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雑談&連絡スレッド
2710
:
紫煙狼
:2010/01/31(日) 00:55:50
合気に関しては私も若干なりの覚えがあるのですが、合気柔術という言葉もあるように、
柔道以上に「柔よく剛を…」という感じが強い、という気持ちがありますね。
たとえば、こちらに屈強な大男が突進してきますよね?これに正面から体当たりして
相手を止めようとしたら、こちらもかなりのダメージを受けます。これ、負けパターン。
しかし、かるく体をかわして足を引っ掛けたら…大男の勢いが強ければ強いほど、
大男は勢い良く転んで自分の力で地面に激突して怪我をする。止めるという目的なら
これで十分なわけです。つまり、全部が全部ではないのですけれど、相手の力に対して
力で対抗するというより、こちらはその舵取りを狂わせる…って感じです。
実際、私がやっていたのは合気杖術というやつで、これは元々隠居の近い上級武士が
杖をついていますからね、杖で片手がふさがっていて即座に抜刀するのは無理だから、
抜刀するまでの時間を稼ぐために一時的に相手の力を封じる…というのが原点と教わり
まして、隠居の近い爺様がやることですから腕力を必要とするものでは無理なんですね。
あと、古武道に限らず格闘技には必ずある「状況認識と処理能力」の知的鍛錬に関しては、
合気道の真髄=それ、と言えるほど重要な位置を占めていまして、瞬時に相手の重心が
どこに向いているかを判断して、それに近い方向で舵取りを狂わせるという能力が求め
られるものだなぁと記憶しています。
ただ、古武道すべてに共通する究極の奥義は「戦わない」でしたね。
まだまだ血気盛んなころ、先輩と私とで「どちらが強いか」という話になりまして、
そしたら、先輩が「じゃぁ、かかってこい!」と。これで勝負は決まりですね。
私が「参りました!」って言うと先輩も「恐ろしい相手だった(笑)」って…。
(合気道を知らないと笑えないオチだったかしらん?!)
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