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日蓮聖人の本尊観

34顕正居士:2002/07/31(水) 10:19
本尊問答抄

この抄の「法華経の題目を本尊とすべし」は容易に会通できない断定であると
考えます。名のある著者が矛盾した主張を行うことはないはずで、そう見える
場合は、1-全体が別人の著書、2-その部分が誰かの改竄、3-本人の思想の変化
と推理される。本人の思想の変化もあるから、原版や写本が幾年のものか明確
にしなければならない。文献批判(テキスト・クリティーク)といい、西欧の
聖書研究において発明され、以後、人文科学の基礎の方法になった。漢訳仏教
の会通(えつう)は根本思想を異にする経や論さえ整合させようとし、結果は
甲というも是、甲にあらずというも是、自分の主張内容の滅却に到っている。

1-本尊問答抄には真蹟はないが、日興写本等があり、真蹟に順じられる。諸本
の文の異同はわからない。
2-法本尊説、すなわち久遠実成の釈尊を本尊としないひと達の論拠になった。
たとえば、「富士一跡門徒存知の事」
『日興が云く、聖人御立の法門に於ては全く絵像・木像の仏・菩薩を以て本尊
と為さず。唯御書の意に任せて、妙法蓮華経の五字を以て本尊と為すべしと』


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