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事件・犯罪からみる日本人の心

51凡人:2011/06/13(月) 07:53:15
 検察官「この話をどう思いますか」

 被告は「うーん」と言ったきり黙ってしまった。法廷で田口被告が表情を露わにすることはなかった。

 証人として出廷した妻は、「(被告を)許してやってほしい。刑を軽くしてやってほしい」と訴えた。

 被告が退職するまでの40数年、長男の身の回りの面倒を見てきたのは妻。妻と長男の心はつながっていたが、退職後、被告は孤立感を募らせ、母子の愛情に嫉妬し、言うことを聞かない母子に憎しみさえ覚えていったのではないかと感じた。

 検察側は、さしたる抵抗もせずに逃げ回る長男を執拗(しつよう)に追いかけて殺害した残虐性や、確実に殺害できる方法を用意周到に準備して実行した計画性を重視。「安易で自分勝手な犯行」と、懲役10年を求刑した。

 これに対して弁護側は、鬱病や老い、治る見込みのない長男の精神疾患、妻との不仲が絶望につながり、「八方ふさがりで、やむなく犯行に及んだ」と情状酌量を求めた。

 戦後の高度経済成長の中で、ひたすら働いてきた不器用なサラリーマンが、仕事を失って家庭に戻ると、拠り所がなかったという悲哀も考えさせられた。

 弁護人「これからの人生をどうしたいと思っていますか」

 被告人「部屋の中で、ずっと長男のことを拝んでいきたい」

 細々とした声が、静まりかえった法廷に響いた。

 10日、秋田地裁は懲役7年の判決を言い渡した。判決理由には「犯行は安易で短絡的だが、相談できず孤立感を深め、同情する側面もある」とあった。

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