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:
問答迷人
:2005/08/16(火) 16:46:56
つづきです。
この8月14日付の朝日新聞は長い社説で「検閲があったとはいえ、新聞も追従する紙面を作った。重い戒めとしたい」と報道責任を数行で済ました。この言い逃れこそが、言論の堕落ではないのか。
原爆投下が悲劇を拡大した。「残虐な行為ではあるが、最終的には日本に降伏を強要し、結果的に多くの人間の命を救った」とアメリカは原爆を正当化した。民間人への無差別攻撃は国際人道法違反だ。9・11アメリカ同時多発テロを上回るテロが行われたのだ。
日中戦争開始(37年7月7日)から終戦までの8年間で約310万人の日本人が死んだ。
小泉首相は、その重みを知りながら「靖国」を“おもちゃ”にしている。「不戦の誓いのために参拝する」と言い張った。靖国は「不戦を誓う場所」にふさわしいのか。東京招魂社の昔から、靖国神社は「天皇が行う戦争は聖戦」と信ずる原理主義の社だ。祭られているのは、お国のために死んだ人であって、戦争の犠牲になった一般市民ではない。中国や韓国はA級戦犯合祀(ごうし)を問題にするが、参拝の是非は日本人の意思で決めることだ。僕が批判し続けるのは、民間人を祭らない原理主義である。
戦争は感情に「道理」が負けた時に起こる。
希代のアジテーター・小泉純一郎の「私的激情」が「道理」を負かし、政党は混乱し、マスコミはむしろ「激情」をあおっている。
この国は危うい。
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ご意見、ご感想は〒100−8051 毎日新聞「記者の目」係へ。メールアドレスkishanome@mbx.mainichi.co.jp
毎日新聞 2005年8月16日 東京朝刊
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