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高経大を考える

73凡人:2010/05/10(月) 12:22:43
上にあるように、早稲田卒の一流の人の言うことはやっぱ違うわ。僕は三流大学出身だから、一流に憧れてしまう。なんたって一流は偉いのに決まっている。僕は訳あって、アメリカくんだりに長く住んでいるけど、いままで「俺は一流だ」と私的にも公然でも自慢するアメリカ人や日本人に会ったことがない。

大分前になるけど、パサデナにカルテックという地方の工科大学がある。その大学は日本ではまったくの無名小規模大学。学部生や大学院生を含めても2千人とちょっとだから、とても5万人強の早稲田大学には敵わない。5.6年前に、そこの卒業生に5名ほどのノーベル賞受賞者がいるとどこかで読んだことがあったが、いまでは10人をかるく超えている。そんなことはどうでもいいけど。僕はその大学とはまったく関係ないが、興味をすこぶる持っていた。そこに日本から留学してきていた若者に、ひょんなことで出会ったことがあった。今度どんなところで勉強しているか見せてやるよ、ということでカルテック大学前で待ち合わせて、もうひとりの留学生−研究室は違うが中近東出身、そいつも自分の実験室を見せてくれた−とともに彼の研究室や実験室を見せてもらったことがあった。そこでは原子核の粒子を高速でぶつけて、その性格を分析する装置が実験室の中央に置かれていた。彼は嫌な顔を一つも見せずに説明してくれた、文科系のこの私にね。とても快い青年で、好感が持てた。こちらから日本のどちらですかと前に聞いていたから、東京大学出身であることは知っていた。早稲田じゃないから、一流だなんて自慢できなかったのかも知れないけど、その態度は謙虚でとても好感がもてた。

また最近の話。ダウンタウンのよく行く、とある日本のレストランで夕食を取ったときの話。オーダーした直後、隣ですでに食べ終わっていて、IPHONEをチェックしている日本人らしき人に目が留まった。ちょっとその携帯に興味あったので話しかけてみた。Iフォンの機能について、こちらが尋ねた以上のことを、英語でいろいろ説明してくれた。それもとても詳しく親切に。話し方や言葉の選択や態度で、只者じゃないなと直ぐに気付いた。そこで、話が一応終わったところで、出身大学に興味があるので聞いてもいいかと尋ねてみた。そしたら、スタンフォード大を出てMIT大学院卒と応えてくれた。いま小さなコンピュータ会社を立ち上げて、コンサルをやっているという話。彼の友だちがIフォンの言語でゲームをプログラミングして、それが3ヶ月で数十万ドルの収入になった話やそのゲームそのものを彼のIフォンで見せてくれた。話がそこから広がって、こちらで生まれ育った彼の生い立ちや両親の話もしてくれた。教育に熱心な母のこと、岡山出身で日本人との不幸な結婚生活そして離婚後、現在のユダヤ人の父と偶然知り合って結婚。先ほどオーダーを取ったウェイトレスが注文したものを運んできて、目の前に置いていったのに食べる気が起らなかった。だから食事に手をつけることなく話し続けた。時間が過ぎるのも忘れるほど夢中になっていた。とうとう彼の帰る時間が来て、知り合ったことに感謝して、彼が店を先に出た。その後僕は食事を簡単に終わらせた。彼との会話は、とても楽しい時間だった。彼もまたとても謙虚な若者で、心がとても和んだ。もっとも早稲田卒じゃないから、一流だよなんてよっぽどのことがなければ言えないのは山々だけど。

謙虚ということで、もう一つの例を挙げよう。世界で超有名バイオリニスト・セラチャンのインタビューがある。この掲示板に張ってあるYOUTUBEのひとつ。その中で、8歳の時デビューして天才少女とメデイアで囃し立てられた頃のことを回顧し、「年齢なんてただの数字ですよ」、なんて笑って言い切る、その余裕なところに、さらに魅力を感じた。なんでアメリカにいる人はこうも謙虚なんだろうね。たぶんここには早稲田大学という一流大学がないからだろう。


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