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事件・犯罪からみる日本人の心
384
:
凡人
:2012/04/10(火) 12:52:14
少年犯 早く芽摘め
2012年04月09日
AKB48を起用した県警のDVD
少年犯罪の減少が続く中で、県警が人気アイドルを起用したDVDをつくったり、相談施設を増強したりと対策に躍起だ。深刻な犯罪の入り口とされる「ゲートウェイ犯罪」が増加に転じているためで、早めに芽を摘むねらいがある。
県警少年課によると、県内で昨年1年間、罪を犯したり、法に触れたりした非行で検挙・補導された20歳未満の少年少女は1550人。2003年の2229人をピークに減少傾向で、過去10年間で最低だった。特に凶悪犯罪の検挙人数は8人と、前年の33人から大幅に減った。
一方、喫煙や深夜徘徊(はい・かい)、暴走行為といった不良行為は2万2166人で、5年ぶりに増加に転じた。また、万引きや自転車盗といった初発型非行での小中学生の補導は167人で、09年から増え続けている。
少年課は「万引きや自転車盗はゲートウェイ犯罪と言われ、手を打たないと、より重大な行為に結びつくおそれがある。地域や家庭と連携した対策が欠かせない」と気を引き締める。
◇
そこで県警が独自に制作したのが、DVD「ボイス」だ。人気アイドルグループAKB48の藤江れいなさん、市川美織さん、島崎遥香さんの3人を起用。警察の啓発DVDにアイドルが出演するのは異例で、「切り札」と期待する。
映像は19分間で、「飽きさせない工夫をした」。AKBの3人が「悪いことはしない」「困ったら家族や友人、地域の人たちに相談する」と呼びかけ、県警が委嘱する少年警察補導員や大学生サポーターの制度も紹介する。県内の15署に備え、中学・高校で開く非行防止教室でも上映する。
AKBが呼びかける内容は、県警が昨年、県内の中高生約1500人に実施したアンケート結果を踏まえた。「家族や地域とのつながりが大切」「支えてくれる友人がいる」に、9割超が肯定的だった。少年課の南雲広幸次席は「大半の子どもは身近な人との絆を大切にしている。その中で孤立した1割未満への対策が重要だ」と指摘する。
◇
さらに県警は、非行に関する相談に応じる「少年育成センター」の役割を強化しようと、2日、前橋市西片貝町3丁目の旧前橋土木事務所1階に移転させた。
旧センターより1割以上広く、二つの相談室や会議室に加え、多目的コーナーを確保。警察官、少年補導員、相談員ら約10人が勤務する。南雲次席は「広いスペースを活用し、非行から立ち直ろうとする子どもたちの居場所づくりにも取り組みたい」と話す。
相談は、祝日を除く月〜金曜の午前8時半〜午後5時15分に電話(027・221・1616)や面談で受け付ける。県警のホームページやメールも利用できる。(小林誠一)
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