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素朴な疑問
1023
:
犀角独歩
:2003/11/27(木) 15:07
アネモネさん:
いつもながら長文のレス、有り難うございます。
> イエス…財産を貧しい人々に施してから弟子
仏教では、財産を教団にすべて寄進して弟子になるなどという話を聞いたことがあります。この点をたしかオウム真理教も模倣していました。それに比し、イエスの姿勢は実に立派であると感服するものがあります。
> 菩薩道…他に尽くす(利する)為に、自分を捨てる(自己犠牲)
この点が菩薩道を考えるうえでネックになると思います。
愚鈍凡夫さん、みかんさんが菩薩の変遷について、やや記してくださいましたので、その線に沿ってやや考えたいと思います。
まず結論から言って、わたしは菩薩道は後期になるほど“堕落した”と見ます。
堕落という言葉が悪ければ、歩み方向を間違えたと言い換えてもよいかと思います。
超人化し、加護、祈祷の対象になった菩薩は、もはや菩薩道とは関係のない崇拝対象でした。
では、法華経の菩薩はどうか、ここが焦点になります。
先にも記したとおり、この菩薩達は艱難辛苦をよく忍び、軽んじられながら、その相手を礼拝し続ける人々でした。それは見仏を求め、弘法を誓った人々でもあったわけでした。換言すれば経典(聖典)崇拝者でもあったわけですね。
わたしが注視するのはこの点です。これら菩薩は仏と法のために身を捨てていく人々であったわけです。反面、法を弘める相手から害される覚悟を持って臨んでいます。
このような弘教の精神は法華持経者の模範とされるところです。
しかし、わたしはこの菩薩の在り方に、敢えて疑義を立てます。
本来の菩薩精神は違うと異論を述べようと思います。
その根拠は本生譚(ジャータカ)です。シャキャムニの前世物語として綴られる菩薩も、たしかに仏・法を求める人でした。しかし、そこで展開される菩薩行は法華菩薩とは格段に違っています。
著名なところで、法隆寺に遺る国宝・玉虫厨子に描かれた物語を例を挙げます。
「捨身飼虎」と称される飢えた虎の親子に自分の身を捧げる“菩薩”行を図したものです。ここで着目したいのは菩薩が身を捧げたのは、仏・法ではなく、畜生界の虎であったという点です。もちろん、その志は仏法を求めてことでした。しかし、その菩薩が身を布施したのは畜生に対してです。ジャータカを注意して読むと、その物語はほぼそのような有様で、仏法を求める菩薩は、我が身を十界論でいう六道の衆生に与えることによって行にしています。わたしは、ここに菩薩道の遡源を見たいと思うわけです。
ところが現在の信仰者は、菩薩道と言いながら、その布施を捧げるのは、仏・法、あるいは教団、指導者に対してです。不信の人々にはただ法を弘めてそこで終わってしまいます。
みかんさんが「世俗の慈善事業は菩薩道とは無関係」と記された。しかし、わたしはそのようには思いません。いかなる慈善行為のなかにも菩薩道は生きていると考えます。前世のシャキャムニが六道の衆生に身を捧げたように、アネモネさんの言葉を借りれば自己犠牲と見える行を通じて利他を実践する、その利他を慈善の実践をする心に、わたしは菩提心を見ます。神仏を求め、あるいは求めずとも、悩める人・苦しむ人のために、実際の行動をしようとする心が菩提心の原型になっているという意味です。それが仏教の菩薩道であれば発菩提心と呼ばれ、マザーテレサは「貧しい人にイエスを見る」というも、そのように衆生を自愛する心象こそ、現世人類が生物として到達した秀でた精神状態なのだという点こそ、重視されるべきであると思うわけです。
その観点から、菩薩道の実践は衆生救済、具体的には世俗の慈善事業の場でこそ、実践されるべきでものであるとわたしは思うわけです。
教団・指導者に自分の利益を願って散財をするより、支援を必要とする人々に、その罪過を手向けることのほうが、わたしはよほど菩薩の精神に適うと思うものです。
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