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雑談&連絡スレッド

2521無精髭:2008/09/29(月) 18:25:33
モラル・ハザードとのご発言がありましたが、具体的に何を指してそう仰ったのでしょう?
最高裁の判決のことでしょうか。多数派の裁判官らも含まれますか。それとも、被上告人の
少年たちのことでしょうか。あるいは、それら全てを一括して、日本社会全体がそうだと
仰りたいのでしょうか。つまり、「見てみぬふりでもオッケー」な風潮が瀰漫している現状
に対して、ですか? まあ、他の人は知りませんが、私は自分がモラルハザード(本来の
意味では誤用)の典型例を体現したような人間だとは重々承知致しておりますけど。

傍観者効果の問題は、社会学上解決済み(或いは対処可能)なのかどうかは知りませんが、
いずれにせよそのことに絡めて、電車内強姦事件と大津市のリンチ事件を比較できるのでは
ないかと思ったのは行き過ぎでした。後者のケースでは、被上告人の少年たちは暴行事件の
当事者たちとは見ず知らずの他人の関係ではなかったですからね。表現が必ずしも適切だとは
思われませんが、「見て見ぬふりでもオッケー」と確かに道徳上言い切ってしまうのには
抵抗がありますよね。しかし、だからと言って、それとは別に、赤の他人しか関与していない
暴行事件の場合にも、何らかの救済措置が社会成員全体に対して強制されるべき義務であると
するのは、聊か酷だなと思います。

私は、概して暴力の前ではモラルは無力であるとの認識を覆すことができません。モラルで
暴力は抑えられないと思われて仕方なりません。暴力を抑止するものは、やはりまた暴力です。
その場合、暴力が別の形を取るか(行為としての暴力が延引された・背後に退いたような形態。
例えば、規律全般や、威嚇(フェイク)、刑罰等々)、より強大になるか、といった違いは
あるでしょうが。

被上告人の少年たちもその場の暴力的な雰囲気に呑まれてしまったが為に、後から考えれば、
冷静な判断が出来たであろう状況でも、現実的には考えられず、暴行の制止や被害者の救護は
愚か、消防等への通報すらも出来なかったのではないでしょうか。冷静であろうがなかろうが、
その場の暴行への消極的嫌悪感や報復を恐れる気持ちが強ければ、どうにかして被害者を助ける
為の行動のチャンスを窺いもせず、その場の状況に合わせて保身的に動いてしまったというのも、
分からないではありません。正しく、モラルの欠如とはこのことなのかも知れませんが、それが
その者にとって自然なことであれば、モラルに反しているというだけで、公的に責められるべき
ものではありません。その後の人生で、周囲からの白眼視によって随分と肩身の狭い思いを
しなければならないこともあるでしょうが。

このような事件の場合、私であれば最悪の事態を避ける為に何らかのアクションを起こせた
という第三者の確信は、当てになるかならないかはともかく、自分がすべきだと思ったことへの
同意を他人に対して求めることが正当だという根拠にはならないでしょう。また、そのような
自信が、自分と同じように他人にもそれが可能だという確信(過信?)につながるのは、そう
いった観念操作自体が道徳的とは言えないのではないかという疑問も残りますし。―――社会的
責任とは、個人差を考慮に入れたものではなく、各人が各自の能力や機会において公平に背負
えるものであるべきなのは申すまでもありません。即ち、それはある人にとっては重かったり、
また、ある人にとっては軽かったりしてはいけません。


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