、祖霊の住む場所は霊鷲山(わびしい山岳)であるとした。
三(四)法印、一法印の問題や、なぜ智邈や日蓮が大乗の涅槃経を重視したかは根本的に民族の死生観
の相違に由来する。
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