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雑談&連絡スレッド

28路傍:2003/03/28(金) 10:11
「正しい戦争なんてない」というのは理想論上の格言です。

戦争は事実として、歴史的に繰り返されてきました。
しかしあれほどの惨禍を残した第二次対戦を経験しても
人間は戦争を続けています。これは地球上に人間という種族
が存在する限り無くなることはありません。なぜなら人間を
ふくむ動物は皆生存競争をしなくてはいけないようにプログラム
されているからです。戦争はその生存競争の突出した場面です。


勿論戦争なんてない方がいいに決まっています。しかし平和主義者は
攻撃を受けてもインドの偉人のよう笑顔で無抵抗をつらぬくつもりでしょうか。
そういう人もいるでしょう。しかし大部分は「やられたらやりかえす」という
行動をとるでしょう。法律でさえ、正当防衛が認められ、人を傷つけても、罪
にならない場合があることをみとめています。

なにがいいたいかというと、戦争はさけられない場合があり、あくまで最終手段
であるということ、戦争となっても無秩序な殺戮は許されないということです。
こうしたルールに基づいた戦争は十分な理由がある、やむを得ないものといえる
でしょう。そうした意味で「正しい」といえるのです。

ひるがえって、今のイラク戦争はどうでしょう。アメリカは国連という国際協調体制
を軽視して単独で文字どおり「征伐」にでました。これは気に入らない奴はやっつけ
けるという論法で、まったく正当性がありません。世界各国の人がこれだけ反戦に
傾いているのもこうした「ルール無視」を凶弾したいがためです。バルカン、アフガン
などで反戦運動がそれほどでもなかったのはこれが双方に主義主張が拮抗していて
どちらにも明確なルール無視が見られなかったからであるといえます。

こうした意味では今回の戦争は「間違った」戦争であるといえるでしょう(逆に
間違っていない戦争とは十分な理由のある、目的・手段において著しく非人道的
でないものであるといえます)。

「正しい戦争なんてない」とか反戦ドラマのセリフのようなことを並べて
みても戦争について「考えている」ような気になるだけで、じつは何も考えて
いないのと同じ。この手の平和ミュージシャンに触発されたようなアピールには
辟易する。「間違った戦争」に対する「間違っていない戦争」、「正しい戦争」
に対する「正しくない戦争」、そんな議論になんの意味もない。禅問答の掛け合い
では永久に本質に迫ることはできない。せいぜい、ピースマークもって行進するぐ
らいのレベルで終わるだろう。


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