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高経大を考える

174凡人:2011/03/17(木) 23:24:28
●「専門大学」を追い越す優秀な「専門学校」の誕生
この「研究大学」「専門大学」「教養大学」「短期大学」につづいて高等教育機関の将来像の一つが「専門学校」である。平成大不況と少子化現象の中で,大学と短大が「大幅な定員割れ」の危機という情況の下で,専門学校が学生数で短大を上廻り,「専門大学」とともに日本の専門教育で重要な位置を獲得した。

「今の大学生は昔の高校生と労働力としての質・能力において差は極めて小さい。だが,412月現在,内定者は3人に2人という状況である。専門学校生より20ポイントも低い。(高校卒・大学卒・専門学校卒の就職状況の推移は,2図,3図,3表の通りである)

この大卒者の就職難の背景には,現在の大学教育,とくに社会科学系学部教育における「専門性の薄さ」がある。「専門性を持たず」しかも基礎的な学力についても低下がみられ,高卒者と労働市場を分け合う大卒者の就職事情は大学にとってその深刻な情況をあらわす一局面ということができる。

この深刻な危機局面を今の大学が克服できるだろうか。大半の大学が“逆指名”状況になり,高校生の受験学力の低下は避けられない事態である。受験学力の低下はそれほどの問題ではない。むしろ“ゆとり”の中で考える力を培うことができれば,その後の教育にさほどのマイナスは生まれない。しかし,“ゆとり”と同時に“勉学”に対する動機が薄れていくことが心配なのである。この心配がさきにみた就職事情の深刻な情況を引き起こす根因となっている。

では,この危機局面を今の大学が克服できるのだろうか。「研究大学」「専門大学」「教養大学」の三つの大学像は,この局面に対応する「大学のあり方」を描いたものだが,現実には,それは「絵に描いた餅」に過ぎないのではというのが至当だと思われるのが,大半の大学の現状なのである。危機局面の解消には,学生に“専門性追求”の心を植えつけ育てることが必要だがこれが今の大学教育には欠けている。

しかし,大学と大卒者にとっての危機状況は,専門学校と専門学校生にとってはチャンスである。難易度が大幅に低くなった入学試験で楽に入学し,大学の4年間を何の目的も持たず,また持たせる教育も受けず,無為に過ごしてしまう多くの大学卒業生と「専門性の修得」のための教育を受けて過ごす専門学校生とでは就職事情において差が生じるのは当然である。優秀な専門学校が「専門大学」を追い越すだろう。

勿論,この「危機こそチャンス」とするには,専門学校生が「学校の専門教育を最大限に生かす」ことが必要である。無為に過ごすところにはチャンスは来ない。
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