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事件・犯罪からみる日本人の心

270凡人:2011/11/19(土) 18:22:49
子供に物乞い強要 “日銭”稼いだ33歳父親の身勝手な言い訳
2011.11.19 07:00

小学5年の男児が物乞いをしていた現場付近。夜間になると客待ちタクシーの運転手や通行人に声をかけて回った=大阪府吹田市豊津町

 「もらったお金はぜんぶお父さんに渡した。何に使ったのかは知らない」。小学5年生の男児(11)は、定職を持たない父親に頼まれ、夜の繁華街で道行く人に物乞いをして“日銭”を稼いでいた。親から子供への物乞い行為の強要を禁じた児童福祉法違反事件。大阪府警に逮捕、起訴された父親(33)=大阪府池田市=は「長男が勝手にやった」と容疑を否認しているとされるが、捜査関係者は「わが子を陥れる非道な犯罪」と憤る。貧困国のストリートチルドレンを連想させる風景が、平成の日本でも繰り広げられていた。

「お父ちゃんは関係ない!」かばう子供、逃げる父

 「財布を落としたので、100円でもいいんで貸してもらえないですか」

 9月12日午後9時過ぎ、大阪府吹田市豊津町の地下鉄御堂筋線江坂駅近くの路上。まだ幼い顔つきの男の子が、客待ちのタクシー運転手や帰宅の途につくサラリーマンやOLに次々と声をかけていた。

 男児を不憫(ふびん)に思った女性(31)が財布から100円玉2枚を取り出し、渡したところ、大阪府警吹田署員が男児に声をかけた。「僕、僕、どうしたの?」

 「江坂駅前で男の子が物乞いをしている」。8月以降、同駅周辺では夜間の通行人らに声をかける子供の姿が頻繁に目撃されていた。

 男児の物乞いは今回が初めてではなかった。タクシー運転手からの110番通報を受け、吹田署員が9月8日から連日夜、駅周辺を重点的にパトロールしていたところだった。

 数十メートル先に路上駐車していた軽乗用車の男に職務質問したところ、男児は「お父さんは関係ない」と声を荒らげてかばった。任意同行を求められた父親は、気が動転したのか、長男を放置して車で走り去ろうとしたという。


子に「お金、どないしよか?」

 父親は日雇いの建設作業員で、特定の収入源はない。男児の実母である元妻(30)の家に転がり込み、男児を含む4人の実子と同居しながら、その日暮らしを送っていたという。

 元妻は飲食店でアルバイト勤務をしており、父親に夜間だけ4人の子守を頼んでいた。

 一家の生活費が不足していたのか、父親は「金が足らへん」が口癖だった。男児に「お金、どないしよか」「また(物乞いを)やってくれるか?」などと暗に物乞いを強要していた。

 「財布を落としたと言えば、知らない人でもお金をくれる」。父親からの“助言”を受けた男児は8月から週2、3回のペースで江坂駅近くで物乞いを続けるようになった。

 父親はこの日も、0〜9歳の弟と妹3人を車に同乗させ、運転席から男児の物乞いを見守っていた。
 

再び戦後の混乱期に逆戻り?

 リーマンショック以降の不況が続き、前例のないほど失業者が増えるなか、母親が働く間に男性が子育てや家計を担うケースが増えている。

 警察庁によると、虐待事件の検挙件数は平成13年の189件から同22年には354件に急増した。実父のほか、母親と内縁関係にある男が加害者となる例が目立ち、全体数を引き上げている。

 9月には、神戸市のガールズバーの経営者に長女(17)を紹介し、深夜の接待をさせた父親(42)が児童福祉法違反容疑で摘発されている。

 「児童虐待は経済的な困窮や社会的孤立など複数の要因が重なって起きる。母親より力の強い父親による虐待は重大な事態を引き起こしやすい」と花園大学の津崎哲郎教授(児童福祉論)。

 「子供に物乞いをさせる行為は、戦後の混乱期にはよくみられた犯罪。現代では格差社会の広がりを背景に、古いタイプの児童虐待が復活してきた。生活保護受給者数が戦後の混乱期を上回ったように、今後は珍しくない事件になるかもしれない」と指摘する。

 10月18日に逮捕された父親は容疑を一貫して否認、事件の全容を明らかにしていないという。しかし、大阪市中央児童相談所に保護された男児は、捜査関係者に淡々とこう語った。

 「やりたくなかったけど、お父さんに頼まれて仕方なしにやった」


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