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本門戒壇の大御本尊様の偽作説について
2206
:
犀角独歩
:2009/01/26(月) 20:43:37
れんさん
金原本でサンプルを得て、北石両山所蔵の日禅授与本尊の比較は既にしてみました。結論として、片方が模写であり、相剥ではないと思われます。
http://blog.livedoor.jp/saikakudoppo/archives/51208577.html
由井贋作の可能性は、仰るとおりの比較して答えを出すべきであると思います。
しかし、わたしは金原さんなどが言うように、石山蔵の日禅授与本尊が真筆である可能性は低いと思います。
いうまでもなく、『御本尊集』には3舗の石山蔵が入集されます。この段階で堀さんが、日禅授与本尊を確認していたかどうか、これは一つの決め手になると思えます。この内外両舌を恣にした日亨さんは、しかし、富士宗学要集第8巻ではこの本尊に取り上げていますね。しかし、雪山坊に写真製版から模を作って執心するほどなのに、日禅授与には関心を示さなかったのは故なきもないと思えます。
堀の眼力は、ほとんど当てになりませんが、しかし、既に堀さんが確認していた石山蔵日禅授与本尊につき、碩学達の雑談に上らなかったこと自体、弥不自然と映じます。『御本尊集』入集の3舗も写真での提供という話もあります。つまりは、真筆として俎上に上った故でしょう。しかし、日禅授与本尊に関しては、その後もさした話題になっていません。つまりは、この本尊、はなから真筆などと思われていなかったのではないでしょうか。
あと、板本尊、また、所謂「本門戒壇の大御本尊」の初代以来の造立を考えるうえで看過できない1体があります。それは日応氏、日達さんも取り上げた日有の身代わり本尊です。この本尊の実態を明らかにすることは非常に意味のあることと思えます。
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