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蓮祖の、著作・曼荼羅の真偽について
142
:
犀角独歩
:2004/06/06(日) 14:55
地名さん:
貴重な資料のご呈示、有り難く拝読いたしました。
資料に関する点は改めて、記述することとさせていただきます。
本地垂迹説、今更ながら、考えさせられるものでした。
地名さんの影響を受け、数日前、近隣の図書館に行き、何か関連する良い書籍はないものかと探していたのです。見つけたのは村山修一師著『本地垂迹』<日本歴史叢書33>吉川弘文館刊でした。
わたしはこの本を一読して「おや」と思ったのです。個人的には本地垂迹説を本門・迹門とはまるで違う観点で考えてきたのですが、この本の中では、その起源をインドに権化思想に置き、羅什から僧肇を経、天台に至り本迹法門を生んだと言い、その影響が日本の本地垂迹説となっていくという粗筋に基づくのでした。また、この書の冒頭に
「近代史において、はじめて本地垂迹を体系的にとりあげたのは辻善之助博士であった。『史学雑誌』第18巻(明治40年)にのせられた「本地垂迹説の起源」のはじめのところで、博士はその概念を次のように説明されている。
この説は本地即本有の妙理無始無終の絶対なる仏陀が、人間を利益し衆生を済度せんが為めに、迹を諸所に垂れて、神となって種々の形を顕はすをいふので、我邦の神祇は、其本源をたづぬればみな仏菩薩にあり、仏も神も帰する処は一つであるといふのである。
この語の起りは、法華寿量品にあり、もとは久遠実成の釈迦即絶対的理想の仏陀を本地とし、始成正覚の釈迦即現実的の歴史上の釈迦を垂迹とするのである。日本の本地垂迹説は、この説を拡張応用したのである」(P1)
と紹介します。また、僧肇については
「その名著『註維摩』の中で、
本に非ずして以て跡を垂るる無く、跡に非ずして以て本を顕す無し、本跡殊なりと雖も不思議一なり。
とのべ、本地垂迹の深淵な関係を強調して注目をひき、仏身論に関してこの説は以後の学者に盛んに利用せられ、やがて天台宗をはじめた智邈や三論宗をはじめた吉蔵にもとりいれられ、『法華経』寿量品にみえる、上に引用した辻博士の後段に文にある定義、つまり本地仏と垂迹仏の解釈となってあらわれた。そうしてこの解釈はやがて喇嘛(ラマ)教などにみられるような外道諸神の密教的習合の上にもおしひろげられて適用されることになり、次第に仏神論より他の方向へも発展する形勢となった。(P4)
と解説します。この記述はしかし、最近の法華経解釈で日本のスタンダードになりつつある菅野博史師が
「本と迹は、『荘子』の説かれる聖人の具体的な行為を『迹』(足跡にたとえられる)といい、その行為の出てくる根拠を「迹する所以(履き物にたとえられる)といったことに基づき、5世紀のはじめ、仏教の側で『迹する所以』を『本』と改めたものである。智邈はこの概念を『法華経』の分科に利用したのである」(『法華経入門』岩波新書 P91)
という説と必ずしも一致しません。
本地垂迹が本門迹門であるというのはしかし、頷けません。
天台が指摘する本迹の相違は特に始成正覚として久遠実成を隠すということに特に力点があり、履き物と足跡の関係というより、権(かり)実の差と言ったほうが当を得ている気がするからです。
わたしは水戸藩の出身なのですが、物語『水戸黄門』で、旅を続けるご老公は「縮緬問屋の隠居」という仮(権)の姿を採っています。しかし、悪事を前に印籠を示して「先の副将軍・水戸光圀公」という本当の姿(実)を示します。多分、この物語は法華文化・本迹思想がまさに生かされたものであると思うのですが、しかし、縮緬問屋隠居が足跡で、副将軍が履き物という関係と言うより、権(仮)と実と見たほうがすんなり理解できます。脱線しました。失礼。
石山が自山の相伝と謀ったものは、これに本因妙思想が被さり、さらにその解析をややこしくするのであろうと思えます。また、そこには陰陽道の風合いも加わり、いきおい真言立川流も考慮しなければいけないのかと思え、一筋縄ではいかないだろうと嘆息を禁じ得ません。
ご呈示いただいた相伝文献を見て、その基が類似系を示しながら、時に本迹一如で、勝劣義と違うなど、表層の装いを変えている点に興味が惹かれました。この点はもう少し考えてから投稿させていただく所存です。
有り難うございました。
顕正居士さん:
横レスながら、たいへんに参考になりました。
有り難うございました。
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