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現代人が納得できる日蓮教学
300
:
Poh
:2005/10/14(金) 08:55:07
2)
「九十九偈半の詩句(Poh註:六十巻本「入法界品」の最後――すなわち『華厳経』終結部、善財童子が普賢菩薩に会って教えを請うた際、普賢菩薩が、「求道の末に到達する究極の仏の境地=仏徳、あるいは仏のはたらき=果用」を説くために唱えたとも解釈される九十九の詩句[韻文]のこと)は、自由奔放ではありますが、内容が単純で、体系的に教えが述べられていませんから、原本(サンスクリット語のもの)はかなり古い時代の成立だと思われます。この六十巻本(Poh註:東晋の仏陀跋陀羅訳)は418年から420年に漢訳されましたから、原本は四世紀にはまとまっていたはずです。
ところが、遅れて成立した八十巻本(唐の実叉難陀訳)や四十巻本(唐の般若訳)では、その一連の詩句がすっかり異なっています。そしてまた、この一連の詩句に対応するものが、『普賢菩薩行願讃』(不空訳)として独立に伝えられていますし、さらに独立のサンスクリット原文も今日に伝えられ、刊行されています。
また、六十巻本では九十九偈半の詩句でしたが、四十巻本に近いサンスクリット原文では六十二の詩句になっています。そして、そのうち第一から第四十八偈は、普賢菩薩があらゆる仏を讃歎し、人々に奉仕することを誓うという内容ですが、第四十九から第六十二偈には、阿弥陀(アミターバ、無量光)仏にたいする讃歎のことばが出てきます。釈尊に言及している一説に阿弥陀仏が突然出てくるのは奇異ですし、趣旨が矛盾しているようにも思われるのですが、アミターバ信仰がようやくさかんにおこりつつあった時代に、この部分がつけ加えられたのではないかと考えられます。
このように、いわゆる「普賢行願讃」といわれるこの一連の詩句は、華厳思想を奉ずる人々のあいだでもそうとう複雑な変遷あるいは発展があったことが知られていますが、それは大きく三つの段階に分けられると思います。
第一段階。(一)毛の尖端や微塵の中にも全宇宙を見出し、過去・現在・未来のすべてを現在の一刹那のうちに見出す原始華厳思想をいただいていた人がいました。その名は不明ですが、かれは普賢菩薩を崇拝していました。(二)そして、その実践は「すばらしい行い」(bhadra-cari)とよばれ、それがまたこの一連の詩句の題名となって、この題名のもとに後世に伝えられました(bhadra-cariとは「良い、すばらしい、めでたい」などの意味合いがあり、漢訳者はこれを「賢」と訳しました。しかし、今日「あの人は賢い人だ」などというときの「賢い」とは少し意味合いがちがいます)。(三)ここではすべての仏を礼拝しています。とくに一人の仏に限ることはありません。
第二段階。阿弥陀仏の信仰がさかんになるにつれて、この仏を讃歎する詩句があとでつけ加えられました。
以上一連の詩句がつくられたのは、おそらくクシャーナ王朝時代、つまり西暦三世紀以前です。全体が崩れた仏教サンスクリット語で書かれていて、美文体(kavya,ornate style)の影響を受けている入法界品の散文とは様式を異にしています。そうしてこれらの詩句の文法は、クシャーナ時代の諸碑文の文法と類似している点があるのです。
第三段階。これら一連の詩句が後代に、四十巻本の『華厳経』の末尾に付加されました。八十巻本『華厳経』が漢訳されたのが695年から699年であり、四十巻本が漢訳されたのが795年から798年ですから、現存のサンスクリット原典には、その中間の、八世紀初頭から中葉にかけて付加されたのでしょう(八十巻本にふくまれている行願讃は四十巻本のそれとはかなり異なっています)。
(中略)
(Poh註:四十巻本中の「普賢菩薩行願讃」(般若訳)と、サンスクリット原文(鈴木大拙・泉芳蓂校訂)を対照すると)第四十六から第四十八詩は、サンスクリット原文と般若三蔵との漢訳がかなり異なっています。おそらく、第四十九詩以下はアミターバ(阿弥陀)仏を讃えている部分で、あとでつけ加えられたのでしょうから、古い部分に接合するときに、加筆する人の手が異なっていたためでしょう。
(Poh註:また四十巻本のうちの「普賢菩薩行願讃」よりも、現存のサンスクリット文はかなり長くなっていて、これを中村氏は「きっと後世の増広でしょう」と推察している)」(中村元『華厳経・楞伽経』東京書籍。P129〜P167)
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